3/16 : ソウル⇒天安⇒ソウル Day trip to Chonan
'04韓国旅行記 >  旅日記:3月16日



 一昨日、大田からの道中で天安までの距離が把握できたので、満を持して「独立記念館」へ。日本人としても、一度は見ておいたほうがいいと思ったのがそもそもの動機ですが、行ってみるとそれ以外のことに苦労させられ、肝心の内容なんか二の次になってしまいました。



時間調整のつもりで・・・(ソウル)

 昨日の失敗もあり、今朝は高速バスターミナルで朝食をとろうとした。そのため、8時前には到着することができた。隣接する百貨店はともかくとして、ショッピングモールにはいくつかの店が開いていると思っていた。その上、できれば今日中に、というか朝のうちにしておかなければならないことがいくつかあった。ソウルの交通カードの補充、それ以前に、資金(=現金)が尽きかけていた・・・。どちらにしろ、あまり早く天安に行っても独立記念館が開館していなくては意味がないので、まずはゆっくりとドーナツ屋で朝食をとった。そのあとで地下鉄の事務所で、交通カードの補充。だけど、最後まで両替所はともかく、キャッシュディスペンサーが見当たらなかった。仕方がないので、9時過ぎの天安行きのバスに乗り込んだ。

ソウル高速バスターミナル  《韓》
セントラルシティ  《韓》 / Central City Seoul  《英》

天安市街で時間を浪費

 天安のバスターミナルは、ここまで乗ってきた「高速バス」と、これから乗る「市外バス」のターミナルが、大通り沿いに並んで建っていて、それぞれの上の階はデパートや立体駐車場が入っているというつくりになっている。それぞれが、まるで無関係のように離れていないだけマシである。
 「市外バス」ターミナルのチケット売り場に行くと、「記念館」行きの時刻表は見つけることができた。ただ、売り場(窓口)は見当たらなかった。仕方がないので、そのうちのひとつで「トクリプ・キニョンクワン(独立記念館)」と叫ぶと、「ここでは扱っていないから、外の路線バス乗り場へ行け!」とかいうことを言ってきた。たしかに、外の大通りに路線バスの乗り場はあるのだが、路線が複雑な上に、数多ある目的地から記念館行きのを見つけるだけでも苦労する。仕方がないので、別の窓口に行くと、何とか発券してくれた。ただ1時間に1本あるバスは出たばかりで、40分以上も待たなければならなかった。先に食事をするか、それとも待つのか、・・・ということを考えながら、出発していくバスをずーっと眺めていた。

天安市  《韓・英・・中》

広すぎるのも、問題アリです(独立記念館)

