3/14 : 香港 HongKong
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 パスポートが手元にないため、中国はおろかマカオにも行けず、仕方なく「香港買い物ツアー」に繰り出します。本屋やCD屋に行き、めぼしい物を買い漁ったり、Sクンが知り合いから頼まれていたブランド品の香水を、という慣れない買い物をしたり。ゆっくりと香港で食事をするのも、今日で最後なので、昼食は奮発して「九州ラーメン」の店に入りました・・・(なにも、香港まで来て・・・)。

「カエル」を喰いたい

 ホテル正面の通りを走っている2階建ての路面電車(以下「トラム」とします)が気になって、とりあえず乗ってみることにした。ホテルの辺りは、東西に伸びる路線の西端に近いので、少し歩いていったところから出発する東端の「ショウ箕湾」へ行くものに乗ってみた。冷房がなく、信号や電停ごとに止まり、おまけに沿うように地下鉄も走っている以上、全線を乗り通す者などいないのだが、高層ビルの中に看板がせり出している香港の大通りを、トラムの2階席から眺めるのは殊のほか気持ちが良く、そのまま終点まで乗り通した。
 ショウ箕湾の駅前は小さな市場になっていて、その中をゆっくり歩きながら、通り抜けてみた。多種多様な食材の群れ(「○テモノ」と表現できますが、一応「売り物」なので、この表現は控えておきます)を見たことに触発されたのか、この日の夜ホテルでくつろいでいるときに同行者Sがこう言って来た。
「香港にいる間に、カエルを喰ってみたいっちゃね~」(注:宮崎弁のイントネーションでお読みください&なお、お食事中の方は、これ以降読まない方が身のためです
 カエルを食べると言っても、市場やスーパーで買って帰ってもホテルには調理する設備は整っていない。だからと言って、レトルトパックや「レンジでチン!」のインスタントカエルも売っていそうにない。食堂に行くとしても、フードコートでは見かけなかったし、高級中華料理の店は貧乏旅行のワタシらには敷居が高すぎる。始終カエルのことを考えていたわけではなかったが、食事の時には検討に入れるようにしていた。
 結局カエルにご対面する機会もなく、最終日の晩、同行者Sクンに、「ごめんね、カエルを食べれなくて」と謝ったら、Sクンはこう言った。
「あっ、忘れとった」

「とんかつラーメン」って、何だ?

 本日の香港での買い物のメインの一つに、Sクンが母親から頼まれていた香水を買うというのがあった。ガイドブックによると、銅羅湾(Causeway Bay)の時代廣場(タイムズスクエア)にいけば、いろいろな店がそろっているので、他の買い物もできるだろうということで、そちら方面に向かってみた。
 銅羅湾の繁華街で2階建てトラムを降り、小規模な商店が軒を連ねる細い路地を進んでいると、いかにも日本っぽいラーメンが屋あった。それもそのはず、店名の前に「九州ラーメン(原文まま)」と書いてあった。九州出身のSクンも気になったらしく、ちょっと昼飯時には早いものの入ってみることにした。入るなり、フロア係の店員さんが何か言ってきたが、何といっているのか分からないので二人とも無視した。後から入ってくる客に対していっていることをよく聞いてみると、何とかがんばって日本語で「いらっしゃいませ」と言っているらしかった。メニューも日本語が先で、そのあとに感じ、英語表記があったので、ワタシらとしては選びやすかった。ただ、その中に「とんかつラーメン」なるものが・・・。九州のことゆえ、「とんこつラーメン」の間違いじゃないのか?と思ったのだが、ホントにとんかつが上に乗ったラーメンを出されても美味しくなさそうだったので、二人とも辞去していたってノーマルなラーメンを食べちゃいました・・・。

