なるほど・・・≪発見≫
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韓国の偽サザン!?

 この日に泊まる旅館を探すために、大邱市中心部の繁華街で人ごみを掻き分けながら歩いていた。歩行者天国になっている片側1車線(歩道なし)の道の両側には屋台が連なり、その脇の喫茶店や洋服屋、雑貨店などからは音楽が流れていた。私としても、まだ夕方というには時間があり、気分も乗っていたのでサザンの曲を口ずさみながら歩いていた、ら・・・、聞いたことのあるメロディーが耳に入った。最初は騒音も混じりよく分からなかったが、そのうち「Tャコの海岸物語」だということが分かった。だけど、もちろん歌っているのはしゃがれ声のKスケさんではなく、あっちの言葉で歌っていた。
 その後、ソウル市内の音楽店でも天井にかけてあるテレビで「偽」Hライケンのプロモーションビデオを見たが、胸に「偽」と大書きしたTシャツを着ている以外に何も手がかりがなく、誰だか分からなかったので探し当てることができなかった。せっかく、土産になると思ったのに・・・(って、誰に?)。
 いまだに、韓国では日本の歌謡曲を自由に流すことができないままだが、どうも韓国のアーティストがカバーするということは普通に行われているみたいだった。

 ということを、WindowsMediaPlayerのラジオチャンネル「Tubemusic Top40(夏限定アーティストとは何の関係もない)」を聞きながら書いているが、最近では数年前に流行った「ああ、夏休み」や「Season In The Sun」の韓国語版が流れることがある。もちろん声からして、あっちの人が歌っている。一日中、有線放送みたいなのを聞いていたら、もっと探すことができるかもしれない。だけど、日本の曲を制限なく流せるようになったときに、韓国の方が日本の曲を聞いて、「あの曲を、日本語でカバーしてる」とかって思うのでしょうかね?

携帯電話充電コーナー

 初めに目にしたのは、東大邱駅の改札横だった、と思う。切符売り場と改札ゲートのあいだに2畳間ほどの部屋が2つあり、片方は何か忘れたが、もう片方はサラリーマン風のおじさんが5,6人、ベンチに座って新聞を読んだりしてひまをつぶしていた。その向かい、いわゆる右側の壁のカウンターの上には、いくつかのスタンドが並べてあって、そこに携帯電話を刺したら充電ができるらしい。
 ところで、1つ気になることがあるのだが、そもそも充電にかかる時間はそこで待っておけるほど短い時間で済むのだろうか・・・?それと、そもそも「駅で電車を待つ」よりも「携帯電話の充電」の時間のほうが短いんだろうか?
 ついでに書いておくと、コンビニでも見かけた。それに、街中の公衆電話のそばにもあった。ミスマッチのような気もするが。

日本人と韓国人の見分け方

 ある晩、青海さんとこういう話になった。「街中で見かける人が日本人か韓国人か見分けられるか?」。
 いまだに、韓国は日本より(ファッションなどが)遅れていると思っている人がいるらしく、ガイドブックとかに「(若者はおしゃれになって)いまや、日本人と韓国人の外見の区別はない!」と書いてあったりもするが、こういう考えをしていること自体、時代遅れのような気もするんですが・・・。
 ところで本題の「見分け方」であるが、ワタシは「街中で地図を片手にきょろきょろしている人」と、「Lッテデパートの免税品店の買い物袋を持ち歩いている人」を挙げた。前者は、単に観光客だから、おのぼりさんだから、という理由である。韓国だけに限らないが、街中で堂々とガイドブックや地図を広げているのは日本人が多いという経験からである。後者の理由は簡単で、「そこ」は免税品店という性格上、国外にいる人しか買い物ができない。なので以前は(最近は行っていない)このフロアの入口に警備員が立っていて、韓国人を排除していた。ここで買い物をした商品はたいがい空港で受け取ることになるのだが、一部商品はそのままもって帰ることができる。なので、この袋を隠すことなく街中を歩いている。ただ、最近は中国からの観光客も増えているし、この免税店は日本人以外も入ることができるわけで、一概には言えない。
 ところで、青海さんの言い分によると、もっと普通の状態で見分けることができるというもので、「目つき」を見れば何となくわかるという。とはいえ、言葉で表現できるほどのものでもないらしく、極意は教えてもらえなかった。ただどちらの方法にしても、今まで本人に問い合わせたことや、統計調査を取ったことはないので、どの程度あっているのかは永遠の謎である。

