高速バスの車内食?
高速バス 10:00(汕頭) [昼過ぎ](広州)
結局バスに乗った場所が良かったのかどうだかわからないが、どうもワタシが乗った場所がこの街では始発の乗り場だったらしく、その後市内を文字通りクルクルと走り回り3ヶ所のバスターミナルでそれぞれ客を乗せて、30分以上もたってやっと市内を離れた。最後のバス乗り場を出る頃、バスガイドと言うんだか何だか分からないお姉ちゃんが、バスの絵がフタに描かれた弁当箱みたいなのとミネラルウォーターを配りだした。箱は非常に軽かったが、中身はお菓子ばかりで、とはいえ何とか軽食代わりになるかな、というほどボリュームはあるものだった。この路線は他の会社の便もあるので、こうしたところで差別化を図って競争しているんだろうな、というのが感じ取れた。ただ、高速道路上でクラクションを鳴らしたまま、減速もせずにそのまま突っ込んでいくのは何度体験しても慣れることはなかった。しかも、前が見えないだけに、余計に怖い。日本人(をはじめとする、運転が荒くない国で生活する人々・・・)のワタシらからすると、「安全運転」というサービスもあるんだぞ、と言いたくもなった。
ちょうど半分くらい走ったところの料金所脇の食堂みたいなところにバスを横付けし、トイレ休憩があったが、食欲もなかったので、バスで待っていた。こんなときに限って、通路を挟んだ隣りの夫婦が美味しそうな弁当を抱えて持って帰る。見た目だけじゃなくて、臭いもまた美味しそうなんだ、これが・・・。とはいっても、出発してしまってはどうすることもできない。
他人の弁当の臭いをおかずに、カスカスの車内弁当を食べ終わると、通路側なので外が見えず、だからといって後ろの席なので前も見えず、テレビで流している映画も漢字の字幕は見えないのはともかくとして流れている英語の音声が雑音(というより騒音)で全く聞こえず、手持ちの雑誌も読み終えたので、気がついたら悪路での乱暴走行にもかかわらず寝てしまっていた。
快適!広州のホテルライフ
Guangzhou Liuhua Hotel
通路の向かい側のジューススタンドでペットボトルのオレンジジュースを調達し、ホテルへと向かった。袋の中の弁当箱が傾いて、汁がこぼれでないように注意しながら・・・。
フロントでチェックインを済ませたあと、ポーターさんが部屋まで案内してくれた。そのとき、全財産が入ったバッグは背負っていたので、その弁当の入った袋を持ってくれた。片手で紐を持って、もう片方の手で弁当箱の底に手を添えて、ひたすら遠くの(別館でした・・・)客室まで案内してもらったので、とりあえず別れ際にチップとして1元を手渡した。
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広州駅前、飛行機のかかってる青い屋根の建物が泊まったホテル「流花賓館」、左側にはこのとき使ったバスターミナルが
このホテルは、フロントのある本館と、ワタシの泊まった客室があった新館とに分かれている。新館といってもわずか5階建てほどの低層で、そのかわりエレベーターホールや服務員室を中心に廊下の両側20部屋ずつあるウイングが東西に伸びている。1フロアで100部屋もあるので仕方がないともいえるが。車道を挟んだ本館は、駅前広場に面しているので、フロントの隣りには巨大な○cDonald'sの店舗があって、若者で賑わっていたりする。こちら側も高層階は客室になっているようだった。低い所は、ショッピングモールや飲食店街になっていて、旅行会社やランドリー、パン屋から、魚屋だと思われる生け簀まで通り道には並んでいた。本屋で立ち読みをしたり、翌朝のパンを買ったりしているうち、すぐに夕方になってしまった。ホテルの客室にじっくりとくつろぐという贅沢なくつろぎもあるが、ホテル内の商店街でウィンドウショッピングをするという楽しみもあるのか、と変なところで感動してしまうホテルだった。ついでにいうと、無料の観光案内所があれば嬉しかった、かな。
「写真館:食い物編」へ
弁当+ジュース+運び賃 合計10元
Liuhua Hotel(流花賓館) 《簡》
中国のテレビ(&チャンネル)
香港とはうって変わって、中国のテレビチャンネルは恐ろしいほど多かった。泊まったホテルが、3,4つ星ホテルだったからなのかもしれないが、だいたい30チャンネルは映っていた。詳しくは、汕頭のホテルの客室にあった「テレビチャンネル一覧(別ウィンドウが開きます)」がありますので、そちらをどうぞ・・・。China Central Television(央視國際)が9チャンネルもあり、そのほかにも各地の地方局が映ったりします。ちなみに7チャンネルは、NHKの国際放送です。
この日は日曜だったためか(どうだか知りませんが)、夜中のゴールデンタイムに映画をやっていた。どうも中国の映画なのだが、日本語でしゃべっているのが聞こえたのでそのまま見つづけていた。といっても、戦争モノの映画で、日本が満州に侵略していったときのハナシだったので、どうしても日本語の部分が多かった。ちょうど始まったばかりだったし、途中でCMによって途切れることがないし、そして何より他のチャンネルで言葉の分かるのをしていなかったので、そのままずるずると見ていた。1時間ほどして、「前半 終了」と字幕が出てCMタイムに入った。しばらく続いたので「どうせ続きは来週だろう」と思って、我慢して他のチャンネルを見ていて、またこのチャンネルに戻ったら、続きをやっていた。国営放送の一つなのだからできるのか分からないが、映画なら前・後半で分けるぐらい、思い切って放送して欲しい、と思いながらも、日本人役の中国人の台詞は耳で聞くより字幕を見たほうが理解しやすいほど聞き取りにくい物だったのは何とかして欲しいと感じた。
《後日談》
アジアの映画や音楽を扱っている日本語のサイトを見つけたので、この映画のVCDを買ってみました。確かに、中国(北京語)の映画なので、中国語ネイティブのところの字幕は出ませんが、日本語やロシア語の部分はしっかりと漢字の字幕が出ていました。というより、東洋人っぽい人がしゃべっているのに字幕が出ていて、「あっ、そうか、日本語でしゃべっている(つもり)なんだ・・・」と思うこともあります。
確かに、ヒロインと数人しか「日本人」が出ていないので、無理もない話だと思いますが。
紫日(Purple Sunset)China Version