7/11 (木) : 香港 at HongKong
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 短かったか長かったか分からない香港滞在の最終日、快適だったかどうだったかよく分からない、高級もどきホテルにチェックアウトして、尖沙咀の中心部に背を向けて、KCRの駅のほうへ歩いていった。博物館の正面のバス停から、海底トンネル経由で香港島に渡るルートを探し、2階建てトラムの東の終点の[竹/肖]箕灣行きのバスに乗った。おそらくこれが、ワタシが香港で乗った最初の「1階建て(路線)バス」だったと思う。それくらい、見ることも珍しければ、乗ることも珍しい。

HillsideのSOHOで昼食を

半山區(Mid Level)
 [竹/肖]箕灣の街には、1年前にトラムで来たことがある。電車に揺られ、2階席で風を切りながら、はるばるここまで来て、中心部の市場を練り歩いて、またトラムで戻っていった。今回も、同じように市場を練り歩いてみるが、全部の荷物を持って歩いているので、人込みの中を歩いてまわるには、ちょっときつい。しかも、サングラスをかけていたので、売り物をじ〜〜〜っと見ていても、誰も声をかけてこなかった。ちなみに、どんなものが売られていたのか・・・。あえて伏せておきます。ただ、日常的な、香港(というか中国南部)の市場でした、ということです。
Hill Side Escaltor  昨日発見した地図集のことをまだ引きずりながらも、いまだに買うべきかどうかということを迷っていたので、先に昼食を取りながら考えることにした。この書店の正面に、Central Market(中環街市)という市場があり、この建物からHill Side Escaltor(行人電動樓梯)が始まっている。一度、来たことがあるので、感動も何もないのだが、とりあえず一番上まで行ってみる。前回がわずか4ヵ月半前で本当に「つい先日」という感じだった。そこで今回は最初からカメラを構えながら上っていたので、何となく風景が違って見えた。高層マンションの谷間に、ちょっとした公園があったり、頂上に近いところにイスラム教のモスクがあったりと。とはいえ、このモスクの入口が分からなかったので、壁の外から眺めるだけでしたが。エスカレーターは基本的に一方通行で、逆方向に行きたい人はその横の道(や階段)を歩かなければならない。午前中の早い時間(だいたい10時頃まで)は、下り専用となるらしく、その時間に上らないといけない人の苦労がしのばれる・・・。昼食時間になると混雑するので、ほぼ中腹のSOHO地区の一角にある「スタバ」に入って、簡単な昼食にする。思えば、ワタシが「スタバ」デビューしたのも、ここ香港(の空港)でしたが、このことを友人に話すと「ついにお前も、流行りモノに飛びついたか」と言われたのを思い出します・・・。この時間になると、(中国に行く)緊張だか何だかで、食欲がなくなっていたので、軽くパン2つとアイスコーヒーをもらい、(英字)新聞を取って来て唯一理解できるスポーツ面を読みまくる。だけれども、地上(というか、低いところ)の香港の喧騒から離れ、アイスコーヒーを片手に英字新聞を読んでいる様子は、どことなく欧米を旅しているような感じがしました。

船便で送ってしまえ!

郵政總局(General Post Office)
 意を決して、昨日の地図集を購入して船便で送ってしまうことにした。5kgまでで200HK$ほどとガイドブックにあったが、そこまではかからないだろうと思っていた。
 郵便局まで遠くはないのだが、背中に全荷物、そして正面に買ったばかりの(元値が300HK$の)地図を抱えているので、緊張しながら人込みの中を歩いて行く。ところで、本屋で封筒や包装紙を買い忘れていたので、1階の売店へ行く。ちょうど本が入るくらいの茶封筒(5枚セット)があったが、残りの4枚が即ゴミ or 荷物になるので、エアクッションつきの白封筒にした。やっぱり、送る途中にカドがつぶれたり、傷が付いたりするのは嫌ですからね。宛名を書いて、封をして、昨晩書いた絵葉書もあわせて、これらに貼るための切手を買う。全部まとめても80HK$ほどだったので、やっぱりセール中に買っておいて正解だった。切手を貼った後、投函するのだが、絵葉書はともかくとして、本の入るポストがない。1階、2階の窓口を歩き回った挙句分からないので、切手を買ったところで尋ねてみると、案内カウンターに行け、と。たらいまわしにされたのかと思い、とりあえずその場所で封筒を見せると受け取ってくれる代わりに、小さな書類に署名と内容物を記入させられた。まあ、怪しいものではないので、正直に「地図」と書いておきましたが・・・。

