2/28 (土) : シドニー〜 from Sydney
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 最終日ということもあり、あることで非常に悩む。それは、荷物をどうするか、ということ。
 普通だったら、チェックアウトして、即空港へ向かうことが多いのだが、今日は昼過ぎにチェックインすればいいし、空港まで1時間もかからないので、午前中はシドニー観光をするつもりでいる。そのため、前の晩に荷物を今まで使っていたバッグと、そのバッグに忍ばせていた袋との2つに詰めて、このホテルにチェックインしたときのように、昼間では預けておこうと考えていた。
 4日も泊まっていた部屋から、荷物を全て持ったまま、朝食へ向かう(28日:1回目の食事)。そして、そのまま、チェックアウト・・・。

ハーバー・ブリッジ

Harbour Bridge
Sydney Harbour Bridge; ハーバー・ブリッジ、シドニー  シドニーに行ったのに、オペラハウスも、ハーバーブリッジ(橋桁の真下には行きましたが)も行かなかったなんて、と言われるのも嫌なので、橋の方へ行ってみようとは思っていた。オペラハウスは見学するにはツアーに参加しなくてはならず、時間も決まっていて金もかかる。橋なら勝手に歩いてくればいいし、金も取られないし、(屋外で高いところだから)景色もいいし。
 ということで、ホテルに荷物を預けたまま橋に向かうはずが、この旅はじめての「雨」。予定を変更し、始めに荷物を全部持ってCentral駅へ。コインだけで4A$すらなく、最高額の50A$紙幣を差し出し一人しかいない係員を控え室まで走らせるという始末。どうしても、最後の日はこうなるんですよね。すぐに向かったとしてもまだ時間はあるので、雨が止むかと思って南西の住宅街へ向かう電車に乗り込む。10時ごろに再び戻ってきて、橋の北側の「Milsons Point」で下車し、そのまま南へまわると車道沿いの歩道に出るのであとは、オペラハウスを眺めながら20分ほど(700メートルぐらい)歩くわけですが、小雨にもかかわらずひたすらまっすぐ歩く人(電車には乗らないんでしょうか・・・)、金網の隙間から写真を撮ろうとする人、とこれを呆れて見ている奥さん。渡りきったところにある塔門の上部が展望台となっていて、一応登ってみたものの、思った通りの「吹きっさらし」。せめて、傘ぐらいは持っていったほうが良かったのかもしれません。  勿論、このあと橋を渡り終えて近くのCircular Quay駅まで走り切ったということは、想像に硬くありません。

  パイロン・ルックアウト
  ブリッジ・クライム

Sydney Harbour Bridge Sydney Harbour Bridge : Bridge Climb
ハーバー・ブリッジのパイロンからの眺め 歩いている人が見えますか?

そして、空港へ

Sydney Kingsford Smith Airport
 最後の食事も、Market Cityと決め込みたかったが、さすがに雨が降っている中を歩いて行くのは辛いし、コインロッカーから傘だけ取り出しても、もう一度ロッカーに入れ直すのもバカらしいので、3日前に見かけたTown Hall駅につながっている地下街のフードコートへ。少々値が張るものの、他に店がなく、空港も期待できないのでオージーサイズの鶏肉とピーナッツをまぶした炒飯を何とか食べ切る(※28日:2回目の食事)。こんなときにタッパーでも持っていれば・・・。
 さすがに、オーストラリアで何かをしようにも、どこかへ行こうにも、時間の制約の方が大きくなり、空港でのチェックインが始まる時間までに到着する時間を逆算しながら行動しているときがもっとも切ない。だからといって、その場でボ〜〜っとしているのも勿体無いので、「やっておかなければならないこと」を1つずつ消化する。
 まず、駅に戻り荷物を受け取る。預けたときよりも、すんなりと荷物をGet、ってあたりまえですが。
 次に、空港まで向かうも、ここのCity Railだけは、他の路線とちょっと違いまして、Day Tripperでは乗れないらしいんです。2、3年前にできた新路線で、Central駅から分岐する南西の住宅地へ向かう路線のバイパスとなる地下鉄で、外見も本数も何も変わらないのですが、空港駅2つを含む4つの区間中の駅で乗降するには、別の切符を改めて買いなおさないといけないらしく、10.3A$の出費がありました。DayTripperとあまり変わらないことはともかくとして、NewCastleへ行ったときの半額もするという方が腹が立つのですが。
 空港に着いたのが、13時ちょうど。ただ、チェックインまで30分ぐらいの時間があったので、カウンター「A」からふらふらと土産物屋や本屋をまわりながら、気が付いたらカウンター「H」の前まで。おまけに、チェックインの始まる5分前。別に、遅れたところで何の問題もないのですが、荷物を抱えて必死にAカウンターへ。それでも、出発まで2時間以上あるので、ガラ空きの審査場で出国手続きを済ませたあとは、本を買ったり、新聞を買ったり、ついでに土産も買ったり、と。オーストラリアを代表する大空港の割に、夕方という時間帯もあってか、割と閑散としていて、寂しいという雰囲気すらありました。午前中のほうが混むのでしょうか。

  シドニー空港

CX100 16:20(シドニー)  22:25(香港)

