3/18 : ⇒広島⇒ From KOREA to JAPAN
'04韓国旅行記 >  旅日記:3月18日



 船で海外に出る(といっても、韓国だけですが)ことは何度かあれど、夜行の船で帰国することは初めてだった。だけど、夜行の飛行機で帰国して、着陸1時間前にたたき起こされて、急いで朝食を食べさされ、寝ぼけ眼のまま入国審査を受けることに比べたら・・・、ラクなものですね。



まだまだ広島は遠く

もうすぐ広島到着?  6時には目が覚めた。同じコーナーのおじさんは、もうどこかへ出かけていた。部屋の外へ出ると、おじさんはひとり佇んでいた。夜に何度も目が覚めては、こうして外に出てきていたという。その割には「寝不足」という感じではなかった。食堂が開いてから、2人で朝食をとりに行った。結局、昨日船に乗る直前に、コンビニで買ったおにぎりとかは、すべておみやげと化した。
 関釜フェリーは、夜通し進み続けるには距離が短いために、未明から港の外で停泊していたが、この広島航路は到着まであと2時間しかないというのに、なかなか見慣れた光景の場所まで来なかった。周りの景色と、掲示板に貼ってある航路図で確かめてみても、さっぱり見当がつかなかった。(経緯度の入った)地図も持っていないので、せっかくのGPS携帯も役に立たなかった。8時を過ぎると、やっと住宅団地や工場などが見えてきた。広島在住というおじさんが「ありゃー、岩国じゃ、大竹じゃ」と言っていたが、またそこから時間がかかった。

 入国審査場は非常にシンプルだった。そもそも、この港を発着する定期航路は、このフェリーだけなので、一度に複数の船が来ることはない(=同時に、出入国審査をすることがない)。そのためか、「出国審査場」を裏返しにしただけだった。そういえば、「出国審査」ブースの手前に、税関審査のための机があったような覚えがありましたが・・・。
 ただ、ブースは多くはなく、到着時は一度に全員が手続きをするため、大渋滞が起きていた。しかも、「田舎」の検査場なので、手続きにやたら時間がかかる。・・・と思ったら、いきなりスピードアップを始めてからは、みるみる片付いていった。そういうこともできるのか???

そして、日常生活に

 国際港のターミナルから宇品の国内フェリーターミナルは、目と鼻の先に見えていた。これなら、路線バスを待たなくても、歩いて行けるような気がした。そこまで歩いている間は、改装する以前に来たことがなかったこともあってか、見るものがすべて新鮮で、まだ「旅の途中」という気がしていた。路面電車に乗って、他の客が乗ってきて、広島弁まる出しでのおしゃべりが聞こえてくるまでは、あまり実感が沸いてこなかった。それが、市内中心部に向かうにつれて、普段見慣れた景色が目に飛び込んでくるにつれて、「あー、帰ってきちゃったんだなー」という、残念というか、脱力するというか、そんな気持ちになった。ただ、出国のときと同様、この街から出入国をしたことがなかったので、なんとなく新鮮な気持ちは残っていた。  とはいっても、ワタシの住んでいる街、そして家に帰るまであと2時間はかかるので、やはり「自分の街」から(できれば、気楽に)海外脱出できる人が、うらやましく思われた。

前日へ 翌日へ
前日(17日)




地図 行程図
TOP 準備編 3/11 3/12 3/13 3/14 3/15 3/16 3/17 3/18 情報源 決算

最終更新日2005年9月10日