ふと、ハンバーガーの載ったトレーに目を移すと、こんなチラシが載っていた。「○クドナルド各店で、カレーライスや照り焼き丼のセットメニューをはじめました」って、おい、マ○ドナルドで「ご飯」かいな!
インタウンチェックインの妙
HongKong Station
上環のハシゴ街
Sheung Wan Ladder Street
2階建てトラムが走る大通りから一本(ほど)筋を入ったところに、上環の公共市場があり、食堂を探して踏み込んでみた。1階と2階に、野菜や肉といったものを扱う小さな商店が密集している。3階に上がると、エアコンが効いたところに食堂があったが、昼食時間ということもあり非常に混雑していて、その上思い荷物を持ったままふらふらしていたので、もっとすいたところでゆっくりと昼食を取りたいと思ったので、ひとまわりしただけでこの場を後にした。
今度は海岸線に並行するように皇后大道(Queen'sRoad)を東に向かう。すると正面に、「○cDonald's」を発見した。ラッキーなことに、レジに行列は出来ていないし、店内に空席もある。やっと休めると思った矢先、数時間前、別の「○cDonald's」で朝食をとっていたことを思い出した。最終日にして中華料理を食べないのはもったいないが、ハンバーガーばかり食べまくるのも身体にとってつらい。ちょうど店の前まで来ると、行こうと思っていたLadder Street(樓梯街)の正面に出てきていた。Ladder(=はしご)のように坂がきついStreet(=街路、通り)だと思っていたら、本当に階段だけの道でした・・・。せっかくここまできたのだから、という思いで、重い荷物を持ったまま登っていたのですが、一段飛ばしから、そのうち一段ずつ。そして、半歩ずつになり、終いには木陰にベンチがあったので、ここで力尽きてしまいました。上りきった所で、「香港醫學博物館」という看板を発見し、「そんな物が(こんな所に)あったんだ」と思いながら行ってみると、やはりというか、何と言うか、「客よりも係員の多い」博物館でした。涼むという目的も兼ねてゆっくりと見学していると、どこからとも泣く子供の騒ぎ声。社会見学のようなもので、学芸員の方が、関心を持って聞いているわずか数人の生徒のために一所懸命説明をされていました。どうも、メジャーな博物館ではないようで、こういう使われ方しかされていないようです。
香港醫學博物館(HKMMS) 《E》《繁》
やっぱり、インタウンチェックイン
HongKong Station
チェックインエリアの脇の案内所で、オクトパスカードを増値しておく。でないと、いつも100HK$単位で増やしているのに、AirPort Express(機場快線)が片道90HK$するのがかなり堪える。日本出国時に聞いたように、カウンターに行ってこう一言。
「I have only a "e−Ticket"(ワタシはe−Ticketしか持っていません)」
・・・完全に、無視されちゃいました。仕方なく、クレジットカード、マイレージカードをすべて提示して、予約したときの完了画面を(日本語で)印刷した紙の、これから乗る飛行機の便名をボールペンで○したら分かってくれました。どうも、パニックに陥ると、英語はおろか日本語すらも出てこなくなるみたいです。こうして、背中をびしょ濡れにし、腰痛の元となりそうだったバッグから、何とか別れることができました。
「地名」は誘うよ
以前一緒に韓国旅行をした友人(=朝鮮語の講義をとった経験アリ)が、「水原(韓国の地名、ソウルの南、カルビで有名。一応ワールドカップの会場の一つ)」さんを「スウォン」さんと(韓国風に)読んでしまう。と言ってきたことがあった。「地名」にこだわるこいつのことだから、と思っていたが、やっぱり同じ研究室を出ただけあって、ワタシにもそのケがある。中国に行っても、韓国・朝鮮語風に地名を読んだり・・・。というのはまだ軽い方で、病状が深刻な場合ただ単に地名に誘われ足を向けることがある。特に香港では、漢字名と英語名の両方があるだけならいいのだが、「なんで、訳すとそうなるんだ」というほど全く異なった読み方をする場所も多く、バスの運転席上部の行き先表示を見ていたらついふらふらと行ってみたくなることがある。
