旅にまつわる 持ち物の ハナシ Short stories about Belongings
ASIA城市紀行 >  旅にまつわるハナシ


パスポート カメラ
衣類と、下着と、洗濯物と・・・  


パスポート

 最初の海外旅行が、20歳になる誕生日の前月ということが理由で5年用パスポート(紺色のやつ)しか取れなかった。だからといって、旅行を1ヶ月遅らせる理由もなかったのだが・・・。
 海外旅行も、最初の3回はすべて韓国単純往復だった。なので、あるページの右側には「出国(日本)」の四角いのと「帰国(日本)」の丸いのが3つずつあり、その左側には同じように韓国の出入国のスタンプが3つずつ押してある(ついでに書くと、その「韓国」のページの下に「日本」の出・帰国が1セット押してある)。2年近く、3回も海外に出ているのに、正味2ページしか使わないというのも考え物だが、1回の出入国だけで1ページ丸々使っている国もあるのに、日韓両国の押し方は几帳面としか言い様がない。

 シンガポールからマレーシアに入るとき(99年3月)に、列車を利用した。ここの国境越えは列車を使う場合はイレギュラーになっていて、(1)マレーシア入国(2)シンガポール出国という順番となっている。そのため、だかどうだか分からないが、マレーシアに「入る」ときに、パスポートにスタンプが押されない。おまけに、別の空港で出国するときの係員との会話も「どうやって入国したの?」「列車で」「ふ〜ん」で終わってしまい、出国スタンプすらも押されなかった。なので、私はこのときマレーシアに行った記録がない。(別の言い方をすると、3月6,7日はどこの国にもいなかったこと、になっている)
 結局、今ではどうなったんでしょうか・・・。

 2ヶ所の都市国家に滞在して、その周辺国(地域)への日帰り旅行をそれぞれ2日連続で、ということをした(01年3月)。
 もう少し詳しく説明すると、シンガポールに宿を取って、船でインドネシアへ行ってきた。その翌日に路線バスでマレーシアのジョホールバルへ。その後、香港へ移動して、高速艇でマカオへ行って、翌日に電車で広州へ行ってきた。
 何を表しているか・・・。
 日帰り旅行をする日は入国カードを2回書くことになる。ということは、パスポートにはスタンプが4つ押される。この旅で、合計11回国境を越えたので22個(とビザ1枚)のスタンプが押されたので、一気に6ページを消化し、古ぼけたパスポートになった。

 それでも、まだ半分使っていないこのパスポートも、有効期間まで残すところ半年をきってしまった。(02年1月現在)

 つづく

カメラ

 普段から、写真に撮られるのは嫌いと言っているし、身近な人たちの間では有名らしいし、それだけの配慮もしてくれる(時には、いたずらもしてくれる)。写真に写るのも嫌いだが、それが昂じて(?)自分から映すこともしない。
 景色を背景に何かを撮るときに、人の流れを遮ってしまうことがワタシの性格からできなかった。肩からバックをぶら下げて、首からカメラをぶら下げて、という昔の日本人観光客のイメージそっくりになってしまうことが嫌だった。そして、最初の頃よく行っていた韓国は、ガイドブックとかに当時もまだ軍事下なのでどこでも(特に、軍事施設の近くや、遠くまで見渡せる展望台など)むやみやたらに写真をとってはいけないということが書かれていた。さらに、手荷物として現地で購入したものではないということを証明するための手続きをわざわざ取らないといけないほど、カメラは高価なものだというイメージがあった。
 また、こういう考えもあった。まだ受験勉強をしていた頃、現代文の問題で「カメラを持って見学に行った集団よりも、持たずに行った集団の方が観察力に優れていた」という文章を読んだことがあった(←読解力はないくせに、こんなことだけはしっかり覚えている)。なので、旅に出てもカメラとかに頼らず自分の目で見て歩こうというスタンスを取っていた。

 しかし久しぶりに韓国へ行ってみて(01年10月)、一緒に観光した人らが皆カメラを持ってあちこちで写していたことや、結局のところ海外でも至る所で「レンズ付き使い捨てカメラ」を売っているし、(仕事上?)景色や場合によっては看板などを撮る必要に迫られたのかな?と思うようになったので、ついにカメラを購入することになりました(01年12月)。なのですが、カメラに関する知識は0に等しく、現像に出したりとかいうのが面倒ということと、時代の流れからデジタルカメラになったのですが、大事なことを忘れていました。海外では普通に充電ができないということを。ただ、インドに1ヶ月ほど行っていたという友人も、現地で何とかアルカリ電池を購入していたという話を聞いたので、何とかなるのではないか、と思っています。
 それ以降はおかげさまで、いろいろと撮ってきています。

 つづく

衣類と、下着と、洗濯物と・・・

 旅の(行くときの)荷物の中で、一番かさばるものといえば、下着をはじめとした着るものなどであったりする。はじめの頃は、中には「2泊3日」といった短い旅行が多かったので、日数分の下着を持っていけばよかった。そのうち1週間を超えるような旅をするようになって、いよいよ持っていくものについて真剣に考えるようになった。
 下にはく物と、靴下、それとTシャツという基本セットを、4日分持っていったこともあった。だけど、よく考えると、初日分はすでに身につけているわけで、全部で5セットを洗濯しながら着つづけることになった。そもそも、これらはどれも薄い素材なので、夕方や夜に、シャワーを浴びるときにざっと洗っておけば、翌朝、遅くとも翌日中には乾いてしまう。とはいえ、万が一、翌朝までに乾かなかった場合や、夜行での移動をすることがあるので、結局、3セットあれば、何とか旅ができる、というまでになって現在は落ち着いている。これ以上は、減らせないでしょう・・・。
 そのほかにも、ちょっと涼しい時期に旅をしたり、日本が冬の時期に行くときなどは、さすがに「Tシャツ1枚で」というわけには行かないので、何枚かのシャツも用意しているが、ほとんどの場合、「ずっと持って回っただけ」に終わることも多い。ただその逆に、長袖を持っていなかったので、夜行列車の中で寒くて寝られず苦労したこともある。
 他にも、「行くとき」と「帰るとき」で用途が変わってしまうものもある。それが「タオル」である。もちろん、旅の途中までは、れっきとした「タオル」の役割をする。安い旅館に泊まると、シャワーはある(共同のこともあるが)ものの、タオルまで用意してくれていなかったりするので、1日に2,3枚使うことにもなるし、日中汗拭きなどに使うためのものも要る。だけど、ちょっといいホテルに泊まったりすると、バスタオルからハンドタオル、足拭きマットまでそろっているので、自分のものを用意するほどではなくなる。で、帰るときには、途中で購入したCDなどの貴重品をくるむのに使ったりしています・・・。

旅にまつわるハナシ
1:○○×× 旅にまつわるハナシ 1:○○××

ASIA城市紀行 >  旅にまつわるハナシ