 ちなみに、最初の旅行のときに知り合った2人組とその後会った時に話していたことは、騒ぎながら歩いている女子高生の集団の中を何も喋らずに歩いていたが、ふと日本語で話を始めた瞬間に周りが驚いて無口になった。とのことである。ただそれは、ワールドカップ共催が決まった直後の97年当時のハナシなので、最近ではどうだかわからない。

コンビニあれこれ

 街中を歩いていると、いたって普通にコンビニエンスストアに出くわす。深夜になって急に買い物がしたくなる、ということはないのだが、たいがいの品揃えの予測がつく点や、あらかじめ値段がわかること、それにレジに値段が表示されるので一言も喋らなくても買い物ができるという意味でもコンビニエンスである。
 外見は日本のものと変わらないのではじめて見かけたときには驚いたものだが、今では当たり前のように接して、そして利用している。よく見かけるのは、「7・11」「Fミリーマート」という日本でもおなじみのものや、「LG25」「Buy The Way」といった韓国系のものがある。また、「SークルK」もあったような気がする。そして、地方に行くとなぜか「Mストップ」をやたら目にする。
 品揃えは、日本とあまりかわりがない。雑誌の品揃えが少なく、しかもビニールに入った本の割合が多いところか。そして一番大きな違いは、だいたいどこの店も買ったものをその場で作って食べるためのカウンターが用意してあることかもしれない。日本では、その場で弁当のご飯を炊飯器から入れてくれたり、簡単に調理してくれるものはあるが、「ここで食べて帰ってもいいですよ」というのは「Mストップ」ぐらいですかね・・・。
 そういえば、「L-ソン」は見た覚えがありませんでした。

  参考までに「Buy the Way」 《K》 :韓国語フォントが必要です
  もういっちょ「LG25」 《K》 :韓国語フォントが必要です

ハンバーガー店、あれとこれ

 日本では「Mクドナルド」のほうが「Lッテリア」よりも幅を利かせているが、韓国ではその逆といっていいほど「L」の勢力が強いように感じる。実際に街中を歩いていても「L」を見かける頻度の方が多いくらいで、テレビCMも「L」の方が多いように感じた。
 ただし、「平日半額」セールをしているのは日本に限ってのことなので(既に、なくなりましたが)、いくら物価が安いとはいえ、平日に普通のハンバーガーを食べると日本で食べるよりも高くなってしまう。
 ところで以前から噂で聞いていた「キムチバーガー」を食べてみたいと思っていたのだが、ポスターを見てバンズのかわりに固めたご飯で挟んであるのを見て「ぽろぽろとこぼれるのではないか」と不安になり、思いとどまった。その上、実際に食べた人の「大したことなかった」との評価から結局食べずに遭えなく帰国。そのかわりといっては何だが、プルコギバーガーなるモノはかなり美味しかった。
 ところで、困ったことだが、ゴミ箱のところにはハングル表記しかないので、どちら側へ何を捨てたらいいのかわからなかったことが一番困った。分別しようにも、できなかった。

 ところで、ある日の朝食に「L」でセットメニューを注文した。日本では滅多にしないのだが、セットのときはそれに含まれる飲み物「も」注文しないといけない、ということは知っていた。そこで、つたない英語を駆使して(どうせ片仮名英語ですが、コーラとかハンバーガーとか、結局は韓国でも厳密な発音は違うでしょうが表現は似ていますから、結構通じます)何かのセットと、コーラを注文した。すると、これまたつたない英語(それでも、周波数が似ているらしく、十分理解できる)で「そうなりますと、ハンバーガーと、ポテトと、コーラが2つになりますがよろしいでしょうか?」と聞いてきた。一瞬戸惑ったものの、韓国ではセットには既に「コーラ」が含まれているものと考え、「じゃあ、セットだけでいいです」ということになった。
 わざわざ飲物のことを考えなくてもよい韓国式のほうがいいのか、それとも飲み物にバリエーションがある日本式がいいのかワタシにはわからない。

  韓国の「Lッテリア」 《E》《K》
  ついでに「Mクドナルド」 《K》 :韓国語フォントが必要です

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