10/11(木):ソウル 10  11 ):
Seoul





 この日も、新聞スタンドで英字新聞を買って、鐘閣のLッテリアでそれを読みながら朝食をとった。さながら、「国際派ビジネスマン」のような格好だったが、読むペースは非常に遅く、開いているページもスポーツだったので、内容は伴ってはいなかった。ただでさえ、いつもより遅くまで寝ていて、朝食も時間をかけていたので、もう10時を回っていた。そろそろ、ソウルにいる間にしておきたいことを計算しながら、明日は郊外まで出かけることにして、今日のうちにソウル市内にあるお目当てのスポットを巡っておくことにした。

ワールドカップ主競技場

Seoul Worldcup Main Stadium

Seoul World Cup Stadium  ワールドカップのスタジアムへは地下鉄で行くことができる。ただ、地下鉄とJRという選択肢のある東京・国立競技場や、大阪・長居競技場。地下鉄とJRと新幹線というアクセスも豪華な横浜・国際競技場に比べるといささか不便のような気もする。
 地下鉄の駅を降りると、まさにそこは「スタジアム」のための駅、だった。というのも、何のイベントもない日に来れば、意味もなく多い改札ゲート、ただただ広いだけのコンコース、そしてスタジアムへ続く広い誘導路。13年前のオリンピックのメインスタジアム前の地下鉄2号線の蚕室駅(Jamsil)にも似ている。ちなみにこの後、神戸市営地下鉄の「御崎公園」駅に行ったが、こっちの方が「おいおい。大丈夫か」と思うほどこじんまりとしていた。
 地下鉄の駅も半地下(というより、地下2階ぐらい)にあるので、そこから半円状にくりぬかれたピロティみたいなところを階段かエスカレーターに乗って地上に上がっていく。私は勿論エスカレーターを利用した。だって、わざわざこんなところで疲れたくないもんね。だけど、よく考えると、エスカレーターを動かしっぱなしにしておく必要があるんだろうか。もちろん工事中だったので、工事用車両やぬかるみの中を「弘報館」と書かれた看板を頼りに、スタンド下のかろうじて舗装された道をひたすら歩いていく。半周ほど周ったところで、2階に上がる階段を上がるように指示があり、これまたペンキ塗りかけのような廊下の先にちょっとした展示室がある。完成後も同じような施設として使うらしく、昨日行ったところに比べて大掛かりで立派である。
 入口では名前などを記帳させられる代わりに早速お土産を頂く。記帳簿の国籍を見ても日本人か中国人ばかりで、どうもこの2カ国での異常なワールドカップ人気を反映しているかのようだった。一通り展示物を見て周り終えた頃に、日本からの修学旅行の集団が来られたということで映像を流すから一緒にどうですかと声がかかった。結局見終わったあとも、このガイドの方が案内しているのをついて周って、最後には観客席まで上がっていろいろと説明までしてもらった。

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 ソウルワールドカップ競技場 [K] :韓国語フォントが必要です
 Seoul World Cup Stadium [E]

COEX

 次は、市街地を横切り、噂のCOEXに行ってみる。ただ、距離的に遠いのは我慢ができるのだが、乗換が非常に面倒くさく、下手をすると駅構内で非常に長い距離を歩く羽目になるので、かなり疲れる。
 COEXは噂に聞いていたとおり、広くて、いろんな店があって、その割に空いている・・・、ということはなかった。確かに広かった。さまざまな小売店や飲食店街、広い書店や大きな映画館などいろいろあった。CD屋は小さかったけど。が、それなりに人が多かった。それは地下鉄の駅を降りたところから「誰が何と言っても混雑してるだろ」という状態だった。ただ、戻ってくる人の多くが、LGやSumsongのロゴが入った大き目のビニール袋を持っているのが気になっていた。
 つづく

 COEX [K][E] :韓国語フォントが必要です

海鮮カルビ?

明洞の某食堂

 観光公社から旅館への帰り道、裏通りを歩きながら焼肉屋を探していた。ちょうど夕方前だったということもあり、屋台を引いていたり、その屋台の店舗を組み立ているところを見たりしながらうろちょろしていても、結局めぼしいものは見つからなかった。青海さんも戻ってきたところで、女将さんにお勧めの店を聞いたところ「だいたい1人で5,000ぐらい」だと。それにしても安すぎると思って、聞きなおすと、「日本円で、でしょ?」とのたまうので、すぐに断った。裏で癒着しているとかいうよりも、本当に「美味しい」店を紹介してくれるのかもしれないが、1食のために3泊分近い金はとてもこんな所に泊まっている身では出せるはずがなかった。仕方ないので、最終手段は私の知っている店に行くというつもりで、明洞周辺に繰り出すことになった。
 午前中は人通りもまばらな繁華街は、さすがに「夜の街」というだけあって、まっすぐに歩くのも苦労するほど人が多く、知っているはずの店にたどり着くことさえ困難を極めた(というより、しっかり覚えていなかっただけですが)。一度店の前を通過して雰囲気だけを伝えておいて、ほかにもっといい店があるか探してみた。すぐ近くに焼肉専門店で、ひとり8,000Wぐらいと看板が出ている店があったが、行列も出来ていたので、候補にだけ上げておいた。ほかにも、何度かガイドブックで見かけた店を探すが、こちらは見つからず、最初のワタシが2度行ったことの有る店に落ち着いた。
 この店は、路地に少し入ったところに4件が向かい合わせで並んでいて、店先には新鮮なカニとか魚とかが並べてある(ついでに、RるぶとかMっぷるとか、Kなぎ君の写真の切り抜きもある)。普通に「カルビ」と注文するも、ほかの魚とかエビ・カニとかも要らないかとしつこく聞いてくる。とりあえず、「あとで」とだけ言い、追い払う。いつもと変わらない味と、とてもぼったくりとは言えないリーズナブルな値段に満足し、「また来ます」と社交辞令だけ言って店をあとにする。ただ、この帰り道で青海さんの一言で重大な事実に気が付く。
 「さっきの店って、肉料理がメインじゃなくて、魚がメインだよね」
 確かに、店先の陳列物。オススメ料理への力の入れ方。それと、周りの客が食べていた物。やはり、そうだったのかもしれない。


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