2/26 (火) : シドニー、ニューキャッスル Sydney and NewCastle
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 このホテルの最大の特徴(というか、ほかのホテルと違う所)は、「朝食付き」ということだった。確かに、メルボルンのホテルでも、給食で出てきたような食パンが前日から調理台の上に置いてあったのだが・・・。チェックインした時にもらった、日数分のチケットを持って、フロント奥の食堂へ行く。バイキング形式のため、「タダ」という事に目がくらみ、いつもより大目の朝食。しかも、コーヒー&ジュース。周りでは、同世代ぐらいの旅行者のグループや、紳士・淑女といった感じのご夫婦もおられたが、朝からバカみたいに大食いしている人は見当たらなかった。

日帰りでニューキャッスルまで

 シドニーに4日も滞在していても「どうせ飽きるだろう・・・」ということで、日帰りでどこかに出かけることにした。当初の希望であった西郊の「Blue Mountains」を諦め、急遽前の晩に北の「Newcastle」へ行くことに変えた。シドニーからの距離はBlue Mountainsの方が近いのだけれど、駅から先の交通手段がいまいちわからないこと、見所が歩いてまわるには分散していること、それとシドニーからバスで出かける観光ツアーでまわるとしたら高くつくことなどで他に行きたいところを探していた。そうしたら、海沿いに140キロほど北上した港町である「Newcastle」は石炭の積み出し港として発展したそこそこ大きな街で、日本軍と交戦した砦とか、20年程前に起きた地震の跡があるということが決め手となった。
 ただ、大きな問題として「現地までの」足が分からなかった。Day Tripperが使えるCity Railの地図からは思いっきり外れている。なので、どれだけ遠くなのか分からない。だから、時間の予測が全くつかない。ということで、普段よりも早めにホテルを出て、Central駅(郊外線なので、一応Sydney駅)に8時過ぎに向かった。直通の快速電車はほぼ1時間に1本しかなく、それでも2時間半もかかる。しかも前の電車が出たばかりなので、ほぼ1時間待ちとなった。
 シドニーのあるNew South Wales州の鉄道では(他の州の事情は知らない)、日帰りの往復チケットだとバカみたいに安くなる、らしい。片道で30か40A$ぐらいだったところ、自動販売機で順を追って購入の手続きを踏むと、最後に「21.2A$」という表示が出てきた。ただ、いくら紙幣を入れても戻ってきて失敗する。窓口で買いなおすと、「19.8A$」になった。全くどういう仕組みなのか、分からない。
 CityRailのほとんどの電車は2階建ての車両だというのは把握していたが、New Castleへの郊外線も同じく2階建てだった。2階の右側(すなわち、海より)の席に陣取り、駅で購入した新聞も雑誌2冊も放っておいて、ひたすら外の景色を眺めていた。シドニーから30キロほど北に行ったBrookln辺りからは、太平洋から入り組んだ湾や湖沿いに走ることが多くなり、10、20分おきぐらいに小さな街に停車する。駅前には港もあって、小さな定期船やクルージング船、ヨットなどが多く停まっている。それなりに下車する客も多く、観光客(バカンス、というよりはピクニック風)の人も多かった。