Monument of the Nation, Independence Memorial Hall; キョレの塔、独立記念館  バスターミナルを出発した市外バスは、なぜか先ほどのインターチェンジを目指した。ガイドブックによると、「天安市郊外約○km」と見ていたし、先ほど降りた時も「記念館は左折」という看板を見ていたので、てっきり一般道を走るものだと思っていたので、「行き先を間違ったんじゃないか」と心配になった。
 その心配も、高速道路を走っているうちに解消された。どうも、二つ目のインターチェンジが、その名も「独立記念館」というらしい。「そんなに遠いのか・・・」と思いつつ、まずは一安心した。「出口まであと1km」という看板が出たあとで無謀にも追い抜きにかかるバスに肝を冷やしつつも、15分足らず、わずか800円で運んでくれるバスには感謝した。インターから続く一本道を1kmほど走って、広大な駐車場脇のバス停で、ワタシとほぼ同世代の韓国人の観光客らしき男性を落として、走り去っていった。
The Grand Hall of the Nation, Independence Memorial Hall; キョレの家、独立記念館  そこには、駐車場以外の何も見えなかった。ただ、バス停の名前は「独立記念館」で間違いはなかった。一緒に降りた青年も、「ホントに、ここなの?」という顔をしていた。おそらく、西側に広がる駐車場の向こう側にある、だろうと思い、しばしのあいだガラ空きの駐車場を横目に歩いていくと、上の写真のような入場ゲートと二本の塔が見えてきた(上の写真)。歩いてきた方向は間違いではなかったが、お目当ての建物までは、まだまだ距離がありそうだった。入場料を払うとき、「日本の方ですか?それならこちらをどうぞ」といわれたときは、「なんで、見た目で分かるんだろう?」と、不審に思いながらも、ここを訪れる日本人観光客に対しては寛容なのだと少し安心した。ゲートをくぐった脇に、ゴルフ場のカートのようなものが並んでいた。大げさだなとも思ったが、はるか遠くに見える巨大な建物まで、まだまだ相当の距離がある。これが、真夏の炎天下だったり、大雨が降っていたり、吹雪だったりしたら、この場で引き返していたかもしれない。
The Statue of Indomitable Koreans, Independence Memorial Hall; 不屈の韓国人の像、独立記念館  やっと、本館(と、勘違いしていたもの)までやって来た(上・左の写真)。写真では小さく見えるけれど、正面の階段だけでも50段ぐらいある。その階段を上り詰め、大屋根の下に入ると、そこには、巨大な大仏しかなかった・・・(右の写真。左下にある、自動販売機の大きさが目安です)。ここまで、延々と歩かせておいて、やっと着いたと思ったら、ただの入口だったなんて・・・。
 肝心の展示館は、この建物の背後に円形に立ち並ぶ10ほどの建物に、歴史の時代ごとに分かれて建てられていた。ただ、最初の建物だけは、改装中ということで入ることができなかった。平日の昼間、駐車場はガラガラ、路線バスに乗る人もまばらで、しかもソウルから離れている。いくら、展示内容がすばらしいとはいえ、ここまで広すぎると、不気味なほど寂しかった。どの展示館でも、客より警備員が多いことはざらで、客が通り過ぎたあとも流れ続ける案内の音声だけが鳴り響いていた。
Independence Memorial Hall; 独立記念館  ちょうどいい時間になったので、円形に並んだ展示館の中央(左の写真)にある食堂とやらで休憩をしようと思った。近づいてみると、ロープが張ってある。やはり「お休み」みたいだった。屋台もいくつか出ているのだが、二つ並んでいるものは、そのうちの片方が休みで、しかもカメラとか、アイスクリームとか、食べられないみやげ物だったりするので、とても「食事」という気分にはなれない。仕方なく、残りの展示館を駆け足で見て周り、先ほどぶつぶついいながら歩いてきた道を、今度は後ろを振り返って写真を撮りながら、入場ゲートまで戻っていった(下の写真は、上の巨大な建物から、入場ゲートを望むものです。どれだけ「遠い」かが分かると思います)。
Plaza of the Nation, Independence Memorial Hall; キョレの広場、独立記念館  記念館から出たものの、ここへは「マイカー」や「観光バス」で来る客しか想定していないのか、天安の市街地へのバス乗り場の案内すらなかった。看板を頼りに、広大な駐車場を横切ってみても、それらしき姿は見つからず、結局先ほど降りたバス停近くまで戻ってしまった。すると、上り方面と思われる一台のバスが別の停留所に停まったのが見えた。だけど、急いで走っても、大声をあげても、そこから遠過ぎたのでそのまま出発してしまった。そのかわり、バス停の位置だけは分かり少なくともそこで待って置けばよくなったので、安心はできた。歩いてその乗り場まで行き、カバンを下ろしかけると、もう次のバスがやって来た。市内用の路線バスというより、出入り口が1ヶ所しかない高速バスタイプのやつだった。乗り込むときに、運転手に「チョナン・トゥミヌル(天安ターミナル)?」と尋ねたところ、あることに気が付いた。「来た時の運転手といっしょだ・・・」どうも、終点まで行って、その折り返しのバスに乗ったらしい。
Independence Memorial Hall; 独立記念館 全景  最後に、ここの敷地案内図を載せておきます。中央の青い屋根が、巨大な空洞の建物。右下の白い塔が、上記の塔。入場ゲートは更に右下にあるので、地図からは切れています。青い屋根の建物の正面(右側)の広場の一辺が約500m。その辺のスタジアムがそのまま入っちゃいます。この建物の左上に展示館が並んでいるわけですが、この写真ではよく分かりません。
 気候の温暖な時期の、無難な天気の日に、万全の体調で、食事を持って行かれるのが適当かと思われます・・・。

