3/15 : ソウル⇒江華島⇒ソウル go to Ganghwa, Incheon, Ansan
'04韓国旅行記 >  旅日記:3月15日



 ソウルには頻繁に来ているので、そろそろ「行きたいところ」の空白地帯がなくなってきます。相変わらず、北の国境地帯は行きにくい状況が続いているので、西の海上に浮かぶ江華島を目指します。ただ、この島は思ったよりも広く、それ以前に遠かった・・・。



 昨晩は、あえてコンビニで朝食を調達しなかった。ソウルともなれば、早朝(といっても、7,8時頃ですが)からファストフードの店やコーヒーショップが開いていると思っていた。それに、今までもソウルではそれで間に合っていた。
 旅館の近くに、ドーナツ屋があった。開店していたのだが、店舗は狭く3席しかない客席すべてが埋まっていた。「持ち帰り」は避けたかったので、回れ右をしてロッテ百貨店方面に向かった。明洞の繁華街はさすがにどの店も開いていなかった。ガイドブックで確認していたコーヒーショップもことごとく閉まっていた。朝からハンバーガーというのは、後のことを考えるときつかった。コンビニに立ち寄ったり、地下街を歩いてみたりしたが、落ち着いて食事ができるようなところはなかった。人通りも増えてきたので、先に地下鉄で新村に向かうことにした。

ソウルで6番目のバスターミナル

 別に、バスターミナルに序列があるわけでもないが、いわゆる「ソウル」にあるバスターミナルを規模の順番に並べると、一番小さいものになると思う。あまりにもマイナーなので、近くにある「西部」ターミナルと、今朝まで勘違いしていた。気が着くのが遅かったら、行ってはじめて気が付いていた、と思う。

 その新村(シンチョン)の街は、いわゆる学生街で、地下鉄のホームから、改札口、地上に至る階段まで学生(らしき若者)でごった返していた。さらにその上、こうした学生を目当てにした、屋台、新聞・雑誌売り、ビラ配りが多く、慣れないと歩くのも苦労するほどだった。その割に、この交差点の角にあるMcDonaldに立ち寄る客は少なかった。というより、最後まで、空いていた。ここを行きかう人たちが良く見える席に陣取り、一人のんびりとハンバーガーで朝食をとった。昨日の昼食もハンバーガーだったけど、会社が違うから・・・、という理由であまり気に留めていなかった。
 もう一度、地下鉄の駅に降りて(英字)新聞を調達し、南西方向にあるはずのバスターミナルを目指した。300mほどのところに、バスが数台停まっていて、そばに掘建て小屋のチケット売り場のある場所にたどり着いた。総合ショッピングセンター(ソウル高速)やデパート(仁川など)を併設するバスターミナルを見たことがあるというのに、さすがに「6番目」ともなると、見過ごしてしまうほど小さいものである。

 市街バスなので、高速道路に上がったりせず、途中でいくつもの停留所に寄って客を拾ったり落としたりする。ソウル市内でも数ヶ所、金浦空港の前でも、金浦の市内でもバイパスを通らずに律儀に市街地に走って、客の乗降を繰り返す。そのたびに、席が埋まったり、空気を運ぶようになったりと。1時間以上もバスに揺られ、「金浦大学前」とかいうところで若い客を大勢降ろした直後に、バスは短い橋を渡った。歩道の柵や、橋の両側の警備員詰め所がタダ事ではないことをあらわしていた。
「もしかして、江華島に着いた?」

江華島は、歴史の残る島?

 江華島は広く、見所も分散しているので、とりあえずはバスターミナル付近の城跡と、そこと橋とのあいだにある博物館に行くことだけを考えていた。そのため、車内から博物館を探してみたが、それらしきものがなかった。先にバスターミナルまで行ってみても、やはり近くに観光地らしきものがない。ただあるのは、商店街とその前に連なる屋台だけだった。ただ、他の都市のように現代的で垢抜けたところはなく、十年前ほどの古さというか懐かしさを残した町並みだった。行き交うバスも、相当古かったし・・・。
 ターミナルの玄関前に、えらい年季の入った観光案内図があったが、何せ島全体の地図なので、あまり参考にならない。ガイドブックに載っていた、歩いて行ける範囲の城壁の跡を探して先ほど来た道を戻り、やっとのことで見つけた丘の上の城壁も、レストランみたいで・・・。行きかう人に聞いても英語すら通じず、雲行きも怪しくなったので、コーヒー牛乳だけ買って仁川へ戻ることにしました。相変わらず、ボロいバスに乗って。

