7/31 : ソウル⇒天安・水原・安山⇒ソウル Round trip around Gyonggi-do
'05韓国旅行記 >  旅日記:7月31日



 韓国は、国土の広さ(狭さ?)のわりに、街が適度に分散していますし、鉄道に比べて道路が整備されているためか、非常にバス路線が発達しています。ソウルから全国各地へ向かうバスだけでなく、地方都市同士を結ぶ路線も充実しているのですが・・・、だからといって今日みたいにバスに乗りまくるのも、結構疲れます・・・。


ど・こ・に、行・こ・う・か・な?

Seoul Express Bus Terminal
Seoul Express Bus Terminal  別に、ソウル市内に「飽きた」というわけではなかったのですが、「ここ」に来れば、ただなんとなく、「面白いところ」に行けるかな?と思い、地下鉄を乗り継いで来てしまいました。ただ、朝食をとっていないため、地下鉄駅から出たところ(2つの高速バスターミナルの連絡通路の途中)にあるダンキンドーナツで休憩を取ります(なんだか、以前にも似たようなことをやったような気が・・・)。ドーナツを食べながら、地図とガイドブックを広げて、昼までどこに行こうかと考えるわけですが、これといったアイデアすら出てきません。
 食事を終えて、きっぷ売り場などがあるフロアに上がりますが、日曜ということもあってか、どこの乗り場も混雑しておらず、ある意味で行き先選びは選り取りみどりです。とはいえ、遠くまで行くバスに乗れば今日中に帰って来れませんから、京畿道内やその近くまでしか行かない乗り場をぶらつくのですが、結局のところ、前回と同じように、前回と同じ天安行きのバスに乗ってしまいます。

ソウル高速バスターミナル Seoul Express Bus Terminal  《韓》

ソウル(09:40) >>>  天安 : 4,200W
Bus Ticket from Seoul to Cheonan  ターミナルを出てすぐに、日本でいう首都高速のようなものに入り、そのまま南下します。城南市付近に巨大なインターチェンジ、というか料金所があり、ここから本格的に高速道路になるのですが、そういえばETCのような、自動料金収受システムって、なかったですね・・・。片道4車線のうち、中央寄りだけは高速バス専用らしく、渋滞を横目に天安までの道を順調に飛ばしていきます。

開館まで、あと30分

Aram Museum  天安の高速バスターミナルに到着したものの、独立記念館は昨年来たばかりだし、市内には歩いて見て回るほどの名所もありませんし。とはいえ、このバスターミナルや、それらが入っているデパートに隣接する美術館が、前回帰った直後に雑誌で紹介されていたことを思い出しました。
 あらかじめ、(高速バスターミナルの)となりにある「市外バス」ターミナルで、帰りのバスを調べておこうとしたものの、お目当ての街に行くバスが見つからず、とりあえずその手前の水原(Suwon)までの券を買っておきました。どうも、市外バスの場合(高速バスとは違って)、時刻(および、座席)指定がなく、いつのバスに乗っても構わない、らしい。バスターミナルが入っているデパートも、まだ開店前らしく、いたるところでその準備をしているのが、ガラス扉とかを通して見える。とはいえ、ここに用事はなく、いそいそと美術館へと向かう。美術館やデパートなどの前の広場にも、それらしきオブジェが並んでいるのだが、肝心の美術館の開館時間が11時だった・・・。それまで待つとしても、ヒマをつぶす場所もなく、昼食をとるにも早いので、泣く泣く開館時間に出発するバスで戻ることにしました。

Arario  《韓》
Arario Gallery  《韓》
Ya-Woo-Ri Department Store  《韓》

天安(11:00) >>>  水原 : 4,200W
 1時間ほど前に来た道を、そのまま北上します。うとうとしかけていると、いつの間にか「水原」のインターチェンジを出ているところでした。とはいえ、市街地のずいぶん東にあるらしく、そこから30分ほどかけてやっとバスターミナルに到着するのですが、どうも見覚えのあるものとは違います。

バスターミナルって、ここだっけ?

Suwon Bus Terminal  水原まで戻ってきたものの、数年前にふと立ち寄ったバスターミナルとは雰囲気がずいぶんと違う。確か、その時はまだ自分でも「高速(バス)」ターミナルと「市外バス」ターミナルとの区別がいまいちよくわかっていなかったころで、最初に見た日に数便しかない釜山や蔚山行きしかなく、掘っ立て小屋のようなチケット売り場を見てたったこれだけか、と思っていたら、道路を渡った先にもうひとつのバスターミナルを見て驚いたものである。とはいえ、両方とも、建物は古く、暗かったコトは共通していたのだが。それはいいとして、こちらは、シネコンの入った百貨店の一角を占めており、正面の大通りはとても信号無視して渡れるというほど小さいものでもなかった。半信半疑のまま、Lotteriaに入り、地図を開けてみる。やはり、というか、想像通りというか、とても水原駅から2,3分で歩いてこれる距離ではなかった。

