小さいころから、野球で超スローボールにバットを当てることと、お金の絡んだ計算は苦手だった。今になって冷静に考えると、計算のときの単位を「円」とか「ドル」じゃなくて、「本」とか「匹」にすればよかったんだ、と思ったんですが、どうでしょうか。
それはともかくとして、両替のときにレートの計算がいまだにできない。例えば、両替所が2件並んでいて、両方とも丁寧にレートを表示してくれていても、どちらが
自分にとって得なのかが分からない。先日2日間で一気に3ヶ国の空港に寄るチャンスがあった(乗換えをしただけですが)ので、それぞれの両替レートを控えてきた。が、どう計算すればよいのか分からないので、とりあえずメモだけはとってある。
初めの頃行っていた国では両替のとき手数料を取られないので、表示されているレートを鵜呑みにして良かったのだが、
香港に行ったときにはじめて、両替時に手数料を取られることになった。このとき、都合がいいことに、シンガポールから香港に入ることになっていて、飛行機に乗る前に手持ちのシンガポールドルから両替した。ただし、わずか3000円足らず。なので、何を間違ったか、そこで日本円を両替してもらおうとした。ただ、外国通貨同士の両替はできないので、いったんシンガポールドルに変えたところで時間切れとなって、香港行きの飛行機に乗った。もちろん、このとき手に入れたシンガポールドルは香港に着いてから、手数料込みで両替した。よ〜〜く考えると、意味がなかった。どうせなら、香港で合流する友人と日本円を一緒にして両替した方が手数料が半分になるので、結局のところ安くついた。慌てていると、というより、「これが正しい」と思い込んでしまうと、たいがいどこかで「大損」をする。
香港の片田舎の銀行窓口で、日本円からの両替をしようとした時のハナシ(2002年7月当時:韓日ワールドカップが終わった直後ごろ)。
「両替をするなら、当行の口座をお持ちでないと、手数料がかかりますけどよろしいですか?」こんなことぐらい、今まで来たときも頭痛の種だったし、今回の旅でもすでに1回両替しているので、この辺の事情は知っている。
「別に、構いませんよ」と答えると、すかさず、
「それなら、口座を開設しませんか?」と勧誘された。確かに、「香港で口座を作ることはそんなに難しくない」という感じのことは知っていたし、時間もあるし、身分証明書(=パスポート、ですね)も持っているし・・・。「いっそのこと・・・」とも思ったが、「両替手数料が不要になる」以外のメリットが感じられなかったし、ネットバンキングの存在も知らなかったので、軽く断っておいた。
そもそも、この銀行の支店の場所からして、空港でもなければ、繁華街でもない。よって、旅行者が頻繁に訪れるところでもないので、両替をする客自体、少ないのだろう。それとも、旅行者ではなく、永住者とでも見間違えられたのだろうか?
はじめの頃の旅行では、「格安航空券だけ購入して・・・」というスタイルが多かったので、その会社でおまけで入らされる旅行保険に、半強制的に加入させられていた。というより、「旅をするときには、(ふつう)そういうものなんだ」と考えていた。ちょうど旅の日数分をカバーする商品のうち、「どうせ、死んでも困る人はいないから・・・」とかいう理由で、一番安いものをかけていた、ような気がする。
そのうち、「自分のために、(保険を)掛けるんだ」という意識が強くなり、それなのに「余計なところに、(費用を)掛けたくない」とも考えるようになり、旅の日程がだいたい固まると早いうちに旅行保険のことも検討するようになった。下の表が、ちょうどその頃の保険額をまとめたものです。
行き先 | 期間 | 保険料 |
2001/10:韓国 | 11日 | \6,350 |
2002/2:香港、オーストラリア | 14日 | \4,500 |
2002/7:香港・中国(広東) | 12日 | \3,500 |
2002/9-10:ヨーロッパ、東南アジア、中国、韓国 | 20日 | \5,190 |
はじめの韓国だけは、セット物を適当に選んで決めたのですが、その後はバラ掛けをして、よく吟味していろいろ組み合わせています。というのも、たとえば怪我・病気をとっても、「通院」で済むのか「死亡(あるいは、後遺障害)」なのか、またはそもそも「障害」なのか「疾病」なのかといった感じで4種類に分かれていて、それぞれ支払額に連動するように保険額が決まっています。とはいっても、これらはほとんど「一番安いやつ」ですべて掛けるのですが・・・。ほかにも、手荷物の紛失・盗難をカバーしてくれる「携行品」や、自分が他人(あるいは、ホテルなどの施設)に対しての行為への「賠償責任」なども、やはり
万が一が怖いので、たいがいお世話になっています。ただ、どうせ誰も助けに来てくれないだろうからと「救援者費用」を当てにしなかったり、最近では「手荷物の遅延」なる項目もできましたが、「機内預けにしないから」と無視しています。こうして取捨選択すると、以前に比べて、保険料も安くなるものです。
その割に、今まで、この保険のお世話になったことが、幸か不幸か、一度もない。「掛けていることが、安心材料」なのでしょうか・・・。