ネパールからの手紙 1:A Postcard from Nepal
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 ある春の日、ネパールからややくたびれた絵葉書が届いた。差出人は、大学の同じ研究室の友人だった。
「あれっ?去年の秋(9月から10月にかけて)に、ネパール・インドと旅していたけど、何も言わずにこの春もまたネパールに行っちゃったのか?」
 そんなはずはない。数日前には大学にいた(はずの)彼と、電子メールのやり取りをしていた。じゃあ、なんで、今ごろ・・・?
 確かに、おもて面には、文面とこちらの住所しか書いていない。「Air Mail」とも、「Par Avion」とも、もちろん「航空信」とも書いていない。だったら、船便だったのか。ということで、日本から出した場合何日かかるかでも調べようとしたけれど、更に遠いヨーロッパでも1ヶ月はかからない。だけど、ネパールは海に面していないから、隣の国の港までは何で運んだんだろうか・・・?やっぱり、陸路で?

 あれ、ちょっと待てよ!文面の冒頭に「ラホール(パキスタンのインド寄りの街)から」って書いてあるぞ。それじゃ、こいつは、ネパールで絵葉書を買って、それを持って、パキスタンまで行って、そこで書いて投函したのか。それ以前に、切手が貼ってないぞ!

 まあ、無事、日本まで届いたことだけでも、良しとしますか。

旅にまつわるハナシ 2:「香港」の空の色は・・・?
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