2/24 (日) : メルボルン〜 from Melbourne
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 相変わらず、いつものようにすべての荷物をバッグに詰め込み、チェックアウトした。とはいっても、今の状態がいっぱいいっぱい我慢しているわけで、シドニーで宿を決めてしまえばその後は帰国するための移動なので荷物はいくら増えても構わない。なので、とりあえず夜までどこに預けるかを探すことから始まった。
 その前に、ホテルの近くにある「メットショップ」に寄ってみた。メルボルン市内交通(通称:Met)に関する案内所で、交通カードが購入できるだけでなく、ガイドブックや地図などもてに入るだろう、と思っていた。ただ、というか、当たり前というか、日曜日なので休みだった。仕方なく、昨日お世話になったTourist Informationへ行ってみるも、めぼしい資料もなく、5分もいなかった。

メルボルン博物館

Melbourne Museum
Carlton Garden; 王立展示館とカールトン庭園 メルボルンには2つの大きな駅があり、市街地西側にあるのが長距離線のターミナルであり、夜に向かう「スペンサー・ストリート(Spencer Street)」駅(その後、「サザンクロス」駅と、改称したようです)。もう一つがホテルの近くで市街地の南側にあり、近郊線のターミナルになっている「フリンダース・ストリート(Flinders Street)」駅。なので、とりあえず近くのFlinders Street駅に向かってみた。昨日は市内の中心部だけをうろちょろしていた反動から、今日こそは郊外に出ようと思い、一日乗車券の「デイ・トリッパー」を購入しておいた。これなら、電車に乗るときに小銭を用意しなくても済むだけでなく、わざわざ券売機まで行って料金表を見ながら購入したりする手間も省ける。ただし、市域が中心からドーナツ状に3つのゾーンに分かれていたが、どこまでがどのゾーンかすら分からないので、とりあえず3ゾーンとも行ける切符にしておいた。
Melbourne Museum; メルボルン博物館  と、大盤振る舞いで一番高価なカードを買っておきながら、最初の目的地は、市内環状線から少し離れたメルボルン博物館だった。トラムで直接行ってもよかったが、路線規模が世界最大(?出展不明?)ということもあり、とりあえず近くの駅のParliamentまで1駅乗車。地上に出て、路面電車で2つ北上し、南半球最大規模らしい「メルボルン博物館」へ。ただ、1.5キロしか離れていないので、どう考えても歩いてきた方が早かった。
 巨大な博物館というだけあって、中心となる展示内容も多岐にわたっていた。自然の生態系から、子供の世界、人体もあれば、近代の歴史まで。もちろんアボリジニーに関しても、広いスペースを取っていて、結局のところ「博物の館」という感じもしました。あまりにも統一感がないので、途中でエントランスが見渡せる渡り廊下の喫茶で昼食休憩。夕方になると突如街中に出現する日本人観光客も、こういう所では滅多に見かけることはありません。昼間はどこに消えちゃうんでしょうか。郊外に出かけちゃうんでしょうか。それとも、ホテルで寝ているんでしょうか・・・。
 ちなみに、博物館は左の写真の建物。その南側に建っていて、どこが入口か分からず、遠巻きに眺めただけの古い建物(右上写真)が、のち(2年後)に世界遺産に登録される「王立展示館(Royal Exhibition Building)」というものでした。これらを含んだ公園が「カールトン庭園(Carlton Gardens)」というものらしいです。


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  メルボルン博物館
  メルボルン博物館 《J》
  王立展示館とカールトン庭園(Royal Exhibition Building and Carlton Gardens)


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フランクストン

Frankston
 一昨日も海を見たはずなのに、メルボルンでも海を見たくなった。ということで、南に向かおうとしたが、駅にある簡単な地図ではどこの駅がどれだけ駅に近いのかいまいち分からなかった。なので、とりあえず海に近付けそうな路線がいくつか分岐する「サウス・ヤラ(SouthYarra)」駅まで向かった。といっても、環状線から2つ目の駅で、別に何か目的があったわけでもなかった。改札を出て、隣のコンビニに寄って、切符売り場を見ると「メットショップ」で買おうとしていた、交通地図を発見した。ただこれは、1枚地図なのに2.2A$もするという代物である。しかも大きいので、駅なんかで広げていると目だって仕方がない。時刻表とも見比べて、ここから30キロほど南にある「Frankston」という港町を目指すことになった。この駅から分岐して、10キロほど離れた海岸沿いの「Hampton」や「Sandringham」に直接向かう路線もあったが、近すぎて呆気ないこととや、前者には10キロ以上にわたって海岸沿いを走りつづけることなどでFrankstonが決め手となった。ただ、駅から海岸まではショッピングモールの中を15分ほど歩かなければならず、信号を渡って、砂混じりの舗装道路を歩いた先に、ビーチがあったが、水着で泳いだり日光浴をしている人ばかりだったので、とてもカメラを取り出す勇気はなかった。ただ、HamptonやSandringham、そしてFrankstonなどMelbourne市内から1時間足らずで出かけていけるとことに静かで広いビーチがたくさんあるということは、羨ましくもあった。

