2/20 (水) : 香港〜 from HongKong
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騙された!?

 何の目的もない日は、普通9時か10時ぐらいまでホテルでのんびりと荷造りとかをするのだが、香港最終日ということもあって少しでも長く市内観光がしたいと思い、7時過ぎにチェックアウト(を、しようと)した。ただ、4階のフロントに行っても、カギが閉まっており、ベルみたいなものを鳴らしても誰も出てこない。しばらく待っていたが、埒があかないので、近所のマクドナルドに行って朝食を取ってきた。
 戻ってきても何の変化もなく、廊下で旅館の受付やその周辺の写真を撮ったりして待っていたが、こんなところで時間をつぶすのがもったいないと思い、ドアノブの所にカギを引っ掛けて出て行った。だけど、8時を過ぎてもフロントには誰もおらず、チェックアウトするときのことも一言も伝えてもらってなかったことや、何よりもなぜか4泊分も支払ったことから考えると、延泊のお願いをしたときに、「20日の朝まで」延ばすのではなく「20日の夜も」泊まると間違われたのかもしれないと、この日の晩に飛行機に乗ってから気がついた。

中環とヒルサイド・エスカレーター

Central and Hillside Escaltor
 通勤ラッシュを避けるのと、開店時間までの暇つぶしのために、わざと遠回りをして銅羅湾まで。それでも、ほとんどの店が開いていなかったため、仕方なく適当にトラムに乗って移動する。
 とりあえず今日は、昼過ぎまでは香港島で行動するはずなので、中環周辺に荷物を預けておけば帰りにも寄るだろうと思っていた。なので、使う可能性が低いとはいえ、エアポートエクスプレスの香港駅にコインロッカーを探しに地下まで降りてみた。ただ、改札の近くまで行くもののそれらしきものがなく、結局いつの間にか地上まで出てきたため、ロッカー探しは中断し、隣にある郵政総局(General Post Office)にエアメールを出すために寄った。
 中環まで来たのにはもう一つの理由があった。この街から山の中腹に向かってヒルサイド・エスカレーターという屋外のエスカレーターがある。この周辺に住む人たちの足として建設されたとの事だが、物珍しさも手伝ってか観光客も結構多かった。途中までは事務所や店舗などおしゃれな雰囲気を漂わせているものの、上のほうは完全に団地の中なので当の住人にとっては迷惑この上ないと思う。とはいえ、そこで引き返すには中途半端なので、勿論最後まで上りきってしまいました。その頃には、利用者もふるいわけられ、完全に旅行者だけになっていました。
Mid Level Hillside Escaltor
エスカレーターの中腹から(半山区) この時間は、上りの一方通行です

ビクトリア・ピーク

Vicrotia Peak
from Victoria Peak  さて頂上まで来てしまうと、今度は更にその上にある山頂(The Peak,通称Victoria Peak)にも登りたくなった。とはいっても、この辺りからまっすぐ上がる斜面はなく、バスのルートからも遠く離れているので金鐘(Admiralty)のピークトラム(Peak Tram,いわゆるケーブルカーですね)の駅まで降りることになる。たまたま近くのバス停からの路線が近くを通るのでそれで一気に坂を駆け下りる。一つ乗り過ごしたものの、駅まで歩いて戻り、片道20HK$(ちなみに往復では30HK$です)も払ってトラムに乗る。昨年この駅の周辺はいろいろと工事をしていたが、歩道橋やちょっとした公園ができたりとこざっぱりしていた。
 わずか1年前は恐怖と感動を覚えたトラムも、記憶がまだおぼろにはなっていなかったため、気が付いたら到着していた、という感じだった。ただ、記憶が残っているからこそ便利なこともあるもので、終点の凌霄閣(Peak Tower)の中が複雑で展望台に出るのも建物の外に出るのも分かりにくかったのが、簡単に歩き回ることが出来た。
from Victoria Peak  ところで、ここのトラムに乗る直前にオクトパスカードの残額を見たら、あまり残っていなかった。市街地からは直行エアポートバスに乗るとして、この山から下りるにも出来るだけ安い手段を選ばなくてはならなくなった。そのため、8.8HK$で下山できるバスに乗ることにした。向かいの建物の山頂広場(Peak Galleria)のデリ・フランスで簡単に昼食を取り、ここの地下のターミナルからバスに乗った。トラムで上って来るのにも、急斜面を時間をかけてくるのに、バスで下りるとなると細い道をえらく遠回りして下りるんだと思っていた。だから、せいぜいミニバスぐらいだと思っていたら、案の定いつもの2階建てバスだった・・・。それはそれで、眺めがいいから嫌ではないのだが、ただでさえ崖の上を走るので眺望は良過ぎてただ怖いだけだった。それでも、やっぱり2階の最前列を陣取ろうとするワタシって、いったい。

