7/14 (日) : 汕頭〜広州 From Shentou to Guangzhou
'02香港広東旅行記 >  広東旅行記(7/13〜18) >  旅日記:7月14日




 昨日の夕方に、うだるような猛暑の中をホテルへととぼとぼ歩いて帰った道を、今日はまだ太陽が昇りきらないうちに歩くので、さすがに幾分かは涼しく感じる(十分30度は越えているんでしょうが・・・)。ほぼ中間地点で、金砂公園という所の横をしばらくのあいだ通り過ぎる。昨日は、ただの池のある公園なのに入場料を取るんだ、としか思っていなかったが、よくよく見てみると簡単な遊園地みたいなものがあるということに気が付いた。昨日に比べて、ちょっとは心に余裕があるみたい・・・。

高速バスの車内食?

高速バス  10:00(汕頭)  [昼過ぎ](広州)
 バスは10時に出るので、その10分前までに、昨日キップを購入した店に来いと言われていたが、30分前には着いてしまった。英語が唯一しゃべれるお姉ちゃんに誘われるがまま、店内の待合所に入り、ソファーに座らされる。何をするのかと思っていたら、水を持って来てくれた。それにしても、隣りにバスターミナルらしき物があったというのに、ここで待たされるということは、別の場所に連れて行かれるのか、他の客がそろうまで待たないといけないのか、それとも別の場所を出発したバスがここに寄ってくれるのか、とかいろいろ考えていた。だけどもそれらを確かめるだけの語学力が(お互いに)持っていない。悩んでいると、先程の方に「着いて来い」と言われるがまま店を出ると、裏口からバスセンターに入り、「あのバスに乗れ」とだけ言われ置いていかれた。どうも、中国のバスの乗り方は分からない。
 結局バスに乗った場所が良かったのかどうだかわからないが、どうもワタシが乗った場所がこの街では始発の乗り場だったらしく、その後市内を文字通りクルクルと走り回り3ヶ所のバスターミナルでそれぞれ客を乗せて、30分以上もたってやっと市内を離れた。最後のバス乗り場を出る頃、バスガイドと言うんだか何だか分からないお姉ちゃんが、バスの絵がフタに描かれた弁当箱みたいなのとミネラルウォーターを配りだした。箱は非常に軽かったが、中身はお菓子ばかりで、とはいえ何とか軽食代わりになるかな、というほどボリュームはあるものだった。この路線は他の会社の便もあるので、こうしたところで差別化を図って競争しているんだろうな、というのが感じ取れた。ただ、高速道路上でクラクションを鳴らしたまま、減速もせずにそのまま突っ込んでいくのは何度体験しても慣れることはなかった。しかも、前が見えないだけに、余計に怖い。日本人(をはじめとする、運転が荒くない国で生活する人々・・・)のワタシらからすると、「安全運転」というサービスもあるんだぞ、と言いたくもなった。
 ちょうど半分くらい走ったところの料金所脇の食堂みたいなところにバスを横付けし、トイレ休憩があったが、食欲もなかったので、バスで待っていた。こんなときに限って、通路を挟んだ隣りの夫婦が美味しそうな弁当を抱えて持って帰る。見た目だけじゃなくて、臭いもまた美味しそうなんだ、これが・・・。とはいっても、出発してしまってはどうすることもできない。

 他人の弁当の臭いをおかずに、カスカスの車内弁当を食べ終わると、通路側なので外が見えず、だからといって後ろの席なので前も見えず、テレビで流している映画も漢字の字幕は見えないのはともかくとして流れている英語の音声が雑音(というより騒音)で全く聞こえず、手持ちの雑誌も読み終えたので、気がついたら悪路での乱暴走行にもかかわらず寝てしまっていた。

快適!広州のホテルライフ

Guangzhou Liuhua Hotel
 スワトウからの高速バスは、今日泊まるはずのホテルの正面を通り過ぎて100メートルほどのバスターミナルに到着した。人込みをかき分けながら歩道橋を渡り、途中にある商業ビルの横を通り過ぎていたとき、軒先にあった弁当屋に目が行った。ガラスのショーケースの中に10種類ほどのおかずがあって、好きな物が選べるみたいだった。ただ、たったこれだけの店なのに、おばさん・お姉さんら4人と唯一英語が分かる青年(20代ぐらい)が店番をしていた。あらかじめ彼に値段を聞くと、「5から10元」という、わかったような分からないような答えをしたが、(少なくとも、昨晩のハンバーガーに比べると)安いことには変わりないので、適当に鶏肉とトマトとえんどう豆みたいな物を選んだ。ご飯を敷き詰めた白い容器の上に無造作に選んだ順に載せていった。3種類だけだったので、わずか5元で済んだ。10元分といったら、どれくらいあるんだろう。
通路の向かい側のジューススタンドでペットボトルのオレンジジュースを調達し、ホテルへと向かった。袋の中の弁当箱が傾いて、汁がこぼれでないように注意しながら・・・。
 フロントでチェックインを済ませたあと、ポーターさんが部屋まで案内してくれた。そのとき、全財産が入ったバッグは背負っていたので、その弁当の入った袋を持ってくれた。片手で紐を持って、もう片方の手で弁当箱の底に手を添えて、ひたすら遠くの(別館でした・・・)客室まで案内してもらったので、とりあえず別れ際にチップとして1元を手渡した。


