2/25 (月) : 〜シドニー to Sydney
'02香港&オーストラリア旅行記 >  後半:オーストラリア編 >  旅日記:2/25




シドニー、到着

Sydney Central Station
 5時半にCampbelltownの駅を出た頃から、列車はシドニー都市圏の近郊を走っているような雰囲気となる。まだ薄暗い中を、両側にはいくつもの線路があり、いかにも都会に近付いてきたな、という感じになる。その割に、沿線は林かあったとしても庭付き1戸建てで、終点はもうすぐという気配もない。うとうとしながら、もう一度眠ってしまった。
 6時半には、シドニーのCentral駅に到着した。ただ、これといった実感はいまいち湧いてこなかった。というより、十分寝ぼけていたからなのかもしれない。ふらふらとコンコースを歩きながらも、ホテルを探し回る時間でもないし、バカでかい喫茶室みたいなことろに入り、しばらくパンとコーヒーで朝食をとっていた。
Circular Quay; サーキュラー・キー  どこで仕入れた情報かも忘れたが、The RocksにあるSydney Visitor Centerという観光案内所が一番いいと思い込んでいた。ただ、時間も早いので開いていないと思い、町の雰囲気をつかむという目的もあって歩いていこうとした。ほとんどを歩き通したPittStreetやその西隣のGeorge Streetがシドニーの中心地で、百貨店・スーパーやこぎれいな商店が並んでいる、のだろうがいかんせん朝が早すぎた。シドニー湾内へのフェリーのターミナルである「サーキュラー・キー(Cirsular Quay)」でも時間をつぶすことができず、小雨も降ってきたので、もう少し歩いて「ハーバー・ブリッジ(Harbour Bridge)」の真下まで行った。
 案内所では街中でも見かける「ホテル紹介コーナー」があって、パンフが並んでいるボードの中央に電話機があって直接掛けろ、というものだが、結局どこも最後の決めの一手がなくカウンターの係員の人に応援を頼んだ。安いのが一番だが、ドミトリー(ベッドだけが自分のスペース)には抵抗があって、風呂(=バスタブ)は必要なくて、どこかの駅の近くがいい、という希望を言うと紹介してくれて電話をいれて予約までしてくれた。すぐにチェックインすることにして、パンフを数枚もらった後で案内所を後にした。
Circular Quay Station; サーキュラー・キー駅  最寄のCirculae Quay駅でDay Tripperを購入し、2駅先のMuseum駅へ。ここから300メートルほど離れたところに、Oxford Coala Hotelがあった。いままで泊まった所よりも大きく(10階建てぐらい)、GFはショッピングモールとなっていて軽食・食堂や書店からなぜかスーパーまであった(香港のビルも、GFは食堂や印鑑屋・宝石屋があったけど、雑居ビルなので、いまいち違う)。ただ、時間的に早いこともあって、チェックインだけ済ませて荷物は倉庫へ。ガイドブックとカメラだけ持って、1日目の市内観光へと向かう。


大きな地図で見る

ダーリング・ハーバーで、今日も飽きずに博物館めぐり

Darling Harbour
Darling Harbour; ダーリング・ハーバー  一日目から郊外に出るつもりはないので、恒例(?)の博物館めぐりから始める。「オーストラリア博物館」とか「シドニー博物館」とかいったありきたりのものには飽きたので、名前に惹かれた「国立海洋博物館(Australian National Maritime Musium)」を目指す。まっすぐ西へ歩いて行っても2キロほどだが、中程より西側には環状にモノレールが走っていて、大概の行きたい所はこれに沿ってあったので1日券を購入して周ることにした。8A$で、しかも隣接するLRTは乗れないものだったが、いくつかの博物館や展望台からはじまってビッグマック2つで4A$になる割引券までもが帯のように付いていた。
 海洋博物館は、普通の建物の中にある展示室と、海に浮かんだ船と潜水艦もセットになった入場券があった。ただ、説明を聞いてもよく分からなかったので、「全部見て周るんだ」とだけ言ったら、15.6A$も取られた。先に屋外の船と潜水艦からというのが順路らしく、係員に案内されたが、この屋外というのが曲者で小雨が降る中この船の甲板に上がったり、屋上の砲台を見たりというのがなかなか辛かった。まだ、狭い室内の潜水艦を見るほうが楽だった。
 ここを見終わる頃には快晴になっていたので、駅に隣接するショッピングセンターで日光(&強烈な紫外線)を浴びながら昼食を取り、隣駅の前のパワーハウスミュージアム(Power House Museum)へ行く。以前は発電所として使われていた建物を改造したもので、メルボルン博物館並みに大きな建物だった。管理しているのがどこかはわからないが、前の2都市で見てきたような「総合」博物館というよりは、「科学」に強い博物館だったので、見ていて飽きることはなかった。

