旅にまつわる 食事の ハナシ Short stories about Meal
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ダンキン・ドーナツとデリ・フランス わずかな、残り金で・・・
朝食付きのホテル  


ダンキンドーナツとデリフランス

 クアラルンプールのホテルの向かいのプドゥ・ラヤ(Pudu Raya)バスターミナルの待合フロアにダンキン・ドーナツという店があった(99年3月)。タバコ屋のようなガラス張りのブースの中に、店員が一人で売っているという小さなものだった。手前の透明なガラスに向かっていくつかのドーナツがへばりついていて、指差して選ぶと中で取って袋に入れてくれた。それをホテルに持って帰って、ブランチとして食べた。東南アジア特有の「甘さ」があったが、何となく気に入った。
 先日韓国へ行ったとき(01年10月)に、ソウルの中心街で同じ店を見つけた。でも、こちらはちゃんとした建物で、1階で並んでいるドーナツを選びレジに持っていくという方法だった。場所がよかったことと、午前中早い時間(といっても、9,10時頃だが)から開いている軽食屋がなかったので、この旅の滞在中3回も行った。
 マレーシアにも、韓国にもあるのに、日本にはないんだろうかと思って調べてみたら・・・、あったみたいでした。もしかしたら、日本で有名な、ドーナツ屋チェーンの親会社(いわゆる「100バン100バン」のお掃除会社ですね)名前に似ているから、アジア向けの名前かと思っていたこともありました。ハナシが終わってしまったので、内容を少し変えます。

 シンガポールで常宿にしていたところから少し歩いたところのショッピングモールに「デリ・フランス」というパン屋があった。持ち帰りもできるんでしょうが、いつもそこでパンを選んでカウンターに持っていき、並んでいるときに飲み物のメニューを探しておいて意味が分かったものを頼んでいた(間に合わなければ、オレンジジュースと言っていた)。普段は9時ごろまで宿にいて、通勤ラッシュが終わって、店が開く頃を見計らって、ここで遅い朝食を取りながらその日の予定とかを決めていた。
 だけど、いつもこのパターンというわけではなかった。セントーサ島に行ったときは、フェリー乗り場であるワールドトレードセンターの「デリ・フランス」で朝食をとった。午前中の飛行機で帰るときには、チャンギ空港の「デリ・フランス」を利用したこともあった。
 また、クアラルンプールのそごうで「デリ・フランス」を見つけたときは、一緒に買い物に行っていた人も誘って夕食として入った。その帰りの新空港でも飛行機を待つ間、どうせ機内食も出ないだろうと思い「デリ・フランス」で昼食を取った。
 さらに、香港で寄ったときはシンガポールのときと同じようなものを食べた割に高くついたので、物価が高いということを実感したりもした。
 と、いろいろなところで見てきましたが、日本にはありましたっけ?知っている方がおられましたらこちらまで。

その、話題の、ドーナツ屋

わずかな、残り金で・・・

 10日ばかり、香港と中国(の広東省)をまわってきて、すべての日程をこなして、香港の空港でのチェックインも、出国審査も済ませ、「あとは、飛行機に乗り込むだけ」という状態になった。とはいえ、夕食は済ませたとはいえ、まだまだ夜の9時前。ちなみに出発時間は、午前の3時。0時代までは出発便が多いので、免税品店エリアや食堂街は、これから飛び立つ客でにぎわっているが、ワタシが乗り込む便の待合エリアは、下の階にあるうえにまだまだ時間があるので、誰もおらず、時たま係員が通り過ぎるぐらいだった。
 ただでさえ、本や雑誌、CDなど、重たいものを抱えているので、これ以上買い物をするつもりはもともとなかった。ただ、待合エリアへ降りるエスカレーターの手前に、某(日本でも有名な)コーヒーチェーンの店があった。ポケットに手を突っ込むと、コインだけで12.2HK$(約187円)。「これだけあれば、十分だろう」と、注文カウンターに近寄ると、これでも意外と何も買えないものである。ヨーグルトや、菓子パンなどの単品でもいいのだが、これだとのどが詰まってしまう可能性がある・・・。ならば、ということで、一番安かった「エスプレッソ」だけを注文した。このハナシの、オチがわかる人は、これ以降読まないほうがいいですよ・・・
 小さいカップに、コーヒー(のようなモノ)が半分だけ注がれたものを出されたものの、いったいこれが何だかわからず、当分のあいだ、突っ立ってボケーっとしていた。見かねた店員が、カウンターから出てきて、コーヒーを持って、セルフサービスの砂糖とか、ミルクとかが置いてある台に連れて行ってくれて、「こうやって、好みのシロップとかを入れるんだ」と教えてくれて、はじめて「これが、(ワタシの注文した)エスプレッソなんだ!」とわかった。
 もともと、コーヒーに何かを混ぜて飲むのが好きではないので、そのまま自分の席を確保し、「これが、180円もするのか」と物価の高さに驚きつつも、大柄のフランス人のオバさまたちと相席したテーブルで、しばらくは苦いコーヒーの相手をしていた。旅の最後に、支払った授業料は、いろんな意味で高くついてしまった。

'02香港&広東旅行記『7/17:香港空港』

朝食付きのホテル

 マレーシアのクアラルンプールで泊まるホテルを探していたとき、1泊\*,500(朝食ナシ)のホテルと、同じく\*,700(朝食付き)のホテルで悩んだことがあった。はじめて行く街なので、どちらのロケーションが優れているのかはよく分からなかった。どちらにしろ、「両方に泊まり比べる」ことをすると、手数料が2件分取られてしまうので、3泊とも同じところに泊まることにしたかった。結局、「朝食>=\200」と計算し、後者のホテルのお世話になった。おかげで、3日とも、建物の2階にあるレストランから、向かいにあるバスターミナルに出入りする長距離バスを眺めながら、優雅(?)に食パンをたべることができた。
 こうして、あらかじめ日本で予約していくホテルだと、あらかじめ朝食があるかどうか分かっているのでいいのだが、現地で宿を調達すると、ホテルでチェックインするまで分からないこともある。なければないで、朝早めに宿を出てどこか喫茶店やファーストフードで食べたり、前の晩にコンビニでパンとか買って帰っておくのか、という手段に出るのだが、やはり「宿泊料に含まれる」ということを考えるとなんだか「お得」のような気もしてくる。
 オランダ・アムステルダムのB&Bに泊まったときは、「台所にあるものを、勝手に作って食べてね」という感じだったので、手間はかかったが、安かったのでこれでもそこそこ満足できた。オーストラリア・シドニーのホテルは、バイキング形式だったので、ボリュームもあったし、毎日いろんなメニューにありつけることができた。逆に、一度食べてしまったがために、「明日もこれを食べないといけないのか」と悩んでしまったホテルは・・・、敢えて書かないでおく。

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