独立記念館  《韓・英・簡・日》


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もう一度、ソウルへ

 市外バスターミナルからソウル方面行きのバスを探したが、それっぽいものがなかった。ソウル南郊の水原(Suwon)か城南(Seongnam)まで戻って、そこから電車で帰ろうとした目論見も外れてしまった。ソウル以外の新興都市を見てみたかったというのがあったが、それ以前に、ソウルの高速バスターミナルに飽きてしまっていた。だけど、ない以上は仕方がないので、隣の高速バスターミナルに戻り、来たときと一緒のバスに乗ることにした。ただ、その前に、遅くなった昼食をとっておかないといけなかった。チケット売り場のとなりに食堂があったが、かなり混んでいたので、さらにそのとなりのLotteriaへ・・・。これで、3日連続・・・。

今日こそは・・・

 今日もまた、明洞のミリオレにやって来た。さすがに、今日は定休日ではなかった。エレベーターに乗り込むも、フードコートが何階にあるのか忘れたので、案内板を見たら、それらしきものが見当たらない。とりあえず8階で下りると、手前に喫茶店だけはあった。だけどその奥にあったはずのフードコートの場所には何もなかった。中央にエスカレーターがあるだけで、机やイスがないだけでなく、厨房すらもなく、ただただガランとしていた。寂しいほどだった。他の階に移ったのかと思って案内板で確認したが、やはり見当たらなかった。そもそも、衣料品を専門的に取り扱うビルに、食事をする場所など必要なかったのでしょうか・・・。
 仕方がないので、ロッテ百貨店のフードコートに向かう。明洞ミリオレのフードコートを見つけるまではよく通っていたところなので、ある意味で懐かしかったりもする。地下1階の食料品売り場の片隅に、そのフードコートはあった。以前は、それぞれの店で注文して、その場で料金を払っていたような気がしたが、その後共通のレジで支払うようになっていた。ただ、百貨店の中にあるから規制とかが厳しいのか、それぞれの店も4,5種類のメニューしかなく、同じような料理が重ならないように棲み分けを図っているような品揃えだった。味は、まあまあでしたが。

昨日、言ってくれよ・・・

 食後に、もう一度、昨日も買い物をした「ミュージックランド」にやってきた。ただの散歩のつもりだったが、他に入りたいと思う店もなく、結局ここまで来てしまった。大事な目的は昨日済ませたので、いいものが見つかれば買ってもいいかな、とぐらいに思っていた。音楽CDは昨日買った某歌手のベスト版に勝るものがなく(とはいえ、1枚あたり1000円そこそこなので、買いあさったところで問題はないのですが・・・)、DVDはリージョナルコードの問題で買って帰っても見ることができないかもしれないので、VCDで面白いものがないかもう一度あさってみた。すると、一度ビデオをレンタルして見たものはともかくとして、有名だけど日本で公開されていないもの、最近公開されたばかりでまだ日本で公開しそうにないものなどあって目移りしてしまった。1枚400か300円(相当)なので、「韓国語のみの字幕ナシ」ということを考えれば少々高くつくので、2枚を選んでレジに持っていった。すると店員が、何かごちゃごちゃ言ってきた。分からないふりをすると、別の店員を呼んできて、その人が日本語で「4枚で1000円!」を連呼してきた。400円のものを2枚持っていたので、あと2枚足しても1000円なら安いものだと思い、最後にあきらめたものを持ってもう一度レジに戻ってきた。
 だけどさ、昨日既に2枚買ってるんだよね・・・。それをあわせたら、ちょうど4枚になるんだけど・・・。

雪、が残ってました  出発する前の週(3月5日)に、韓国では3月としては記録的な大雪に見回れました。先日立ち寄った大田(Daejong)を中心に、40cmもの積雪があり、高速道路などは麻痺したということでした。その後、釜山にいたときのように、暖かい日もあったのですが、さすがにこのあたりの日陰ともなると、大量に雪が残っていました。
 右の写真は、天安の独立記念館の大きな建物の裏側です。日向と日陰の境目辺りに水たまりのようなものが見えると思うのですが・・・。えっ?よく、見えない・・・?そうですか・・・。
 まあ、どちらにしろ、どうりで涼しかったわけですね。
 これらも、翌日の雨で全部とけたのかもしれませんが・・・。

  この日の出来事『太田、忠清地域の大雪』
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最終更新日2005年9月10日