銅羅湾の中央図書館

HK Central Library
Hong Kong Central Library  ハッピー・バレー(Happy Valley)の競馬場を見下ろしながら、銅羅湾が近付いてきたので下車の準備をする。今朝、まだどこの店も開いていなかったからとりあえず寄ってみたかったということと、空港までのバスの起点が近いという理由があった。時間もまだあるので、時代広場やそごう、ショッピングセンターに入ってみるも、なんだか中途半端なため、買い物をする気にもならない。一応、書店でこれから行くオーストラリアの観光ガイドを手に入れておく。日本でも同じような本を見かけるが、49HK$と少々値が張る。ちなみにこの本は台湾で発行された物で、NT$の表記が前にある。一応、すべて漢字で書かれているので何となく理解できる。
 そろそろ時間が迫ってきたので、2階建てトラムの走る大通りを東へと歩いていった。都心に忽然と現れた公園、維多利亜公園(Victoria Park)まで来ると、道の向かいに中央図書館があった。歩道橋を渡り、図書館の裏手に回ると、テニスやフットサルのコートが間近にあった。元々この公園自体がスポーツ公園として機能しているのだが、都会のど真ん中に運動場のスペースが広々とあるのは何ともうらやましい。しかも、このフットサルのコートでは中学生ぐらいの子供ら10人ほど(一人だけ、物凄い上手いが、物凄く老けた人もいたが・・・)がボールを蹴り合いその隣のテニスコートみたいなところで、明らかな老人グループがフットバレーをしていた。全くもう、平日の昼間から、とも思ったが、暫くのあいだ羨ましげに眺めていた。
 このコートの奥の高架道路の下がバスターミナルだった。ただ、問題は私の見ていた路線図が休日用だったので、実際ここから空港行きのバスは出発しておらず、結局そごうの前まで戻る羽目になった。

2階建てバスで空港へ

 空港から市内への交通手段で一番安いのが、今回空港から出るときに使ったルート(空港<バス:3.5HK$>東涌<MRT東涌線:23HK$、オクトパスで20.1HK$)だと思っていた。ただ、オクトパスカードの残額(25HK$)を考えたら、東涌まで行ったものの、その後足りなくなるといった事態は避けたかったので(もっとも、現金で払えばいいのだが)、他の手段を探していた。なので、今回到着したときに敢えて選択しなかった空港バスに乗ってみることになった。時間もあることだし、少々遅れたとしても何とかなるだろうと思っていた。
 始発の次のバス停ということもあり、2階席はガラ空きで、もちろん一番前に陣取った。香港島の中心部を横切るルートなので、大都会の喧騒に向かって、「今度はいつ戻ってこれるんだろう」と感傷に浸りながらも、いつの間にかしっかりとカメラを構えていました。これに触発されたのかどうなのか分かりませんが、向かいの席の中国系のオジサンも写真を撮っていました。やっぱり、何も遮るものがない最前列はカメラ小僧(二人とも違うはずですが)にとっては特等席なのでしょうか。

Road at Honkong Island ASAHI Super Dry
いかにも『香港』な看板 前のバスに近づきすぎると、こうなります・・・

 いままで屯門へ行くときは、手前で分かれて端から見るだけだった、香港最大の「青馬大橋」を通り抜けるときに、「橋は通過するときよりも、別の場所から眺めるほうが綺麗だ」ということに改めて実感する。ランタオ島に入ると高速道路が3車線になるのに、並走する車は少なく、周りは海と山しかないので急に眠たくなったりと・・・。ただ、真後ろの席に座っていて空港手前の東湧で下車した小学生は何者だったのでしょうか。長距離バス通学でしょうか。ところで空港バスには2種類あって、番号がAではじまるのが直行バス。空港から直接高速道路に入り、街中まで突っ走ります。同じくEは空港島の中では貨物ターミナルや機内食工場の辺りを迂回した後、旅客ターミナルに到着します。もちろん、ワタシは「迂回」を楽しんだのですが、これだけ楽しんで(時間をかけて)運賃は、40HK$:21HK$ですからもしかしたらAはそれだけデラックス車両なのでしょうか。どちらにしろ、私は乗りません。