水原 >>>  安山 : 1,700W
Ansan Station  バスターミナルを出て直後に、水原の駅前で乗客を拾いました。って、ここで降ろしておろしてくれれば、万事解決するんですが・・・。
というわけにもいかず、高速道路でもない道を安山に向けて、田畑の中を北西に向かいます。途中で、KTXの高架線路の下をくぐり、あっという間に安山らしき市街地に進入します。途中で線路らしきものと併走しながら、客を拾っては降ろすを繰り返すのですが、なかなか見たことのある場所までたどり着きません。安山のバスターミナルのそばを通過したのですが、停車する気配すらありません。その直後のバス停で、運転手に「(安山駅って)ここですか?」とたずねたところ、他の乗客から「まだ、先だ」と教えてもらいます。そのご、30分ほど乗り続けたところで、やっと安山駅に到着します。どうも、このバスの終点ではなかったので、ここまで難しかった、のかも知れません。
安山 >>>  ソウル(三角地) :
 安山駅から、次の目的地の最寄り駅「三角地(Samgakuchi)」駅までは、国鉄(安山線)がソウルの地下鉄(4号線)に乗り入れているため、乗り換えなしに行けるはず、です。とはいえ、途中で交差する駅で別の路線(国鉄京釜線ほか)に乗り換えれば、快速に乗り時間が短縮できるかもしれません。リスクをおかしてでも早く着くように努力するか・・・、と思っていたのですが、その乗換駅(衿井(Geumjeong)駅)に着く前に眠りに落ちてしまいました。

ソウルの戦争博物館

The War Memorial Museum
War Memorial Museum  ソウルにある大きな博物館のたぐいのほとんどに行ったことがあったと思っていたのですが、なぜかここには来たことがありませんでした。近すぎるのが問題だったのでしょうか?それとも、近付きにくい場所だったのでしょうか?
(・・・存在を知らなかっただけ、のことです)
War Memorial Museum  地下鉄の駅から地上に出ると、軍関係の施設が集中しているためか、警官(警備員?・・・もしかして、軍関係者?)がいたるところに立っていました。このように、施設の周囲は物々しい雰囲気なのですが、中に入ると家族連れが多く普通の観光施設と同じで、ずいぶんやわらかい雰囲気でした。それにしても、ソウルの市街地だというのに、屋外展示場まで含めて広大な敷地があるということを今まで知りませんでした。
War Memorial Museum 施設内に関しては、あえて書きません・・・。
戦争博物館 The War Memorial of Korea  《韓・英》


ミレニアムプラザと、チョンゲチョンと

Millennium Plaza and Cheonggyecheon
Jonnno Tower  鐘閣に、外見が変わったカタチのビルが建っていたことは、以前から知っていたものの、その中に入る機会はなかった。最近になって、空洞になっているスペースの上に展望レストランがあるということを知った。それなら一度行ってみるしかない、と思ったが、さすがに一人で行くのは気が引ける・・・。ただの展望台なら、真っ先に行っているかもしれないのに。
 と思っていたら、あっさりとここに入るチャンスが巡ってきた。というのも、このビルに直結している地下鉄駅(鐘閣・Chonggak)と地下商店街から地下のフードコートと本屋を発見したからだった。時間もちょうど良かったし、夕食をとることにしたのだが、店内の大型ディスプレイでは大田で行われている東アジアサッカー選手権の韓国−中国戦の中継をしていた。確かに、食事中のどの客もテレビに釘付けなのだが、熱がこもっている、というほどではなく、わざわざ立ち止まって見る人もいなかった。中国に、まさかの先制点を許したあとも、冷静そのものだった。
 これが、日本戦だったら・・・。
Jonnno Tower  むかしは、ソウルに到着すると真っ先に向かっていた韓国観光公社の観光案内センター(TIC)でしたが、最近は事前にインターネットなどで情報が収集できるようになったり、それ以前に旅慣れてきたためわざわざパンフレットなどをもらいに行く必要もなくなってきたので、ここに来る機会もめっきり減っていました。今回は、近くまで来たのだからちょっと寄ってみようか・・・、という感じでしたが、時間が遅かったからなのか、他の客は誰もいませんでした。
Chongge chon  その事務所の北側の通りは、清渓川(チョンゲチョン・Cheonggyecheon)とよばれるドブ川(?)があった。というより、高架道路があったというのが正確かもしれない。この高架道路を取り去って、むかしの清流を取り戻すというプロジェクトが2003年より始まっていた。本職の方で、これに関係する資料とかは見ていたが、実際に現場を見るのは工事が開始されて以来始めてのことだった。実際に右の写真の場所は高架道路のないところだったが、車線のほとんどを取り去って、川の位置まで掘り下げ、遊歩道までつけるなどここまで整備すると思っていなかった。道路が減ることで、渋滞などが起きる可能性はあるものの、都心に緑と憩いの空間を取り戻すことをこれだけはやいペースで実行に移せることに感心してしまいました。

韓国観光公社 The War Memorial of Korea  《日・韓・英ほか》
清渓川復元事業 Cheonggyecheon Restoraction Project  《日・韓・英ほか》

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最終更新日2005年9月10日