つづく

またまた、香港仔

Aberdeen
 一昨日、1時間も滞在することなく離れてしまったのはもったいないと思い、もう一度香港仔に行ってみた。今度は、もっと市街地の中心部に近いところでバスを下車したので、より「ディープ」なところに行けると思ったが、鳥居のある広場を発見したぐらいで、やっぱり他に何も感じなかった。その代わり(?)に、今までいろんな所で見かけるので気になっていた「日本城」という雑貨屋に入ってみた。雑貨屋といっても、日用品を取り扱うホームセンターのような感じで、生活雑貨を中心に安売りしている。「日本」という名前がついているので、おそらく品質のよさを謳っているのだろうが、何個か手にとってみてもほとんどが「Made in CHINA」と書かれていた所が皮肉だった。
 こんなところまで来てしなくてもいいのだが、日本円から香港$への両替をしておこうかと”ふと”思いついた。日本円から中国元にするには、中国に入ってからでないと出来ないし、それ以前に香港$の手持ちが少なくなっていた。ちょうど良い具合に目の前に銀行を見つけるも、「窓口業務を行わない」店舗だったらしく、受付の人に御丁寧に別の銀行の場所を案内してもらう。で、その「別の」銀行では、窓口で「当行の口座をお持ちですか?」と尋ねられた。「(観光客だから)持っていない」と答えると、「それでは、作られますか?」と言ってきた。そんなに簡単なら作っておいてもいいのだが、次にいつ香港に行くか分からないので、丁重にお断りしておいた。だけど、口座を持っているだけで両替手数料の50HK$が免除になるのなら、メリットは大きいのかもしれない。

  コラム集「旅にまつわるハナシ」内:『口座を開設しませんか?』 《日》


 前回と同じバス乗り場に出たときに、1台のミニバスが目に留まった。今までミニバスは、乗車定員がある、降りる場所がわかりにくい、オクトパスカードが使えない車両が(たまに)あるといった理由から避けていた。ただ、行き先に「KennedyTown(堅尼地域)」とあり、オクトパスカードが使えるというステッカーも貼ってあったので、とりあえず乗ってみようかという気になった。一度、堅尼地域に行ったことがあるので土地カンはあるし、最悪トラムが見えたところで降りればなんとかなると思っていた。ただし、行列が長かった。停まっていたバスは、客を満載して出発していき、次のバスを待っていたが15分たっても来なかった。そのうち行列はさらに長くなり、ワタシの前に並んでいた人数がいつの間にか増え、顔ぶれがなぜか変わっていった(???)。
 定員ぎりぎりの客を乗せ、ミニバスは発車した。普通のバスと同じく、停留所の案内アナウンスがないし、運賃の案内表示もない。心持、運転が荒かったりもするが、客が少ない分乗り降りも少なく、意外と快調に走っていく。ほぼ中間の薄扶林(Pok Fu Lam)辺りから、乗降が激しくなり、客の半分が入れ替わった。ここから、大通りからそれて海岸沿いの低地へ下りて行く。先日の數碼港(Cyber Port)に近付いた、と思い、気をつけてそれらしき物を探してみても、何の変哲もない香港らしい建設現場が広がっていた。数年後に期待してみる・・・。

海港城のひまつぶし

海港城(Harbour City)
 バスが出発する2時間前には、隣りの建物のHarbour Cityに着いてしまった。とはいえ、しないといけないことはいろいろ残っているので、別に問題はないのだが・・・。

 いつものFood Courtで、軽く夕食を取ろうとするも、何となく胃が受け付けない。それでも無理やりサラダとパンを買い、海(といっても、実際は倉庫街)の見える展望席で、中国のガイドブックを見ながらゆっくりと食事をする。次に、バス乗り場のChina HongKong City(中港城)に行き、地下にあるバス乗り場を確認する。ついでに、階上のフェリーターミナルへ寄って中国元への両替を済ませておく。それでもまだ集合時間まで1時間以上あるので、もう一度Harbour Cityに戻り、その中のCity Superで買物をする。まずは、ミネラルウォーター、翌朝のいつ福州に着くか分からないので朝食用のパンなど。裏手のPage One(=本屋)で雑誌を調達しておこうとも思ったけど、荷物になるだけだし、同じ漢字だらけの本なら中国で買ったほうが安いかなと思ってあきらめた。

バスは、まだか?

