韓国’97 Korea '97 : 1997 / 8 / 26 ~ 8 / 31
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準備

 初めての海外旅行でした。なので、パスポートを取るのも、日本を出るのも、両替をするのも、そして、言葉が通じずに困ることも。
 10年用パスポートというモノが発行され始めた(といっても、2年前・・・)ばかりであったが、これが発行できるのが20歳以上であり、その誕生日までに出国してしまうので、泣く泣く5年のパスポートを取得した。ちなみに、同行者は同級生だったが、早生まれのため・・・。
 着いてすぐに体調を崩したりもしましたが、行きの船で合った同年代の旅行者や、同行者の助けを得て、何とか3日も予定を早めて帰ってまいりました・・・。

行程


8月26日(Tue) : 下関~

 夜行のフェリーを使いましたので、この日は「日本出国」のみです。同行者は早々と寝てしまいましたが、何もすることのないワタシは甲板へ出たり、船内をうろついたり。そんな時、ワタシらと同じく、初の海外旅行という、学生2人旅の日本人旅行者と出会いました。彼らとは同級生ということもあり、その後翌日まで(もっと言えば、現在まで)いろいろと縁が続いています。

はじめての、出国

 出航は17時だったものの、気合を入れて早朝に家を出たもので、普通列車を乗り継ぎつつも、14時過ぎには下関駅に着いてしまいました。もちろん出航手続きは始まっておらず、仕方なく駅まで戻って時間をつぶします。
 2時間ほど、駅前のデパートなどで時間をつぶした後、17時前に港に戻ってみると、いつの間にか出国手続きを待つ長蛇の列ができていました。あわてて乗船手続きを済ませ、その列の後ろに並びましたが、なにせ二人とも、初めての「出国」ゆえ緊張度はMAXに達してました。

8月27日(Wed) : 釜山(Busan)

 早朝に釜山に到着し、入国手続き、両替、翌日の夜行列車の切符の手配、ホテル探しと慌ただしく「事務手続き」を済ませ、やっと昼前になって「観光」モードに入ります。「釜山タワー」に行った後、早々とその近くのホテルへ転がり込みます。

はじめての、入国・・・

 海外に出たのがはじめてのことなら、外国(まあ、日本も含めてですが・・・)へ入国するのもはじめてのことでした。だいたい、「出国」のときに、搭乗手続きとかが含まれるので、厳しいセキュリティチェックが行われますが、入国に関しては「あっさり終わるだろう・・・」としか思っていませんでした。
 とはいえ、「出国(というか、搭乗手続き)」と同じように、荷物検査があり、税関深刻も「無申告」のレーンを通るだけで、対して心配していたほどのものはありませんでした。当時の韓国では。そのかわり、両替を済ませてから、街中へと向かいます。

宿と、チケットと・・・

 とりあえずは、大通りをしばらく北に歩いて、釜山駅に向かいます。ワタシらは、翌日の夜行便を、船で知り合った二人組みは当日の夜行便のチケットを確保する予定でした。

8月28日(Thu) : 釜山(Busan)~

 昼過ぎまでホテルに滞在し、近所の観光案内所で紹介してもらった古刹「梵魚寺(ポモサ)」へ。地下鉄と路線バスを乗り継いでたどり着くも、入場料が高いように思えて、結局その入り口の木陰で話し込んでいました。
 その後は、魚市場の「チャガルチ市場」へ。夕方だというのに、出店も客も多く、ただ魚嫌いのワタシのことゆえ何も食べずに駅に戻りました。

はじめて、バスに乗る

 地下鉄に乗って、終点のひとつ手前の「梵魚寺(ポモサ)」で降りる。とはいえ、本物の梵魚寺は山の上にあるため、路線バスに乗らないといけなかった。

多分、今日だよね?

 韓国と中国のサッカー定期戦が行われる、はずだった。というか、手帳にメモしていた。ソウル市内での開催(東大門競技場)であり、今日は移動日なので、ホテルでゆっくりテレビを見るわけにはいかない。だけど、駅の待合所の大型テレビで放送するはずだろう、と予想していた。だからこそ、19時前には駅に戻ってきた。だけど、同じようなCMを繰り返すばかりで番組自体始まりそうな予感もない。まさか、20時開始?と思ったものの、それでも様子は変わらない。21時を過ぎても、これといった変化もない。だけど、汽車が出るまでまだ2時間以上もある。仕方なく、腹ごしらえのために、1階のLotteriaに向かったのでした・・・。

8月29日(Fri) : ~ソウル(Seoul)

 韓国の国土は狭く、深夜(日付が変わる頃)に出発した夜行列車でも、まだまだ夜も明けきらないうちにソウルに到着してしまいます。帰りの航空券と、ホテルを確保したあとで、繁華街の「鐘閣(チョンノ)」へ繰り出しますが、何を考えたか「吉野屋」に入ってしまいます。ソウルに来ても、珍道中は続きます。

8月30日(Sat) : ソウル(Seoul)

 韓国土産として「キムチを買って帰りたい」という同行者くんの願いにより、ガイドブックに載っているスーパーを探すも見つからず、結局ロッテデパートの食料品売り場に。買い物のあとは、買う目的もなく免税品店に入ったり、食堂街で「骨付きカルビ」を食べたり。やっと、「韓国旅行」らしくなってきました。

あれ?、今日だったの?

 ホテルのテレビは、日本の衛星放送(NHK BSの1, 2)が映ったため、言葉が分からない韓国のテレビ局よりも、日本の放送ばかり見ていた。夜になるとそれも退屈になってきたので、他のチャンネルを見てみると、客があまり入っていないスタジアムでサッカーの中継をしているものがあった。字幕などでは分からなかったが、ユニフォームなどを見ると、どうみても韓国と中国の代表チームだった。しかも、生中継・・・。
 2日前の疑問が晴れるとともに、すぐ近くでやっているのだから「見に行けばよかった・・・」という後悔と。

8月31日(Sun) : ソウル(Seoul)~

 長いと思った韓国旅行も最終日。週末なので、通勤ラッシュのない地下鉄を、郊外の空港へと向かいます。が、搭乗手続きすら始まってなくて・・・。
 2回の夜行移動で延々とやってきた、お隣の国の首都からは、わずか2時間のフライトで現実に引き戻されました。「こんなに近いのなら、何度でも来れそう・・・」、と思ったのがまずかったのでしょうか・・・。
 つづく

決算

 「初めての海外旅行」だったとはいえ、毎日が新しいことの連続で、何より貴重な「経験」として、今後の旅行にいろいろと役立っていきました。金のこと、コトバのこと、そして洗濯とか、荷物とか・・・。ただ、ワタシの場合、課題として残ったのは、食事のことですかね。
 行きは、夜行のフェリーを「学割」で。現地の夜行列車はもともと安く、帰りの飛行機もなぜか「学割」。ホテルも、紹介してもらった上に、2人で泊まったので1人分に直すと安く済ますことができました。


・関釜フェリー(学割)
・夜行列車
・タワーホテル + セントラルホテル
・その他、食事や土産など


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