2/22 (金) : アデレード〜 from Adelaide
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アデレードの朝

 1泊でホテルを出るということは、毎朝荷物をバッグに詰めなおしてすべてを持った上で部屋を出ないといけない。なので、昨日選択してまだ乾ききっていないものも含めてバッグに詰め込みチェックアウトをする。9時ごろ出たわけだが、その際にフロントで「朝食は食っていかないのか?」と聞かれた。ホテルを予約した時点では「朝食なし」のはずだったので、もしかしてサービスでつけてくれるのかと半ば期待したが、確かめなおした結果、やはりついていないとのことだったので、外で安い店を探すことにした。
 その結果、ノーステラスから1ブロック南側のマクドナルドに入ることになった。さすがに、簡単な食堂とかの開いている時間ではなかったし、コンビニの前で立ち食いする勇気もなかった。

 路面電車に乗って、市内からは一番近いグレネルグのビーチに行く予定にしていたが、いくらなんでも荷物を持って歩くわけにはいかないし、路面電車の起点であるビクトリアスクエアから夜に乗るバスのターミナルは近かったので、下見を兼ねて荷物を預けに行った。

グレネルグ・ビーチ

Glenelg Beach
Glenelg; トラムの終点・グレネルグ  グレネルグ(Glenelg)、逆から読んだらグルネレグ(glenelG)・・・。
 地名の謎が気になったわけではなく、ただ単純にオーストラリアの海見たかったので、しばしばのんびりとしようと思った。
 ビクトリアスクエアの中心部からグレネルグ行きのトラムが出ているが、この街の路線はこの1本だけなので、ものすごくこじんまりとしている。おまけに、どことなくレトロな感じも漂わせ、乗り込んでみても「古い!(しかも、重厚)」というイメージが真っ先に湧いてきた。まあ、生活用というより、観光用の意味合いも強いので今でも生き残っているのだろう。
 市内のサウステラスまでは大通りの中央分離帯上を走っていたが、グリーンベルトから外は専用線をひたすら西に向かって走り、たまに泊まる停車場でスーパーの買い物袋を持った人が降りていくという程度だった。20分ぐらい走ると、両側が華やかな商店街になり、一般道路上を走るようになると、客もボツボツと降りていき終点に着いた。海岸線沿い、という下調べしかしていなかったが、ちょっとした広場や、時計台、海に伸びるはしけもあるので、しばらくそこでのんびりと時間をつぶした。ただ、2月というのに(表現が完全に「南半球」していますが・・・)肌寒く、こんな状態で海に入るバカはいないだろう、という感じだった。

マリノ

Marino
Marino Beach, Adelaide; マリノの海岸(アデレード)
 せっかく「デイトリッパー」を持っていることもあり、昨日と同じく電車で郊外に出ておきたいと思った。そのうち、山(といっても、渓谷)に向かう路線もあったが、もう一度別の海岸に行きたいという思いの方が強かった。なので、無料の割にはやたら詳細な「メトロマップ」に載っている地図を頼りに、グレネルグよりもさらに5キロほど南のマリノ(Marino)という町を目指した。ここは、線路と海岸線がかなり接近しており、おまけに駅前には「キングストンパーク(Kingston Park)」とかいう公園があったので、この最寄の「マリノ」駅を目指し快速列車に乗った。ただ、途中でどこで降りるのか分からなくなり、何となくここだと思った「マリノロックス(MarinoRocks)」で降りて駅前を歩いたものの、海も公園も見えてこないので地図で確かめたら違っていた、という間違いもした。
 ただ、マリノ駅からも海は遠く、庭付き1戸建ての閑静な住宅地の間を10分ぐらい歩いて海「が見える」丘の上の公園にやっと辿り着くという有様だった。ロックスまで行っていなければ、もっとゆっくりで来たのに、と思いながらコートを脱ぎ、Tシャツ1枚になった。そうでもしないと暑かった。