  国立海洋博物館
  Power House Museum

ちょっと郊外へ

 モノレールの1日券を持っているといっても、1周が3キロ足らずのものを何周乗っても仕方がなかった。それよりも、City Railのデイトリッパーも持っているのに、たった2駅の間しか乗っていないという方がもったいなかった。ということで、Harbour Bridgeを渡った先のNorth Sydneyに行ってみた。対岸から見ると、高層ビルが集まり、オフィス街のようなものがあるのだが、ガイドブックには何も触れられていない。そういう所、だったのでしょうか・・・。適当に、駅前のショッピングモールをぶらついた後、北から反時計回りでセントラルに戻ってきた。と、書けば簡単なのだが、距離にして30キロ、2時間近くかかったはずである。ただ、電車に乗って少し走れば林の中に入り、「庭付き一戸建て」が当たり前の郊外住宅の中を走っているかと思ったら、リゾート型っぽい高層アパート(香港ほどの高さではありませんが)があったりと、「観光地ではないシドニー」を見るには悪くはなかった。また、西部の「Strathfield」ではハングルの看板の多い一角があったりと、「移民国家」の一面を垣間見たような気もした。

マーケット・シティ

Market City
 「夕食は中華街で」ということは決めていた。というのも、こんなに安くて美味しい中華料理を食べることができる機会は(日本に帰れば)そうそうあるものではない、と気が付き始めていたからだった。「ラーメンがあるじゃないか」と突っ込まれそうだが、香港で「日式ラーメン」というものを見てから、「中華」とは違うと分かっていたし、そもそも味付けも違っているし。それに、ちょっとした「中華料理屋」に行けば、滅多にお目にかかれないような料理も出てくるぶん値も張るし。
 ということで、チャイナタウンにあるMarketCityへ行けばフードコートぐらいあるだろうと思っていってみた。4フロア分のショッピングスペースのうち、3階の半分近くが飲食店街で、15種類ぐらいの店が壁沿いにあり、お決まりのように中央にはジューススタンドがあった。とりあえず1周してみて「ここまで来て、日本料理はやめとこ」とか、「韓国料理と、モンゴル料理のBBQは同じ店で取り扱っているのか」とか、考えながら、結局マレー料理の店で「ミー・ゴレン」を注文してしまった。モノの本によると、もともと中国の福建の辺りの料理だったらしいが、当初の「中華料理を食うぞ!」という目的からは外れていた。
 ホテルに戻って、再度チェックインをしなおした。カードキーを受け取り、荷物を取りに倉庫へ。このときに、フロントで対応してくれた係員が、別のヒマそうな人を呼んできて私と倉庫へ行くように指示していた。だけど、どういう話のやり取りがあったのか知らないが、私と一緒にエスカレーターで別の人のスーツケースを運んできた。こっちとしては、誰か他の人の預かり物だろうと思っていたのだが、部屋に持ち込もうとした時に初めて「おかしい」と思った。確かに、背負えるバッグ一つだけでこんな所に来るのもおかしいですが、名前を確認せずに他人の荷物を運んでくるとは・・・。一応、荷物を「運んでもらった」わけではないので、チップは発生していません。

地図 : オーストラリア南東部 シドニー(日本語) シドニー(中国語) シドニー市街
2

21
2

22
2

23
2

24
2

25
2

26
2

27
2

28
3

1
香港編
2/16〜21
前日へ 翌日へ 情報源