味千拉麺  【日】

旅の水平分業

 この香港旅行の同行者Sクンは、大学の同じ研究室の同級生なので、4年近くほとんど同じ教育を受けてきたし、その影響からか基本的に考えることや嗜好もだいたい似ている。なので、いっしょに旅をする事に関しては、苦労が少ない。とはいえ、本質的な部分ではいろいろと違うわけで、そのへんはお互い協力し、補完しあっていた。
 Sはこれまで唯一の海外旅行が5年以上前の香港だった。街中を歩いているときも、時たま昔の記憶がよみがえってくるようだった。「あっ、この辺で買い物をした覚えがある・・・」という感じで。ワタシは、これまで数ヶ国旅をしてきたが、香港は初めてだった。だから出入国の仕方から、切符の手配、ホテルのチェックインなど基本的なことには慣れていたが、香港が「初めての街」ということに変わりはなかった。
 ワタシは、金の計算が極端に苦手で、食事に対するこだわりがなかった。なので、中国に入る日の両替や二人でまとめてやった買物の精算は彼に任せ、食堂選びもしてもらった。そのかわり、夜のうちに翌日の行動予定のプランを立てて、当日は切符を買いに走ったり、バス停を探し歩いたり、ガイド役もした。
 ただ、旅行をするだけでなく、「ことば」の問題もあった。香港は「基本的に英語の使える地域」なのだが、この二人が「基本的に英語の使えない学生」だったので、それぞれの得意分野からワタシが「Speaking」と「Listening」、S氏が「Reading」と「Writing」を担当することにした。結果は・・・、二人で聞いて、二人で聞き返して、「う~ん、何って言ったんだろう?」と顔を付き合わせ、「Yes」か「No」や「Thank you」と言い返すだけで精一杯の5日間でした。

フードコートで無銭飲食?

時代廣場(Times Square)

 「フードコート」というトコロを、「フードコート」を知らない人に説明するのは難しい。何せ、場所によってそのシステムが違うので、一概には言えないような気がする。あえて言えば、複数の食堂(の売り場)が集まっていて、そこの周囲や内側にある共同の机で食べることができる場所、ということになるのでしょうか。だけど問題は「どこで支払うか」というような気もしてくる。今回も、シンガポールで行った3ヶ所は、個々の売り場で注文してその場で支払って商品を受け取っていた。なので、食べ物も、飲み物もということになれば、1つ支払って、その商品を持って、別の店でまた財布を開かないといけなかった。一昨日の「太古廣場」では、フードコートのエリアに入る前にカードを受け取って、商品を受け取るときにそのカードを読み取らせて、食べ終わってエリアを出るときにまとめて支払うという形だった。ふつうの食堂やレストランの「後払い」と同じである。だけど、これを他のところでみたことがない。

 と、いろいろ言い訳を書きましたが、ついに、今回、時代廣場の地下のフードコートで問題が起きました。
 韓国料理が食べたくなって(あれ?最近、食べたような気もしますが)、韓国料理の店の前で突っ立っていた。すると店の中から「どれが欲しいの?」みたいなことを聞いてきた。ガラス張りのショーケースを見ながら、「これ!」と指差すと、「ちょっと待っとけ」と言われ、しばらくしたら料理が出てきた。先にテーブルを確保し、食べ始めた頃にあることに気がついた。
「あれれ?いつ、どこで支払うんだ?」
 ちゃんと支払ったSクンのハナシだと、店内2ヶ所にあるレジで「どこどこの店の、何々が食べたい」と申告して、そこで支払った後に引換券をもらって、これを店に持って行ってから商品を受け取る、ということだった。こっちはその仕組みすらわからなかったし、店の人も何を考えていたのかわからないけど、とりあえず今から「いやいや、さっき、支払っていないんですよ」と言いに行くとしても、ワタシらの英語力では通じないのがわかっていたので、断腸の思いで(!?)断念した。ただ、それはそれでまずいと思い、とりあえず、意味もなく、レジの隣の店のジュースを1本買っておきました。

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版權所有 "taedo", 最終更新日期2005年8月22日