 City Rail

ニューキャッスル

Newcastle
Newcastle City  Newcastleの街の下調べをしていなかったことが祟って、駅を降りたところで何も分からなかった。終点のNewcastle駅が岬の突端近くにあるため、見所は多いものの、町の中心は一つ手前のCivic駅周辺だった。それに、観光案内所もこちらの駅前だった。この1キロ強を甘く見たのが、後々の行動範囲を狭めてしまったのかもしれない。
 とはいえ、降りたところに地図すらもないので、全土が1冊にまとまっている割に、都市の詳細図もついている「Australian Road Atlas」と、街中が大雑把でしかも駅前はあっても岬までは載っていない「○球の歩き方」を参考に岬に向かって歩き出した。駅裏すぐだというのに、だだっ広い芝生の広場があり、中央の人工池は水が抜いてあってブルドーザーが動き回っていました。オフシーズンなんでしょうか?この公園を抜けると、絵に描いたような見事な形の砂嘴のあるStoney Pointが見えてくる。湾側はたいしたことはないのだが、大洋側は見事な砂浜が連なっていた。ここの付け根にある丘の上に砦(Fort Scratchley)があり、博物館が2つある。最初はここまで歩いてくるつもりもなかったのに、いざ着てみると近いような感じがした。それだけ街が狭いんでしょうか。Maritime MuseumとMilitary Museumというのがあるらしいのだが、どう考えても前者の方しか行った覚えがなく、しかも無料ということもあってか、これまで行ってきた博物館と比べてもいろいろな面で劣っていた。何せ、前日には本物の軍事船と潜水艦を見ているのだから、いくら模型の船を見せられたところで何も面白くなかった。ただ、砦からの眺めはよく、風も心地よかった。他にも旅行客はいたのだが、日本人らしき人はいなかった。お決まりの旅行コースからは外れているんですかね、ニューキャッスルは。
Maritime Museum at Newcastle  ここからはメインストリートを通って駅前の方に戻り、繁華街で歩行者天国になっているHunter Streetでフードコートに入る。小さい街なのに、探せばフードコートの一つぐらい見つかるもんだと感心した。もうちょっと高いかもしれない食堂に入るか、ファーストフードで済ませようかとも思っていたので。中華系の店で、「TERIYAKI Chicken」を注文し、「美味い、美味い」とひとりごとを言いながら食べた物の、TERIYAKIって「照り焼き」だっけと後で悩んでいた。食後もしばらく散歩して、この近所をうろちょろしたが、他の見所まで行こうとしても時間がかかるので、適当に切り上げて駅に戻り、出発間際だったシドニー行きの電車に飛び乗った。

Newcastle Harbour Stoney Point
Fort Scratchleyから見た市街地と港 同じく、Stoney Poit


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シドニー市内でお買い物

Central Sydney
 帰りの電車ではずっと寝ていた。というより、出発して30分後以降の記憶がない。行くときに比べて、車窓とかの刺激が少なかったのだろうか。
 昨日シドニーに到着した、とはいえ残された時間は翌日とその次の日の午前中までである。そのあいだで、シドニー市内のめぼしいところを見て回らないといけない(というか、観光するという「義務」はないけど・・・)ので、今日は「買い物」をするために、早めに戻ってきたつもり、だった。まずは、昨晩電話帳で調べておいたDymocsという書店を目指す。メルボルンにいた時ホバートさんに、シドニーで一番大きい本屋は、ということで聞いておいたが、場所が詳しく分からないので電話帳で番地を確認しておいた。昨日の朝歩き通したPitt Streetの西隣のGeorge Street沿いに2件あり、メモと建物の玄関にある番地の番号を見比べて、カウントダウンしながら歩いていった。この両方の通りがシドニーの中心部らしかったが、どちらかというとGeorge St.の方が車道の幅が広いので、その分だけ明るく開放的な感じがした。ただ、工事中の建物が多かったので歩きづらいという面もあった。2件とも周ったが、欲しいと思っていた本は高く、金を出してまで手に入れたいと興味をそそる物も見つからなかった。このほかにもカメラ屋に入ってデジカメ用の記録メディアの値段を見て買い足すのを諦めたり、古本屋(というより、新古書という感じだった)に入ってみたりした。オーストラリアの繁華街の雰囲気は何となくつかんだような気がした。ただ、このとき「ここで晩飯を食べたい」という希望が湧いてこなかったので、HydeParkを横切って、近くのスーパーで晩飯を調達してホテルに戻った。ヘルシーで有名な日本食のはずの、TERIYAKIが今ごろになって胃にもたれていた。

地図 : オーストラリア
南東部
シドニー(日本語) シドニー(中国語) シドニー市街 ニューキャッスル
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