8/1 : ソウル⇒DMZ⇒ソウル Day trip to DMZ
'05韓国旅行記 >  旅日記:8月1日



 今日は満を持して、念願の「北との国境を見る」ための小旅行に出かけます。ただ、その割には、あまり事前に資料を集めていなかったということと、雲行きが芳しくないということが最大の懸念でした。
 昼からはソウル市内に戻り、たいした買い物もしないのに「ショッピング三昧」の一日を過ごします。

Myondon  韓国を代表する繁華街、明洞(Myondon)の朝は、遅かった。
 昼から、夕方にかけて(もちろん、夜になってからも、ですが)、明洞の目抜き通りであるここらあたりでは、出店が立ち並び、まっすぐ歩くのも大変なほどの人であふれかえる。わざわざ、人ごみの中に行くのは好きではないのだが、この周りの宿に泊まる事が多かったので、ここを通ることは多かった。だけど、これほど人のいないここを通ることは今までなかった(かも知れない)。
 と思ったので、とっさに撮っちゃいました。






北の国境を見るために・・・

 今日は月曜日のため、博物館関係は軒並み休みだった。地図を買うという当初の目的も、1日目にして半ば達成したようなものなので、あとは電機(電気?、電器?)関係の市場に行くことぐらいしか残っていなかった。とはいえ、朝っぱらから行っても仕方がないので、午前中は北の国境まで足を伸ばしてみることにした。となると、その候補は以下の4つ。
1)板門店:ツアーでなければ行くことができないし、ラフな格好での参加もまた無理である。おそらく、当日参加は受け付けてくれそうにないし、参加料も高いので、却下。
2)DMZと第三トンネルツアー:北まで続く線路、京義線の(暫定的な)終点から、DMZ内の都羅山展望台と、北が掘ったといわれているトンネルを回るツアー。これは、どうも当日参加でもOKらしい。
3)オドゥ山展望台:京義線の途中の金村駅からバスに乗り換え、川を挟んだ向こうに広がる北の土地を眺めるもの。完全自由参加なのだが、バスに乗り換えるのが面倒だし、曇れば対岸が見えなくなる可能性もあるため、とりあえず保留に。
4)京元線の終点へ:ソウルから北(どちらかというと、北東)へ伸びるもうひとつの線路の終点へ。緯度にして、板門店などよりはるかに北へ、38度線よりも微妙に北へ。ただし、あらゆる面で情報不足のため、下手をすると単に電車に乗って往復するだけになる可能性も。
 ロッテ百貨店近くのスタバでコーヒーを飲みながら、以上の4つの中から天候も気にしつつ案を練っていた。2〜4は、いずれにしても、汽車での往復になってしまう。それなら、バスで沿線の大きな街まで行き、汽車で帰ってくればよいかもしれないということで、とりあえずソウル西部バスターミナルから、板門店のある街「坡州(Paju)」行きのバスに乗ることに。

StarbucksCoffee Korea  《韓》

西部バスターミナル
Seoul West Bus Terminal  ソウルから北西方面に向かうバスターミナルまで来たものの、昨日使った「高速バスターミナル」などとは比べ物にならないほどこじんまりとし、古く、暗かった。ただ、これから向かいたい、坡州や金村方面に向かうバスは見当たらず、あるのは議政府行きばかりであった。これに乗っても、北東方面に行ってしまうし、地下鉄1号線に乗ったほうが早いかもしれない。とはいえ、お目当ての路線が見つからず、仕方なくソウル駅まで戻り、汽車で行くことにした。

北へと向かう、近郊列車

Seoul Station, Information Board  何とか地下鉄を乗り継いで、ソウル駅まで戻ってきました。これから乗る汽車は、郊外線のひとつなのですが、地下鉄と直結している仁川線ほど本数が多くなく、自動改札用の切符を売っていないので、KTXとかセマウルなどをはじめとする特急列車などと同じカウンターに並ばなければなりませんでした。ただ、「Im Jin Gan(臨津江)!」と何度叫んでも聞き取ってもらえず、やっと通じたかと思うと、なぜか「仁川空港(Incheon Airport)」行きのリムジンバスのチケットを発券しそうになりました。それはいいとして、バスのチケットも、駅の改札で売っているの・・・?
 何とか、英語の通じる人を呼んできてもらい、こちらも時刻表を開いて指差したところであっさりと通じました。最初から、そうしておけばよかったかな?
ソウル(10:50) >>>  臨津江 : 1,300W
 切符を買ったあとで、駅を離れてコンビニに行っていたため、出発間際に戻ってきたときには、みんな汽車に乗り込んでいました。席もほとんど埋まっていたため、後ろの方へ行ったまではいいのですが、まさかそこまで「長い」とは思っていませんでした・・・。
 しばらくは、ソウル郊外の車庫があるため、こうした列車と並行して走ります。車庫を通り過ぎた頃に、地下鉄へと乗り入れる郊外線の下をくぐり、いよいよ田舎へ向かうのかな?と思っていたのですが、駅前は少なくとも、線路から離れたところにも高層住宅団地が点在しています。こうした光景は、終点の2駅手前まで続きます。

DMZは、どこですか?