 どうもAsiaMilesの入会か更新のときに「窓側」希望というのが登録されているらしい。大体、何も言わなくても窓側になり、香港からシドニーに向かうときも発券の際に「すいません。通路側になってしまいました」と言われるぐらいなので。ただ、長時間も乗るような場合は窓側なんてどうでもよくなる。席を立つことが多いだろうし、それより体が小さい(比:欧米人)とはいえ窮屈になる。まあ、一番いいのは隣が誰もいない場合だけど。と思いながら自分の席を見ると、通路側の席にはアームレスラーかというぐらいの(そうかもしれませんが・・・)大柄なおじさんが既に座っていた。しかも、その隣には窓側の私の席しかなく、立ち上がることができないほど天井も低い。これからの9時間に絶望を感じた頃、おじさんとの会話が始まった。どうも、香港乗換えでバンクーバーまで行くらしい。Tシャツの前面にAustraliaと描かれたのを着ていたので、「帰る」のかもしれない。と言うことで、これ以降便宜的に「カナダ」さんと呼ぶ。ワタシがバッグから雑誌や本を取り出しているのを見たときに、おじさんも数冊の雑誌を既に前の座席の網袋に入れていて、「よかったら見てもいいぞ」てなことを言ってくれる。普通なら見ないのだが、「TIME」もあったので、後に「見たい」と思ったこともあった。
 離陸してしばらくしたら機内食の時間となり、カナダさんとは違うものを選ぶ(※28日:3回目の食事。しかも2回連続の鶏肉料理)。なぜかワタシの方が早く食べ終わり(大食いファイターを産んだ日本の人間だからか?)、横目で様子を見ていると紙袋に入った胡椒とかもすべてかけ、最後に皿に付いたクリームも指で拭き取って舐めるという徹底した食べっぷりだったが、「そんなに腹が減ってるのなら、ワタシのをあげよう」としようにも、残っているのは胡椒とかと皿についたものだけなので、さすがにそこまでは言えなかった。もちろん香港到着前の夕食(28日:4回目の食事。しかも鶏肉は3回連続!)でも、同じことが繰り返される。
 2本目の映画が始まったとき、香港映画(ラッシュアワー2 [DVD])が見たいらしく、テレビモニタを指差しながら「ジャッキー・チェン、ジャッキー・チェン」と言ってきた。これは日本語で見れる数少ない映画だったので私も見たかったが、カナダさんのイヤホンを借りると日本語で流れていた。画面は中国語字幕なので、彼は意味を取ることができない。だけど、ワタシの方は中国語字幕の英語放送だった・・・。
 映画が終わると、窓を閉められ、室内等を消された。昼間便でも「お昼寝タイムがあるんだ」、と思いながらも、今晩じっくり寝る時間がないので、”寝貯め”しておく。それでも、到着2時間ほど前になると、いきなり灯りをつけて「食事は何にしますか」と聞いてくる。あらかじめ、いつ頃どんなサービスをする、というスケジュールが分かれば、周りの行動に流されなくてもいいのに・・・。そして、寝ぼけたまま、「チキン」がいいと言ってしまうワタシは、この頃から調子がおかしくなっていく(※28日:4回目の食事。おまけに3回連続のチキン料理)。

もう一度、香港へ

HongKong International Airport
 香港の空港に着いて、飛行機から降りても、免税店がまだ営業しているかが気が気でなかった。到着ロビーへ小走りで戻り、乗換カウンターが混雑していたので(なんで、こんな夜に?)順番が来るのをやきもきして待ちながら、自分のチェックが終わると、急いで出発ロビーに駆け上がった。けれども、あせった割にはほとんどの免税品店は営業していた。というより、閉店準備すらしていなかった。23時代も台北やソウルといった近郊線やフランクフルトといった遠距離線の出発ラッシュの時間らしくまだ活気があった。最初に書店に向かい目星をつけておいた中国の地図をゲットするも、その分サブバッグが重くなり、結果的に日本に戻ってからの移動で自分を痛めつけることになった。
 次に乗る飛行機へのゲートは他のゲートが揃っている6階とは違い、下の階に降りて行かないといけない。というのも、飛行機に直接渡り廊下が伸びるのではなく、いったんバスに乗るらしく地平のフロアのバス乗り場の近くに4つのゲートとかなり広い待合室がある。ただ、ここまで降りていくのが大変で、そもそもお目当てのゲートの番号がなかなか見つからず、しかも降りていく途中は無機質で何もないフロアをいくつか通過するので「本当にこっちでいいのか?」という気にもさせる。とはいえ、1年前の乗換えの際(日本−香港−シンガポール)に使っているので、「もしかして、今回も」という心構えがあったが、結局「今回は違うだろう」という気持ちが勝ってしまい、なぜかまたゲート番号の看板すら見つけきれずに迷ってしまう。右往左往した挙句、結局昨年使ったゲートの隣(ということは同じ地平のフロア)だったので、精神的にも疲れきってしまった。
 前回は待つ人もまばらなところで午前3時まで、寝たか寝てないか状態でまどろんだまま搭乗時間になったが、今回は待合ロビーについた時点で、半分近くのベンチが埋まっていた。ただ、バッグを枕にして身体を横にすると寝不足(オーストラリア時間では日付が変わっているはずなので)だったせいもあり、よく寝ていた。目を覚ますたびに、周囲に増えてくるほかの客をよそに・・・。

地図 : オーストラリア南東部 シドニー(日本語) シドニー(中国語) シドニー市街
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