アデレード市内観光

Central Adelaide
 アデレード駅から北に歩き、Light'sVisonと呼ばれる展望台を目指す。市街地が一望できる、ということらしいのだが、どう考えても市内から近いところに高い山もなければ、展望台を備えたビルもタワーもない。半ば不審に思いながらも少々きつい坂を登ったところに、Lightさんの銅像とその周りに広場があった。やはり、比高は小さいので、遠くを見ようとしても、近くにあるビルが邪魔してしまう。というより、そのビルも手前の林に隠れてしまう。道理で観光客が少ないわけだ・・・。
 アデレード市内のはいくつかの無料循環バスが走っている。市街地(=サウス・アデレード内の北半分)を循環する2つのバスと、ノース・アデレードまで含めた地域を循環するバス(これは、両周り)があり、わざわざ運賃を払って乗る必要がないので気軽に歩いていけないほど遠いところ、にでも出かけることができる。ただ、Day Tripperを持っているので、どちらにしろ無料なのだけど。Light'sVisonからは後者のバスに乗って、市街地を1周してこようと思ったが、バスは1時間に1本しかなく、しかもマイクロバスという有様で(無いよりはマシだけど)、途中で満席のため乗車拒否を始めたので、半周周ってビクトリアスクエアに近付いたときに自分から下車した。
 それでもまだ時間があるので、バスの車窓から面白そうだと思ったところを中心に、ランドル・モールでストリートパフォーマンスを見たり、CD Shopに入ったりと、北上を続けながら、アデレード大学(Univercity of Adelaide)のキャンパスの正面に出てきた。
 外から見て、あまりにも開放的だったため(私の出身大学には負ける)、ちょっと立ち寄ってみることにした。といっても、観光ガイドにも「見所が多いので、行ってみるのもいいでしょう」とあるので、何のためらいもなく荘厳な門のあいだを強行突破した(サングラスをかけたまま・・・)。市内の大学キャンパスというだけあって、建物が密集していて、しかも道端の看板がどこを指しているのか分からず、とりあえずそれらしき方向に歩くも何も見つからなかったので、適当に休憩して別の出口から出た。ただ、その出入り口に地図付きの詳細な看板があったのは皮肉だった。どうも、こちらの方がメインエントランスだったらしかった。

セントラル・マーケット

Central Market
 セントラルマーケット(CentralMarket)とチャイナタウンは境目がわからなかった。グラウンドフロアに店があり、1階(日本でいう2階)が駐車場のようだった。ガラス戸で囲った店もあったが、中央部はカゴの上に、果物や野菜をうずたかく積み上げたような感じの店ばかりがあった。のは良かったのだが、肝心の食事ができるところがなかなか見つからず、ちょっと高級なレストランのようなところやSubWayとかいったファーストフードの店ばかりだった。
 一番奥(西側)まで行くと、フードコートがあり、中央にJuiceStandがあり、その周りに椅子と机が並び、壁際には中華料理の店が10ほど連なっていた。で、おまけのようにして、タイ料理と韓国料理の店が1件ずつ。あらかじめ食べたい物はなかったし、一通り周ってみてもめぼしい物がなかったが、適当に選んだ入口に一番近い中華の店の焼きウドン(らしき物)が、ボリュームがあって(あり過ぎて)、味付けも自分好みで、止み付きになりそうだった。昨晩来ていれば、今日また食べることができたにの、と。

GX539 20:45(アデレード)  07:00(メルボルン)

Adelaide(20:45) --- Melbourne(07:00)
 バスの乗り方すら分からないので、1時間前にはバスセンターに戻ろうと思っていたが、19時には着いてしまっていた。とはいえ、チェックインすら始まっておらず、20時前後に出発するパース(Perth:2500キロほど西、到着は翌々日の早朝)やアリススプリングス(AliceSprings:1500キロほど北、到着は翌日の昼過ぎ)に向かう客を眺めていた。さすがにビジネスマンといった感じの人はいなかったが、どこ旅行者の荷物も大きく、複数あった。中には、サーフボード(もちろんカバーに入れていますが)を持っている人もいたぐらいで。  20時過ぎにカウンターに「メルボルン」行きのボードが掛けられているのを見つけたので、印刷して持ってきたメールの文面を見せたところ、余白に「9A」と座席番号を書いてくれた。結局、これが正規のチケットになった。その後バスが来て、荷物をトランクに入れているときに他の人は大きなバックパックやトランクケースだけでなく、車内に持ち込むための小さなカバンとかを持っていたのに対し、私の場合は(どちらかというと)小さ目のバッグだけで、運転手に手渡したときに「これだけか?」みたいなことを言われた。ただ、予想に反して重たかったらしく、バッグを落とされた。ワタシの旅道具って、いったい・・・。
 出発間際になると、日本人の集団がバスの周りに集まってきた。10数人はいたと思う。そのうちの1人を見送りに来たらしく、私の前の席に座った人に向かって手を振ったり、泣きまねをしたりしていた。発車したら声でもかけようかと思っていたが、車内の別の客がボソッと「Crazy Japanese」といったのが聞こえたので、「知り合いなんかじゃないもんね」という感じで、結局無視を続けた。
 大型のバスということや、市街地を外れるとすぐ高速道路に入ったということで、車内は快適で運転手の長々と続く車内アナウンスやずっとなりつづけていた音楽を除けば、すぐにでも寝付けそうだった。

  Greyhound Pioneer Australia

地図 : オーストラリア南東部 アデレード アデレード市街
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