仁川広域市江華郡  《韓・英・・中》


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江華島に渡る橋(左側が江華島)、中央やや左にバスターミナル

「民防の日」じゃなかったの?(仁川)

 今日は朝から様子がおかしかった。確かに、江華島の北岸は北朝鮮と対峙し、しかも新空港にも近い島ということで、警備が厳しいという理由もあるだろうが、途中に通過した金浦市内の街角では見たことのないスタイルの軍服を着た集団を目にしたり、商店街や大通り沿いの電柱などに木をかたどったような共通の旗があったことから、タダ事ではないと思っていた。それに、15日というキリのいい日でもあったし・・・。
 仁川の街中に入ったころに、「民防の日」というものを思い出した。韓国はいまだに戦時中(=停戦中)なので、定期的に避難訓練があるということをガイドブックや、他の人の日記で読んだことがあった。時間になったら、サイレンが鳴って、街中のすべての機能がしばらくのあいだ停止し、地下のシェルターや建物内に非難しないといけない、とかいうものだった。そういえば、何度か韓国に来たことがあるとはいえ、今まで「15日」に韓国にいたことがなかった。あわてて、持っているガイドブックで調べようとしたが、あいにく2冊ともそういったことには触れていなかった。「そういえば、13時だっけ?それとも、14時だっけ?」と、焦ってきた。今、どこを走っているのか分からない。13時までは30分をきった。もし、途中でその時間になったら、バスを降りてどこかに非難しないといけない。そのとき、もう一度同じバスに乗れるだろうか。と、変なことを心配し始めた。
 進行方向右手に、大きな屋根の着いたスタジアムが見えた。仁川のバスターミナル近くの、ワールドカップ用スタジアムだった。とりあえず、13時には間に合った。となると、今度は、「実際に、周りの人がどういった行動をとるのか?」ということが気になり始めた。13時までは時間があったので、チケット売り場や待合室周辺をうろちょろしていた。併設するデパートにも行ってみた。普段より、軍服を着た人が多いような気もした。だけど、気がついたら、ワタシの時計では13時を回っていた。小腹も空いたので、2階にあるLotteriaで先に食事をした。その後、バスで安山(Ansan)に向かいますが、途中で変わったことは何もおこりませんでした。

 結局、今日は、何だったのでしょうか?

なんで安山なんかに来ちゃったんだろう・・・

city area of Ansan; 安山市街地  ソウルから南西に約30km。市内を貫く地下鉄4号線が乗り入れる国鉄安山線に乗れば、1時間ちょっと。ソウル近郊のベッドタウンともいえるこの街は、観光地ではなかった・・・。しかも、ショッピングセンターみたいなものすら。確かに、仁川で行き先を探しているときに、その後ソウルに戻る都合上「近くの街で、バスターミナルと駅が近いところ」という条件があったが、安山でないといけない理由はなかった。
 どうも、バスの最終目的地ではないらしく、運転手に促されてワタシが降りると他の客は誰も降りず、代わりに数人の客が乗り込んだ。そういえば、フロントガラスの行き先表示が「安山」じゃなかったような気もしますが。ターミナルの外に出ても、高架の線路は見えるものの、駅らしきものが見つからない。地図と確かめながら、線路沿いを歩いていてもつまらないので、右上のような写真も撮ってみました。このあたりは、商店街っぽい場所ですが、少し離れたところには、同じようなカタチの住宅団地が果てしなく続くようなところもあります。ターミナルから西へ1kmほどのところにやっと駅が見つかりました。「中央」駅ですが、別に「安山」駅もあるので、どちらがホントの中心なのかは、いまいち分かりません。ちなみにこの中央駅は、映画「イルマーレ」(詳しくはこちらを)で何度か出てくる、4号線の中央駅と同じみたいです・・・。と、いうことは、ここまで電車で通ってきていたということ???

