3/11 : ⇒広島⇒ From JAPAN to KOREA
'04韓国旅行記 >  旅日記:3月11日



 広島市内の港に夕方までに行けばいいので、昼前まで自宅でゆっくりできます。ただし、夕方には「出国」するわけで、パスポートが必要ですし、たとえ瀬戸内海を航行していても、出国手続きを済ませている以上、「日本から出ている」ことになっています。船内の個室で、日本の放送も韓国の放送も入るという状況が、その混乱に拍車をかけます。



国際港行きシャトルバス

 広島の駅前を出発し、八丁堀・紙屋町といった繁華街を通りぬけ、公共交通機関ではちょっと行きづらい、広島港の国際フェリーターミナルに向かうバスを利用して、港まで向かった。とはいえこれも、臨時運行らしく、フェリーの出発する日にしか運転していない。最初は、始発の駅前から乗る予定にしていたが、早く広島に着きすぎたことと、街中で買い物をしたかったことから、途中の紙屋町のバス停から乗ることにした。
 乗り場は、街中ど真ん中の目抜き通りで、学生時代にも野外実習や就職活動、卒論のための調査などでたびたび来たことがある場所だったゆえに、とても1時間後には「出国」手続きをとることが想像できなかった。バスには先客が数組乗り込んでいた。後ろの2人組は、日本人学生と東南アジア系留学生のペア、そして前に座っている人たちはビジネスマンっぽかった。路線バスとはいえ、すべての停留所は停まらない急行バスなので、タクシー並みに快適である。そのためか、最後のバス停の「市役所前」で、前に座っている人たちが全員下車してしまった。残ったのは、私と後ろの2人組(もちろん、運転手もですが)だけになった。このバスがいつまで運行されるのかということも気になったが、そもそもフェリー自体採算が取れているかの方が心配になった。

「本当に、1等Aでいいですか?」

Hiroshima Ujina Ferry Port; 広島宇品港 釜山行き国際フェリーターミナル の看板  チケットを購入するときから、「1等A」の客室は、ダブルベッドの部屋だということは知っていた。というより、ツインベッドルームの「1等B」と比べると、室内にシャワーが付いている、というのがオヤジのお気に入りだから、ある意味で仕方がなかった。それなのに、乗船手続のときにも、念を押すように係員から「1等Aの部屋ですと、ベッドがこのように一つしかありませんが、それでもよろしいでしょうか」とわざわざ写真付きのパンフを見せながら聞いてきた。だけど、まあ、「オヤジが、シャワーが欲しいと言うから・・・」と説明すると、分かってくれたようでありまして・・・。
 広島の国際フェリーターミナルは、ある意味この「銀河号」の就航にあわせてつくられた施設らしく、建物は非常に新しく、シンプルだった。1階に受付と事務所があり、2階に上がると出国手続き場があった。ただ、「入国」のための施設(というか、スペース)がどこにも見当たらないのが少々気になった。
つづく


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懐かしの関釜フェリー

Pukwan Ferry 1st class-A; 釜関フェリー 1等A室内  出国審査を済ませると、そのまま船に乗り込むことができた。長く続く通路に、ワタシたち以外の客がいなかったのが唯一の気がかりだった。船は、さすがに古ぼけていたが、どうもこれは数年前に下関−釜山間の「釜関フェリー」の新造船を導入した際のお下がりということをどこかで聞いた覚えがある。そういえば、初めての海外旅行のときに使ったのが釜関フェリーだったから、もしかするとこの船だったような気もする。
 船内の受付で、個室のカギを受け取り、「1等A」の部屋へと向かった。個室は個室なのだが、ホテルと違うのは、天井が狭いこと、景色が動くことと、なにより揺れがあることだった。停泊していても、気をつけていないとよろけるぐらいなので、夜のこと(寝るとき&外洋に出てから)が気になった。
 室内は大きなベッドが一つと、ガラス張りのシャワールーム(写真参照)、冷蔵庫とテレビがあった。韓国のチャンネルと日本のものが両方とも映った。こういうとき、一人ならば韓国のものを見ながら、早くも海外気分に浸るのだが、オヤジが優先権を握ったため、夜はずっと○HKを見る羽目になった。定時のニュースから、クローズアップ○代、果ては連続テレビ小説に至るまで・・・。その後、釜山のホテルでも毎日見たので、なんとなくあらすじがつかめてきた。・・・って、そんな問題じゃないんですが。

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最終更新日2005年9月10日