中港城巴士站(China HK City Bus Terminal)
 思えば、チケットを購入したときに、こんなやり取りをしていたはずだった。
「11日の、18時50分発なので、その20分前までには着くようにしてください。乗り場は、China HongKong Terminai(中港城)になります。」「あっ、行ったことあります。マカオ行きの船が出るところですね。」「はい、そこです。すぐ近くです。」
だから、信じていた。何の疑いもなく。

 その日も、集合時間から逆算して、買物、食事、両替も済ませておいた。時間も余ったので、下見もした。路線バス乗り場が3レーンほどあり、その手前にはタクシーの、一番奥にはホテルや旅行会社専用のバスが出入りしていた。恐らく、ここかな、と思いながら。
 18時を過ぎた頃から、蒸し暑いのを我慢しながら、乗り場が見えるところで待機していた。大荷物を持った集団がどこからともなく集まってきては、バスがきてみんなを乗せて去っていく。それを何度か繰り返し、予定の18時半になった。すると、なぜか、人っ子一人いなくなって、不安になったので、警備員に聞いてみることにした。漢字と英語で併記されたチケットを持って、乗り場が表記されているところを指で押さえて、「これって、ここでいいんですよね?」と。だが、チケットのどこにも「中港城」の文字はなかった。変わりにあったのは「九龍港」・・・。
確実に言えるのは「ここじゃないみたい。」
 呼び止めた手前、無視するわけにはいかないので、とりあえず地図を広げて本来の場所を聞いてみた。遠過ぎることはないが、タクシーを使ったとしても間に合いそうにないところだった。

 チケットを購入した近くの旅行会社の営業時間が19時までだったということを思い出し、怒鳴り込みに行った。

中国旅行社<4日目>

"China Travel Service H.K." 4th day
 19時の閉店時間ぎりぎりに到着することができた。例のこのチケットを売った張本人もいたものの、ワタシの担当は別の人だった。ここまで来る途中、何度も頭で繰り返していた抗議の文句(もちろん英語です)もすんなりと口から出て、「やった!ワタシの勝利か?」と思った矢先、チケットを指して「ここに、払い戻しをしないって書いてあるでしょ」とクールに一言。しかも、ホテルのキャンセルも、前日になってしまったと言うことで100HK$の手数料を取られたため、戻ってきたのはわずか180HK$。今後の予定を何も立てることができないので、とりあえず2日分の香港の宿を手配してもらって、「また、明日きます」とだけ言って、他に客のいなくなった事務所を後にしました・・・。
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若者だらけの、萬年青酒店

Evergreen Hotel
 この日からの宿は、香港島側のとあるホテルを指定した。一昨年来た時に泊まったところで、一人で泊まる割にはお値段は張るものの新築したばかりということで設備は申し分なかった。ただ、リストに載っていないという理由から「他のに変えていいか」と言われたので、仕方なく九龍側の一番安い旅館に決めた。それ以外の理由はなかった。
 尖沙咀からMTRで1駅。明後日のバス乗り場の旺角までは、さらに2駅。駅から5分ほどということで、交通の便は悪くはなかった。ただ、繁華街のすぐ裏手なので、周囲はうるさそうだった。4階建ての建物で、気をつけていても通り過ぎてしまったような目立たない玄関で、何となく暗い印象だったが、各階にはインターネット用のパソコンがあり、4階にはランドリールーム、しかも朝食付きと、それなりに特徴を出しているみたいだった。ただ、同じぐらいの世代の欧米系の客が集団で泊まっていて、夜中まで客室のドアを開けて騒ぎまくるので、迷惑だった・・・。

  Evergreen Hotel(萬年青酒店) 《E》
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版權所有 "taedo", 最終更新日期2005年9月3日