安山市  《韓・英》

「大韓生命63ビル」展望台から

 まあ、日本でいうサンシャイン「60」だと、考えてもらえればわかりやすいと思います。63階建ての超高層ビルの上のほうの階の1フロアが展望台になっているだけです。とはいえ、「高層ビル」に乏しい韓国で、これだけ飛びぬけて高いビルは貴重であり、その上展望台として開放してくれているので、ワタシみたいに景色がいいところにいくだけで喜ぶという単純なバカにはもってこいの場所です。
 平日というのもあってか、他の客は少なかった。異常に少なかった。係員よりも、客のほうが少なかった、というぐらい・・・。同じ時間にいた客が10人もいない、といっても言い過ぎではありません。釜山のタワーでは、(もちろん、ワタシを含めた)日本人観光客が写真を撮りまくっていましたが、ここではそういう人すらいませんでした。そもそも、外国人観光客すら少なそうでしたし。結局、カメラすら取り出せませんでしたが、あとから考えるとこここそが「撮影禁止場所」だったと思います。というのも、北側の漢江(ハンガン)をはさんで、韓国の国防部や米軍の駐韓基地がありますから、うかつに写真を撮っていたりすると、予定通り日本に帰って来れなくなっていたかもしれません。

63ビルディング  《韓・英》
フー・アー・ユー ?Who are You? (63ビルを舞台とした映画)

月曜日は、定休日?

 ソウルで泊まるときは、ほぼ必ず来ている明洞ミリオレのフードコートに向かった。ただ、地下鉄の駅を出るあたりから、人の流れがおかしいと思っていたら、どの入り口も閉鎖されていた。というより、定休日だったみたいで入れなかった。仕方がないので、明洞の繁華街を横切って、乙支路のロッテ百貨店へ行ってみた。昔はよくここにも来ていたが、久しぶりだったのでフードコートがなくなっていないか心配だった。だけど、やっぱり、定休日で正面入り口のロッテリアしか営業していなかった。さすがに、昼・夜とハンバーガーを続けるのも辛いので、先ほど歩いてきた途中にあった、明洞のレストランでもいいから行ってみることにした。数件、軒先にメニューを置いて、しかも日本語の訳もつけてくれているところもあったが、いかにも「日本語のガイドブックにも載りました!」とかいう感じで胡散臭いので、ある程度穴場的で、しかもリーズナブルな店を探した。すると、1階は東南アジア系のエスニック、地階が本格中華というおそらく同じ系列のレストランビルを見つけたので、安くつきそうな地下の店に入ってみた。
 フードコートに比べれば少々高くつくものの、日本の大都会の街中で食べることに比べれば、十分安かった(そりゃ、中国には負けますが・・・)。ただ、上海風の焼きソバを注文しただけなのに、キムチとタクアン(のようなもの)の付け合せが最初に出されるところは、「やはり、韓国の食堂だな」と思わせるところだった。ついでに書くと、食べ終えて皿とかを全部撤収した後に出されたデザートの味は、絶品だった。パイナップルの角切りを、ライチの実で包んだようなものを十分冷やしたものだったのですが、この店のオリジナルだったんですかね。機会があれば、また食べてみたいものです・・・。

 乙支路地下街の北東角の建物の地下1階が本屋だったことは知っていたが、行ったことはなかった。そこが、今回、リニューアルオープンしたみたいで、地下街に同じポスターがたくさん貼ってあった。気になたし、時間もあったので、ちょっと寄ってみた。  ホームページ作成関連の本の辺りにいたところ、座り込んで本を探していたおじさん(3〜40代)が、いきなり韓国のコトバで質問してきた。分からないふりをすると、今度は英語で話してきた。内容は、ホームページを作りたいけど、A社の「G○Live」やM社の「D○reamweaver」のような複雑なものではなく、もっとシンプルなものはないか、ということだった。確かに、ワタシも、(こうして)サイトを作ることはあるものの、ソフトを使わず、ほとんどタグ打ちで作っているので、さすがに素人に薦めることはできない。だからといって、日本にしかないようなソフトを紹介してもまずいので、とりあえず本棚を見渡してみた。やはり、A社とM社が卓越していたものの、よく見るとMクロソフトの「Fr○ntPage」の本が、わずかばかりあった。
ビルの谷間の、屋台の溜まり場 ソウルの街角。旅館の部屋から
 前日に泊まった部屋からは、窓を開けてもとなりのビルの壁しか見えませんでしたが、今日から移動してもらった部屋からは街中(といっても、裏通りですが)の様子が見えました。「こんな部屋もあったんだ・・・」と感動しながら、思いっきり背伸びをして、もちろん室内の電気を消して、外の様子を眺めてました。
 右の写真は、近所の店です(見れば、わかるっちゅうに・・・)。肉屋、かな?そのまま左に向くと(そして、夜になると)、左の写真のような空き地が広がります。屋台の駐車場みたいなところです。昼間はひっそりとしていますが、夕方となると準備の時間となるので慌ただしくなります。って、ずーっと観察していたことはないのですが、さすがにここも3度目となると、近所のいろんな風景を見てしまいます。
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最終更新日2005年9月10日