香港出国 次に来るのは・・・

 空港に着いたら、まずチェックインのカウンターの場所を探す。といっても、この空港で一番幅を利かせている会社なので探すほどでもないが、念のためテレビモニタで確認する。が、目に入ったのは、乗る予定の便の備考欄に「30分ほど遅れる予定」という不吉なお知らせ。ただ、出発3時間以上も前から、こんなに30分という中途半端な時間が予測できる物なんだろうか。
 カウンターでは、これから乗る搭乗券、オーストラリアの入国カード、それと到着してすぐに乗り換えるカンタス航空の国内線の搭乗券をもらった。食事もしておきたいので、出国審査を済ませ出発ゲートに入る。香港での荷物チェックはいつもひと悶着あって、2度ゲートをくぐって、ボディーチェックを受けて、結局腰に付けた万歩計に反応していました。「Walk Counter」と言って、行進の格好を見せると納得してくれました。ここで手間取っていたためか、離れた直後に係員の人が血相を変えて追いかけてきて、荷物をご丁寧に届けてくれましたが、もちろん別の人のものでした。確かに持っている荷物が少ないから、私のだと思ったのでしょうが、いったいどういうシステムで持ち主の確認を取っているのでしょうか。そして、もしワタシが「悪い人」だったら・・・。
 このときの手持ち金は88.8HK$(約¥1,800)。簡単に食事をしても、少々余ります。1フロア高いところにある「SkyDance」という客もまばらで少々寂しいフードコートで、タイ式ビーフンを選んだ。ただ、食べ終わる頃に「香港最後の食事だった」ということに気が付き、かなり後悔する。同じコーナーに日本でも流行りのコーヒー専門店もあり、軽くパンでも食べるつもりでこんな所で、Sタバデビューを果たす。ビーフン1杯と、クロワッサンとコーヒーだけなのに、かなり高くついたおかげで、残りが8.8HK$になってしまいました。
 それでもまだ時間は2時間近く余っているため、免税店(主に本屋)を周ったり、薬局に行って「日焼け止めクリーム」を探したり、それでもヒマなので、遠く離れたもう一つの書店に行くと、ありました。中国・広東省の地図が。とはいっても、ここで購入したら持って歩かないといけない(または、面倒な手続きを覚悟の上で、別送品として送る)ので、もう一度戻ってくるときに忘れないようにと手帳にメモをしておきました。

CX111 19:20(香港)  07:10(シドニー)

 シドニー線は、日本線と違って待合コーナー周辺で日本語が聞こえると言う雰囲気は一切無かった。だから余計に「外国に行くんだ」というイメージが沸いてくる。まあ、香港も十分外国なんですけども・・・。ところで、この空港から搭乗するときには航空券の控え(いわゆるPassenger Ticket and Baggage Check)が必要になります。どうしてここだけなんでしょうか、そもそも「Cセイ・Pフィック航空」だけなんでしょうか、また他の空港でもしているところがあるんでしょうか。通路を挟んだ向かいに座った、旅行経験豊富な関西人のおば様も、「こんなことは始めてだ」と憤慨しておられましたが。
 ただでさえ30分遅れて出発したのに、夕食が出てきたのが出発地時間の21時過ぎ。タダだからもらっておこうか、という感覚で有難く頂戴し、その後もデザートやら飲み物やらで、結局、まともに寝ることができたのは23時ごろだった。

注1:01年香港旅行の場合

 このときは、虫除けスプレーが原因でカバンを開けさせられました。一応、腕に吹き付ける格好をしたら分かってくれました。東南アジアに行くときは必需品だと思うんですけども、このときは帰り道だったから「その場で捨てる」という選択肢もありました。だけどこの旅で最後のフライトだったので、「何を今更」という気もしましたが。

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ラリア編
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版權所有 "taedo", 最終更新日期2008年1月4日