香港島の南岸に「香港仔(ホンコンジャイ)」というところがあり、英語名はどういうことか「Aberdeen」。以前は欧米人に人気があった観光地だったらしいが、高層マンションとごちゃごちゃとした商店街という香港特有な街並みにわずか10分で飽きた。ここから南の対岸に、「鴨[月利]洲(Ap Ley Chau)」というのがあったが、渡し舟はなくやたら遠くにしか橋がなかったので諦めた。というより、どう見ても住宅団地そのものと化しているので、面白そうになかった。
その後も、「赤柱(Stanley)」に行って南ヨーロッパ風の建物の並ぶ海辺でもの思いにふけったり、「西貢(Sai Kung)」でミュージカルの「ミス・サイゴン」もこの漢字を使っていたなと勝手な想像をしたり、「堅尼地域(Kennedy Town)」で「そういや今のアメリカの大統領を漢字で表すと「喬治布殊」だったな」とやけに納得したり、わざわざ建設中の「數碼港(Cyber Port)」の街の近くを通るバスに乗って「住むなら絶対ここの住所が格好いいな」と思ったり・・・。
この日の移動中、香港島の中心街で「海怡半島(South Horizon)」行きのバスを何度か見つけた。英語名の響き、英語と漢字のミスマッチ、無性に行ってみたくなって悩んだが、買物や食事などやりたいことが残っていたので泣く泣く諦めた。この後で、晩飯をとりながら地図を広げてみると、「海怡半島(South Horizon)」は「鴨[月利]洲(Ap Ley Chau)」と同じ場所ということがわかった・・・。
行かなくてよかった。行ってたら、終点に近付くにつれてバスの中で後悔しているはずだった。
立ち入り禁止の展望スポット
中環(Central):中環廣場(Central Plaza)
何か釈然としない物を残しながらも、トラムに乗って行きつけの銅羅湾のフードコートへ向かった。
銅羅湾付近では、なぜか「Times Square(時代廣場)」地下のフードコートでしか食事をしたことがない(いや、そういえば、この近くのラーメン屋に行った覚えもある)。というか、香港島にいるときは、わざわざここまで食べにきたことも少なくない。それほどいいところなのか、といわれれば疑問符がつくが、隣にスーパーと(英文)書店があるので便利なのでよく使っている。今回も例に漏れず、本の立ち読みをした後で食事をし、その後でスーパーに寄って土産物の買いだめをした。ただ、日系企業の経営なので、「日本人が喜ぶ食材」はおろか、「日本直輸入の食材」も数多く見られる。その中で「日本製」というハズレを引き当てないように、安く、かさばらず、しかも何とか食べることが出来そうな物を選んだ。
世界一高い空港アクセス
機場快綫(Airport Express)
20時過ぎにして空港に到着するも、出発は「翌日の」3時。チェックインも済ませてあるので、そのまま出国審査をしてもかまわない。だけどそれでは「芸」がないので、審査場手前の某有名免税品店系列の民芸品店で最後の買物。だけど、やっぱり「空港価格」とあって、安く済まそうという魂胆は見事に裏切られました。きれいな店員のお姉ちゃんに、手取り足取り土産物を選んでもらったという思い出が残っただけです(オトコという動物にしてみれば、それで十分のような気もしますが)。
機場快綫(Airport Express) 《E》《繁》
香港発の深夜便
CX2052 03:15(香港) 07:30(関西)
2時半過ぎに、地平フロアにある6番ゲートが開き、待合ロビーにいる人らの中で大阪へ行く人らだけがそのゲートへ向かった。屋外に出ると、普通の路線バスみたいな車両が1台だけ待っていた。今までは、いかにも「空港専用車」といった感じの、運転席しか座席がないような、やたら平べったくて幅広のバスに乗っていたが、今回は座席だらけの「護送車」のようなバスだった。まさに、その辺を走っているような路線バスサイズの。これに乗り切れるのか心配もしたが、なぜだか空席も出る始末で、降りる時に数えてみるとたったの21人・・・。
わずか4時間足らずのフライトのために夜行便を使おうとする人すらいないのだろうけども、この時間のフライトを別に苦痛とも思わないワタシにとって、なくなるとなればやっぱり悲しいと思ってしまう。