3/13 : 香港 HongKong
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 香港に来た目的の1つに、中国へ「ちょこっとだけ」行ってくるというのがありまして、そのためにはVISAが必要となります。まずはその申請に行った後、さっそく観光地の1つ、ビクトリア・ピークにケーブルカーを使って上ります。ここであっさりと用事が済んだため、バスに乗って、思いっきり郊外の「新界・屯門」へ。摩天楼の「香港」とは、また違った「香港」を味わいます。

「それでは、明後日取りにきて下さい」

入境事務處(Immigration Department)

 日本人が中国に行くときはVISAが必要なのだが、日本で用意して行こうとすると、費用もかかるし時間もかかる。ただ今回は、香港から日帰りで中国に行くというシンプルなものだったので、現地調達することにした。いくつかの旅行代理店でも取得できるものの、直接VISAセクションに出向けば手数料分が安くなるだろうと思って、朝から早速行ってみた。
 周りに紛らわしい名前のビルがある(入境事務所など)、ガイドブックの地図が違う場所を指している、建物は分かっても入口が分からない、などいろいろトラブルはあったものの、1時間ほどで何とか事務所までたどり着いた。
 VISAにもさまざまな種類があり、目的に応じて「業務用・留学用・観光」など、回数に応じて「1回・2回・期間中何度でも」など、そして発行時間が「2時間の超特急・急ぎで翌日まで・どうせ暇だからノーマルで」と分かれていて、それに応じた料金設定になっていた。もちろんワタシたちはただの旅行者だから「観光」の「1回」きりで、急ぐ用事はないので「ふつー」に申請した。このとき、申込書だけを提出して、パスポートは戻ってくるものだと思っていたが、両方を取り上げられた挙句「それでは、明後日の午前中以降取りにきて下さい」と言われて用事が済んだ。
 翌々日まで、パスポートがないので、いわゆる香港監禁状態となった。言い方を変えれば、本日・明日と「香港から出られない」訳で、最後の2日間の中でマカオと中国に行くという日程になってしまった。マカオも捨てがたいし、せっかくVISAを作っておいて中国に行かないのもバカらしい。熟慮の結果、当初の予定を変更して(といいつつ、もともと大したものは立てていませんでしたが)この日は普通に観光して、翌日は「香港出国間際の買物ツアー」に繰り出すという日程に固まってしまった・・・。

入境事務處Immigration Department  【繁簡英】

元祖ドラえもん本舗の・・・

屯門碼頭(Tuen Mun Ferry Piar)

 郊外の屯門(Tsuen Mun)で夕食を取ってから、どうせなら来た時(=路線バス)とは違うルートでホテルまで帰ろうということになり、ひとまずは新空港のフェリーピア行きの連絡船に乗った。夕方の18時過ぎに、郊外の住宅団地から空港へと向かう船に乗客などいるものか、と思っていたけど、出航間際になると10数人ぐらいの客が集まってきた。連絡船といっても、車が積めるほど大きいものではなく、客席も甲板のように潮風を浴びれるところと、ベンチのようなものを並べただけの雨風をしのげる部屋があるだけの小さなものだった。
 この船の乗客のほとんどは、労働者風のオジサンばかりで、スーツを着ている人よりも作業服姿の人が多かった。それと、バカ日本人旅行客2人と、高校生ぐらいの女の子1人だった。乗船前から彼女のことを、「なんだか、場違いだな」と気にして見ていたけど、同行者S君もやはり気になっていたようで、ワタシの耳元でこう言ってきた。
「あそこに立ってる女の子だけどさ・・・」(やっぱり、オトコだから、気になるのかな?)
「あの子の持ってるカバンに、『元祖ドラえもん本舗のどら焼き(原文そのまま)』って書いてある」(・・・!)
彼が「ドラえもん博士」だったことを忘れていた。それ以前に、そんなもの、日本でも見たことも聞いたこともないぞ!「ニセ物天国」香港のほんのわずかな一面を垣間見たような気も、した。


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インスタント焼きソバの味は?

 昼間に郊外のコンビニに寄ったとき、(日本でいうところの)テレビガイドと一緒にインスタント焼きソバを買っていた。パッケージの見た目が、「美味しそう」というより「何となく、食べてみたそう」という感じで二人とも一致したこと、明日・明後日と長距離移動を伴うので、ちゃんとしたところでの夕食を喰いっぱぐれるかもしれないこと、そしてホテルの客室に湯沸し機もあることだし、1個ずつ買って帰ろうかということだった。
 この日は、18時ごろに夕食を取ったためか、21時過ぎになると二人とも小腹がすいてきた。買ってきた焼きソバがあるじゃないか、ということで、早速作ってみることにした。熱湯を注いで数分、湯を切って、ソースを混ぜる。この辺は、調理方法が読めなくても、日本で作るのと変わらないので別に悩むことはなかった。いざ食べる段階になって、何を考えたのか分からないが、テレビを見ながら食べても仕方がない、せっかく高層(=15)階にいるので、夜景を見ながら食べようということになった。カーテンを全開し、外から丸見えなので、室内の照明を落とし、手(箸?)探りでソバを口に入れる。ここで問題が1つあって、高層階で眺望はいいのだが、香港島の中心部から背を向けた客室になっていて、しかも道を1本挟んだだけの近さにあるはずの海も、どういうわけか見ることができない。よく見えるのは、正面のマンションぐらいのもの。しかし、カーテンを閉めているところが少ないので、これが結構のぞき見ができる。別に怪しいことをしているわけではないが、香港人の生活を垣間見ることができた(?)。
 例えば・・・、「あそこ、マージャンしてるじゃん」「どこどこ?」「青っぽいカーテンしてる部屋があるでしょ」「あー、あー、あそこね」「そこの、左側の列の、3階上の部屋」「あー、分かった。だけどさー、卓を囲んでるんは見えるけど、3人しかいないでしょ?」「じゃあ、3人マージャンだ!」「そんなもんが、あるんか?」
 こんなバカな会話を繰り広げていました。もちろん、ソバの味なんて、覚えていません。

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版權所有 "taedo", 最終更新日期2005年6月5日