3/13 : 釜山⇒慶州⇒釜山 Day trip to Gyeongju
'04韓国旅行記 >  旅日記:3月13日



 オヤジの場合、日本を基準にすると「3泊4日」なのですが、こちらを基準にすると「2泊3日」となってしまいます。そのため、丸1日使えるのは今日だけとなり、バスに乗ってちょっと遠くの慶州まで足を延ばします。3月の中旬なのに、少し歩くだけでも汗が出そうなほどの陽気。しかも、今日の寺も、山登りに近いので・・・。



昨日と同じ地下鉄に乗って

 通勤ラッシュのことを考えながら、9時ごろにホテルを出て、港の近くの地下鉄駅に向かった。だけど、今日は土曜日なので、それほど人は多くなかった。昨日の梵魚寺の次の駅で、バスターミナルを併設している老圃洞(ノポドン)まで行くのだが、釜山の地下鉄は(現在)2路線しかなく、しかもそれぞれが40駅を越える長距離路線で、そのほぼ中央で交わっている。そのため、「ちょっと地下鉄で」と言っても、しばらくのあいだ乗り続けなくてはならず、今日の場合片道でも40分もかかってしまった。昔のバスターミナルは、西面の北にあったというのに、どうしてこんなに辺鄙なところに移転してきたのだろう、と文句の一つでも言いたくなっているうちに、車内も空いてきた。やっと座れたと思ったら、終点に到着した。

釜山交通公団  《韓》 / Busan Urban Transit Authority  《英》
慶州行きのバスの時刻は、あえて調べてこなかった。というより、時刻表にも「15〜30分に1本」といった感じで、大雑把にしか掲載していないので、あまりアテにならなかった。切符売り場にも、「次に出るバスの出発時間」が表示されていたが、乗り場までかなり歩かないといけないし、その前に車内で読む本(結局、新聞にしましたが)を買いたかったし、飲み物だって要るだろうと思い、30分ほどに出発するバスのチケットを購入した。こんな調子なので、もちろん帰りのものは購入してません。
 高速バスには2通りの等級があり、主要路線にはその2つが競い合うように運行されている。「一般」高速バスに比べて、「優等」高速バスのほうが1.5倍ほど高いのだが、それだけ座席がゆったりしている。具体的には、一般だと1列が「座席2つ、通路、座席2つ」のところ、優等になると「座席2つ、通路、座席1つ」となっている。2人だと何も考えないのだが、1人で乗るときは「優等の1人がけ座席に座ることができれば、誰にも気兼ねなく寝れるんだろうな〜」という誘惑に駆られることもある。
 とりあえず今回は、オヤジがはじめての高速バスということだったので、ちょっと奮発して「優等」で。それでも1人分が、わずか500円足らず・・・。途中で渋滞があったものの、2時間ほどで到着しました。

観光案内所公認(?)ぼったくりタクシー

 慶州のバスターミナルに到着し、通路側に座っていたオヤジがずいぶん先に下車して、ワタシは最後に下車した。そのとき、オヤジは既に、見知らぬオジサンと話をしていた。その時点で「まずい!」と思ったので、2人とも無視してバスターミナルの建物へ逃げて、観光案内所を探し始めた。そのオジサンの目的はわかっていた。要は、「客引き」だった。今日一日、観光ガイドもしてやるというタクシーの運転手だった。そもそも、そういうものは必要ないと思っていたが、紙に印刷した値段表を取り出したので、聞いてみることにした。これからの目的地である仏国寺を周るコースで8,000と言ってきた。2人で、しかもタクシーを貸切で、ということを考えると「非常に安い!」と思ったら、単位が「¥」だった(韓国Wだと80,000)。相手にしていられないので、無視すると少しずつ値切ってきた。それでも、どれほどのガイドをしてくれるのかが未知数だが、日本の相場から考えても高く、路線バスの運賃と比較したらアホみたいに高かった。それでも無視して観光案内所に逃げ込むと、さすがにオジサンも入ってこなかった。手当たり次第に地図を集め、仏国寺行きの路線バスのことを聞き出したあとで、先ほどのぼったくりタクシーの相場が正しいのかどうかも聞いてみた。すると、「だいたい、そんなもんじゃないんですかね・・・」と。慶州の値段がおかしいのか、それとも観光案内所と結託しているのか?