大きな地図で見る
広州駅前、飛行機のかかってる青い屋根の建物が泊まったホテル「流花賓館」、左側にはこのとき使ったバスターミナルが

 このホテルは、フロントのある本館と、ワタシの泊まった客室があった新館とに分かれている。新館といってもわずか5階建てほどの低層で、そのかわりエレベーターホールや服務員室を中心に廊下の両側20部屋ずつあるウイングが東西に伸びている。1フロアで100部屋もあるので仕方がないともいえるが。車道を挟んだ本館は、駅前広場に面しているので、フロントの隣りには巨大な○cDonald'sの店舗があって、若者で賑わっていたりする。こちら側も高層階は客室になっているようだった。低い所は、ショッピングモールや飲食店街になっていて、旅行会社やランドリー、パン屋から、魚屋だと思われる生け簀まで通り道には並んでいた。本屋で立ち読みをしたり、翌朝のパンを買ったりしているうち、すぐに夕方になってしまった。ホテルの客室にじっくりとくつろぐという贅沢なくつろぎもあるが、ホテル内の商店街でウィンドウショッピングをするという楽しみもあるのか、と変なところで感動してしまうホテルだった。ついでにいうと、無料の観光案内所があれば嬉しかった、かな。
「写真館:食い物編」
弁当+ジュース+運び賃 合計10元

  Liuhua Hotel(流花賓館) 《簡》

中国のテレビ(&チャンネル)


 香港とはうって変わって、中国のテレビチャンネルは恐ろしいほど多かった。泊まったホテルが、3,4つ星ホテルだったからなのかもしれないが、だいたい30チャンネルは映っていた。詳しくは、汕頭のホテルの客室にあった「テレビチャンネル一覧(別ウィンドウが開きます)」がありますので、そちらをどうぞ・・・。China Central Television(央視國際)が9チャンネルもあり、そのほかにも各地の地方局が映ったりします。ちなみに7チャンネルは、NHKの国際放送です。
 この日は日曜だったためか(どうだか知りませんが)、夜中のゴールデンタイムに映画をやっていた。どうも中国の映画なのだが、日本語でしゃべっているのが聞こえたのでそのまま見つづけていた。といっても、戦争モノの映画で、日本が満州に侵略していったときのハナシだったので、どうしても日本語の部分が多かった。ちょうど始まったばかりだったし、途中でCMによって途切れることがないし、そして何より他のチャンネルで言葉の分かるのをしていなかったので、そのままずるずると見ていた。1時間ほどして、「前半 終了」と字幕が出てCMタイムに入った。しばらく続いたので「どうせ続きは来週だろう」と思って、我慢して他のチャンネルを見ていて、またこのチャンネルに戻ったら、続きをやっていた。国営放送の一つなのだからできるのか分からないが、映画なら前・後半で分けるぐらい、思い切って放送して欲しい、と思いながらも、日本人役の中国人の台詞は耳で聞くより字幕を見たほうが理解しやすいほど聞き取りにくい物だったのは何とかして欲しいと感じた。

《後日談》
 アジアの映画や音楽を扱っている日本語のサイトを見つけたので、この映画のVCDを買ってみました。確かに、中国(北京語)の映画なので、中国語ネイティブのところの字幕は出ませんが、日本語やロシア語の部分はしっかりと漢字の字幕が出ていました。というより、東洋人っぽい人がしゃべっているのに字幕が出ていて、「あっ、そうか、日本語でしゃべっている(つもり)なんだ・・・」と思うこともあります。
 確かに、ヒロインと数人しか「日本人」が出ていないので、無理もない話だと思いますが。

紫日(Purple Sunset)China Version


7

13
7

14
7

15
7

16
7

17
7

18
香港編
7/7〜12
情報源

ASIA城市紀行 >  '02香港広東旅行記 >  広東旅行記(7/13〜18) >  旅日記:7月14日
はじめに 香港旅行記 情報源 決算 ホテルガイド

版權所有 "taedo", 最終更新日期2005年11月27日