ホームタウンのエッセンドン

Essendon
 Frankstonから戻り、スペンサーストリート駅の改札口の下見をしたが、さすがに4時間も前なので何の気配すらなく州内のちょっと遠い都市に向かう列車に乗る人らしかいなかった。もう一度地下の近郊列車の改札に戻り路線図を眺めていると、「Essendon」という見たことのある地名が目に入った。フランクストンとは反対方向の北西にあり、終点の「Broadmeadows」まで行ったとしても、「Franskston」の2、3分の1。ということで、別に何もすることがないので、行ってみることにした。Essendonまでは中心部から10キロと離れていないが、郊外との境目といった感じのところで、昔の空港もある(今は更に北に離れた場所に移っている)。他にも市内にはいくつかのAFLのチームがあるらしく、日本で例えたら「東京はハムと新聞と乳酸菌飲料(異論があるといけないので、愛称のアルファベット順)がすべてある」というのではなく、「阪急沿線が青波で、近鉄沿線が猛牛で、阪神沿線が虎でと、ある程度地域分けがある」という感じなのだろう、と思う。ただ、どう調べても市内にしか大きな専用競技場がないので、「本拠地は市原や浦和だけど、試合は国立で」という初期のJリーグみたいである。というより「ホームタウン」というイメージなんだろうか。
 ということを考えながら、Essendon方面に向かっていたが、車内アナウンスもない外国の列車では降りるタイミングが分からず、気が付いたらこの駅に着いていた。降りるタイミングが悪かったので帰りに寄ることにして、終点まで行ってみた。終点とはいっても、線路としてはシドニーまで続いているのでたいした物はなく、駅前も普通にショッピングセンターがあるだけで、わざわざ立ち寄ってみるほどの物はなかった。Frankstonと同じような物を期待していただけ、拍子抜けに終わった。


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何もない郊外の住宅地ですが、「クリケットグラウンド」だけは、しっかりあります

XPT TRAIN 19:45(メルボルン) 06:25(シドニー)

Melbourne(19:45) --- Sydney(06:25)
 18時には駅に戻ることができた。改札口前に、ちょっとしたファーストフードの店があり、「ホットドッグでも食べよう」とか、「コーヒーを飲んだら寝付けなくなるかな?」、とか思っていたが、そこの前に広がる座席はほとんどすべてが出発を待つ人らで占領されていたので、仕方なく1階に上がってみた。
 バーもあったが、飲む気もなく金もなかったので、レストランの方へ。古く雰囲気がある駅舎のレストランなので、日本でいうと「T国ホテル」みたいな感じなのだろうが、経営者らしき店員は夫婦らしくぺちゃくちゃ喋りながら接待しているので格調は高くなかった。メニューを見て「今日のパスタ」なるものを頼むが、「もうこれだけしかないんだ」という感じでパスタが入っていたであろう巨大な「バット」の中身を見せて、他のものから選んでくれと言う。すると女将さんらしき人から、「適当に見繕ってやろうか」ということで、「ソーセージは要るか?」とか、「ソースは何にしようか?」とか、言われるままに「要る」「要らない」を繰り返し、皿にいろいろ盛り付けてくれた。ここはセルフ式だったので、こちらでトレーやフォーク・スプーンなどを取っていくのだが、それがわからず手ぶらでついて行っていたが、後に続く別のおじさん客から、「お前は、箸が要るんちゃうんか?」みたいなことを言われた。雰囲気的に冗談と分かっていたので何とか切り替えしたかったが、実際言われてみると欲しくなり持ち物の中で代用できるものがないか頭の中で考え始めていた。皿いっぱいに盛られた極太ソーセージ2本と、その他野菜の盛り合わせ。これにカプチーノで9.6A$。下でほっとドックと飲み物をつけても6、7A$にはなるので、こうした雰囲気の中で美味しい(?)物を食べれることを考えたらかなり安かった。ただし、1食760円というのは、ちょっとね。

 切符を買ったときには「19時までには来るように」と言われていたが、19時を過ぎても何のアナウンスもなく改札口と入っても、ゲートが一つで係員もいないという隙間を通り抜けてプラットフォームに向かいずっと前から停車している列車も入口が開いているので、そのまま乗り込んで自分の席に陣取った。この後は、次第に乗客が増えていく程度で、出発前に車内アナウンスで「検札は出発後に行います」ということを言ったぐらいだった。
 列車は北に向かって走るので、当分は3時間ほど前に見た景色の中をゆっくりと走っていた。30分ほどすると、街外れになり草原が広がっていた。薄暗いない中をよく見ると、牛が放牧されている。こんなに街に近い所で酪農が営まれているのかと思っていたら、その直後F−ドモーターの工場の横を通過した。オーストラリアの都市構造は、よくわからない・・・。

地図 : オーストラリア南東部 メルボルン メルボルン市街
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