慶州歴史地域(Gyeongju Historic Areas)
Pulguksa; 仏国寺 の観光団地  路線バスのバス停まで逃げると、さすがに追ってこなくなった。
 ほどなくしてやってきたバスに乗り、30分ほど田舎道を走ると、仏国寺入口の駐車場に到着した。ただ、1時間ほど前に、悪質タクシー運転手に散々悩まされた教訓が生きていないのか、またオヤジが食堂の客引きに捕まった。うどんのようなあっさりしたものが食べたいと言ったのに、「それよりも美味しいものがある」という店に引きずり込まれた。別にワタシは、肉が食えればそれでいいのですが、何だか悪い印象だけが残ってしまいました。

大きな地図で見る
左下が「観光団地」、右上が「仏国寺」

世界遺産の仏国寺

Pulguksa; 仏国寺  観光客用の駐車場の一段上がったところには、芝生の広場が広がっていた。そこから更に上ったところにやっと入場口が見えてきた。昨日のことがあったので、早速嫌な感じがした。ただ、予想は半分当たっていたが、あまり坂はなくどちらかというとフラットな敷地に建物が並んでいた。さすがに世界遺産に指定されるだけあって、古く大きな建物が多く、それだけ観光客もそれを目当てにした商売人も多かった。

Pulguksa; 仏国寺 Pulguksa; 仏国寺

仏国寺  《韓・英・日》
石窟庵と仏国寺(Seokguram Grotto and Bulguksa Temple)

帰りのバスは・・・

 慶州市内と仏国寺を結ぶバスは循環線らしく、来たときと同じ反時計回りのものに乗ったので、他のところも見て周ることができた。寺の近くに民族村というのがあり、西洋系の旅行者カップルはここで下車した。確かに地図にも載っていたが、存在自体知らなかった。もう少し時間があれば、寄っていたかもしれない。しばらく走ると、ダム湖の周りに公園が広がっていて、巨大ホテルが何棟も建っているところに出た。「観光団地」という名称らしく、滞在型の観光や、国際会議などを目当てにしているような感じだった。湖畔のサイクリングロードには、レンタサイクルのようなものを乗っている若者を、それこそ数十人という単位で見ましたが、これは何かの合宿だったんでしょうか?
 慶州の市内に戻り、時間もないからと、そそくさとバスターミナルへ。釜山行きがない、と思ったら、市外バスターミナルらしく、車庫のようなところを横切って、高速バスターミナルへ。出発したばかりらしく、韓国では珍しい30分待ちの末、来たときとはグレードが落ちる「一般」高速バスに乗り、釜山へ戻ります。その後、慶州のインターチェンジから高速道路に入ったところまでは覚えているのですが、その後は記憶がとんでいます。寝ていました。疲れていたのでしょうか、それとも景色がつまらなかったからなのでしょうか。

慶州市  《韓・英・・中》

南浦洞で焼肉を!と、いきたいところですが・・・

 ホテル近くのチャガルチという魚市場周辺で夕食をとろうと考え、もう一つの最寄り駅の南浦洞(ナムポドン)で降りたけれど、オヤジが「もう歩きたくない」というものだから、予定を変更しホテル近くの食堂に入ることになった。それでもいくつかよさそうな店も見かけていたので、問題はなかった。駅のすぐそばの料理屋は、魚料理がメインだったので(ワタシが魚が嫌いなため)無視して通り過ぎた。通りから引っ込んだ路地の奥にある料理屋は、高そうだからとあきらめた。ここまで来てうどんも、とか言っているうちにホテルまで来てしまった。そこから更に港のほうへ歩くと、外見は高級そうだけどガイドブックに広告を載せているほどなのでハズレはないだろうと思われる焼肉屋を見つけた。オヤジから率先して入っていったので、どうも旅行中に一度は焼肉が食べたかったらしい。だけど、ワタシは金をセーブしておきたかったので、カルビタン(カルビ肉の入ったスープの中にご飯を入れて混ぜて食べる、・・・ようなモノ)を頼んだため、テーブルの中央にある焼肉用プレートはオヤジの独占物となった。
 結局二人分支払ってくれたので、こちらも豪勢に焼肉を食べておけばよかったんですけれどもね。

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最終更新日2005年9月10日