やってしまった・・・≪失敗談≫
Topics : failure story





大邱の同名旅館

 (まずは、後日談から)持参したガイドブックの地図が(少々)間違っているからと、メールにて「場所が違いますよ!」と投稿しようと思って、改めて地図を見ながら住所を確かめていた。すると、実際泊まったところは「大邱市中区・・・」。で、あらかじめネットで予約していたところは「大邱市東区・・・」。ということは、明らかに違う旅館に泊まっていた。
 確かに、「予約確認画面」で本来なら地図画像がでてくるはずなのに出てこなかったのも悪いですし、同じ街に同じ名前の旅館があること自体想像すらしないのですが、もうこのときになってしまっては、ただただ笑うしかなかった・・・。
 大邱での旅館探しは、いままでで一番難航していた。日本からネットで予約を入れていた宿の注文確認書を印刷し、その旅館がたまたまガイドブックに載っていたので、この周辺の略図を紙の裏に描いていた。最寄の地下鉄駅から、目印となるデパートまで人込みをかき分け、重い荷物を背負ったまま歩く。別のホテルから道を挟んだ南側なので、看板を注視しながら歩いていると次の交差点まで出てしまった。入り組んだ所にあるかと思い、裏道にも回った。雑居ビルの1フロアかとも思い、それらしきビルにも入ってみた。遂には、屋台のオバちゃんに、旅館名を書いたものを見せた。するとすぐ分かったらしく、言われるがままこの通りを東に向かって3ブロックほど歩く。すると、4、5階建ての建物があり、看板と旅館名を印刷した物を照らし合わせて合っていることを確認した。これでゆっくりと休める、と思った。
 フロントで、「いやいやいや、迷っちゃいました」とか言いながら紙を見せても、25,000Wを払えと言ってくる。一応クレジットカードで引き落とされているし、そもそも30,000W(+手数料)だったので、何かが食い違っている。とりあえず公衆電話から、事務局に連絡してみるも日曜日のためかアナウンスのテープが流れるだけだった。お互いの言葉が通じないので、筆談を交えて交渉もしたが、新たに別の宿を探し回るのも面倒だったので、とりあえず金だけ払って後から何とかしてもらうことにした。荷物を置いて街中に繰り出すときも、翌朝チェックアウトするときも、いつもワタシはけんか腰で、「確かめといてくれよ」と文句を言っていた。なので、この晩アメリカ軍がアフガニスタンへ侵攻を始めたことをテレビで見ていてもどうでもいいと感じていた。そんなことより、身近な3,000円だ、と。

 だけど、冷静に考えてみると、わずか25,000Wにして、大きなベッド、オンドル部屋、バス・トイレ付きで、しかもテレビは(BSも含め)30チャンネルほど映る(韓国の「旅館」にしては、充分すぎ!)。繁華街に近いので買物には困らず、しかも通りから入っているのでうるさいこともない。他のホテルに泊まるたび、コストパフォーマンスのよかったここの旅館を思い出してしまう。

大きな地図で見る
たしか、このあたりだったと思うんですが・・・

24時間空港?

 帰国の飛行機に乗るためには、空港に出発の「2時間半前」には着いておくようにと言われたので計算してみると、午前7時40分に到着しておかないといけない。となると、市内からバスの所要時間はだいたい1時間。旅館を出るのがその10分前で、起きるのはさらに30分前・・・。と考えていくと、5時半過ぎに起きるぐらいなら空港に寝るのが一番楽だ、という結論になった。
 と、いうことで、夕方にソウル駅前から直行バス(片道10,000W!)に乗り、はじめての仁川空港へ。出発フロアのインフォメーションで地図を見ていたら、受付の方に英語で話し掛けられ、「翌朝は、早い便なので、空港で寝たいのですが」と言ったところ、「ホテルは、乗り継ぎ客専用のものしかありません」とのこと。ならば、ロビーにでもと思ったが、そもそも夜間に発着する便がないということと、こういった時勢柄まったくできないとのこと。
 仕方なく、島内にある「空港新都市」への行き方を案内してもらったが、手持ちの現金が40,000W足らずしかなく、バス乗り場が近いということとクレジットカードが使えることが決め手となって、それまで連泊していた旅館に戻ったのでした・・・。

旅行者からのお願い:貧乏旅行者もいるということを、頭に入れといてください・・・

罰金 115,000W也

 ソウルで泊まっていた旅館では、旅の最後ということもあり、現地通貨の残りも少なかった。ただ、お世話になっていたのは「旅館」とはいえ、受付の所に「クレジットカードが使えます」マークのシールが貼ってあったので、「カード払いでもいいや」と思っていた。チェックアウトをする日の朝にでも払うものだと思っていたが、その前の晩に2人で出かけて帰ったところでつかまったので、相部屋さんも手持ちの金がなかった。部屋まで取りに帰ってもいいのだが面倒だったため、一部を立て替えることにして、一泊分(35,000W)×4日÷2人プラスアルファとして、105,000W分をカードで支払った。というか、払おうとしたら、カード払いの場合「+1割」の手数料を取られた。普通は手数料は取られないはずだったと思っていたのだが、ワタシとしては現金で払うこともできないので、仕方なくこの条件を飲んだ。
 翌晩もお世話になることになったが、事情は知っていたので、35,000W+1割の手数料ということで、38,500Wをカードで支払った。
 これはこれで解決した、と思っていた。

 翌月、クレジットカードの使用明細が届いて、内訳を確認していたら、10月12日と13日に「FINE」というのがあった。利用日、金額からしてこの旅館なのだが・・・。はるか昔に使っていた英和辞典を引っ張り出して調べても、「good」という意味のもの以外では、「罰金」しかない。2回に渡って、部屋の備品を壊したり、門限を破ったりした覚えはないのだけれど・・・。

はじめに 旅日記 情報源 決算 帰ってから