Where is The DeMilitarized Zone ?
DMZ Tourist Information  以前の終点は、坡州(Paju)市の中心部のひとつである[シ文]山(Munsan)だったが、2001年に臨津江(Imjingan)まで営業区間が延び(線路そのものは、あったらしい)、現在ではDMZ内の都羅山(Dorasan)まで伸びている(2002年延伸)。とはいえ、都羅山まで行くためには、いったん臨津江で降りて、手続きをとらないといけないため、今回は臨津江までの切符しか買っていなかった。結果的に、これが正解だった。
 汽車の一番後ろの車両に乗っていたことは分かっていたのだが、まさか先頭を基準に駅に到着すするとも思わず、それ以上に、乗ってきた汽車が12両もつながっているとは思ってもいなかった。ただの郊外路線だとしか思っていなかったのに。何とか改札口までたどり着くと、観光案内所らしきものと、売店兼食堂が高架道路の下に建っていた。ただ、売店は営業しているものの、観光案内所は閉まっていた。それもそのはず、月曜日はそれらのツアーが休みだったようでした。
Imjingan Park  線路沿いに北(方面)に200mほど進んだところに遊園地らしきものがあった。汽車で来た人も、自家用車らしき人も、吸い寄せられるようにそちらに向かっているので、ワタシも行ってみることにした。ただ、外国人を目当てにしたものではないらしく、日本語はおろか英語の表示もなく、途方に暮れていました。ずっと奥のほうまで行けば、北に関する資料館があったらしいのですが、そこまで行く元気も残っていませんでした。ちなみに、こちらは月曜日でも開いていたみたいです・・・。
Imjingan Station  駅の周りでこれ以上遊べるところが見つからなかったし、1本逃すと1時間後にしか汽車が来ないので、早めにソウルへ戻ることにして、再びソウルまでの片道切符を購入した。
 というところまではいいのですが、改めて先ほどまで乗ってきた汽車を見ると、非常に長かったです。
Imjingan Station どうでもいいことかもしれませんが、駅名を表示する看板に、となりの駅をそれぞれ「ソウル」と「ピョンヤン」にするというのは、何か大きな意味でもあるのでしょうか?しかも、ソウルまで50kmはいいとして、ピョンヤンまで200kmというのは・・・。
線路は、まっすぐ(!?)北へと伸びています Imjingan Station


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高架道路の下になんとなく見えているのが「臨江津駅」です。線路は左側に、国境、大陸へと続いていきます

板門店トラベルセンター  《韓・英・日》
坡州市 Paju City  《韓・
臨津江(12:50) >>>  ソウル : 1,300W
 来たときと同じ線路を、同じようにソウルへ戻っていきます。全区間単線ですし、12両もつながっているため、ものすごくゆっくりと走ります(くるときと一緒のハズなのに・・・)。ただ、駅前には必ずといっていいほど高層アパートがあるためか、どこの駅からでもそれなりの客が乗り込んできますので、ソウルに到着する頃には、満員になってしまいます。だから、線路の増強工事をあちこちで行っているのがわかりました。北への延伸の準備というよりは、どうも、通勤電車が頻繁に走る都市近郊路線へと変身するような雰囲気でした。

韓国の、秋葉原+品川?

Akihabara and or Shinagawa ?
Yonsan Electoronics Market  ソウル駅から2つほど南に向かい、漢江を渡る手前に、龍山(Yonsan)という電器関係の小売店が集まった市場があった。この市場は、龍山駅を降りて、隣接する操車場のようなものをまたぐ陸橋をひたすら渡った先に、その建物群が並んでいた。何せ、駅に直結していたために、渡り廊下を渡った先に改札口や切符売り場があった。
 KTX開業を期に、この駅も大改装を行ったようだった。釜山へ向かう「京釜線」のほとんどはソウルを始発駅とするのだが、光州・木浦方面の「湖南線」や、特急・急行にあたる「セマウル」や「ムグンファ」号の多くはここ龍山駅の始発となっていた。日本の(東海道)新幹線でいうところの、品川みたいな感じでしょうか?(もしかして、上野?)
Yonsan Space9  ただ、肝心の、駅に隣接している大型ショッピングモールの「Space9」は、どうも閉店だったらしく中に入ることすらできなかった。それ以前に、どういう店が入っているのか知らなかったので、大きな期待はしていなかったのですが。仕方なく、昔のままの陸橋を渡り電子商街へ行ったものの、渡った先の建物では、フロアの半分を占めており、営業している店舗も、以前ほど取り扱い品目にバラエティが少なく何だか活気がなくなっているような感じがした。
Oyako Donburi?  駅ビルの食堂街を、ただ、通り抜けていただけなのですが、発見しちゃいました。別に、食後だったので、食べる気はなかったのですが、メニューを見たらしっかりとした日本語で書いてあったので、ついつい見てしまいました。そしたら、「あやこどんぶり」!
 もしかして、紹介者の名前とか、意味のあるものなのでしょうか・・・?だけど、ハングル文字は、しっかり「おやこ・・・」なのに。

Space 9  《韓》

シティエアターミナルのショッピングモール

City Air Terminal and COEX Mall
 昨日、一昨日と飽きずに足を運んだセントラルシティの近く(というか、同じ江南エリア)にもう一つの巨大ショッピングモールがある。いや、もしかしたら、こちらの方が元祖かもしれない。ただ、少々ソウルの市街地から遠いので、今まであまり来る機会はなかった。
 結局のところ、電器屋でめぼしいものは見つからず、本屋では何を買うでもなく、CD屋に寄ってもお目当ての品は見つからず。2時間ほどで飽きてしまって、地下鉄を乗り継いで、セントラルシティに戻るのでありました。

COEX Mall  《韓》
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最終更新日2005年9月10日