旅にまつわる その他の ハナシ Another short stories
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どこでも寝れますか? 雨に打たれて・・・
○○とケムリは高いところにのぼりたがる なぜか見てしまうテレビ番組
「もしもーし、海外からでーす!」 スポーツ大会との意外な関係


どこでも寝れますか?

 突然ですが、どこでも寝ることができますか?
 かくいう私ですが、2夜連続で夜行バスのお世話になった翌晩、「揺れていないと寝られない」と母に言ってあきれられたことがあります(しかも、20代の半ばだというのに・・・)。どうも私にとって、規則的に続く振動というのが、眠るのにちょうど良いみたいです。だけど、列車に乗っていても駅に停まるたびに、高速バスでもサービスエリアや料金所で止まるたびに、飛行機でも空中停止するたびに(しないってば)目が覚めてしまいます。なのであまり深い眠りとはいえないのでしょう。
 とはいえ、そもそもクルマの中で寝ることすらできない人も多いようで、一緒に夜行列車に乗って早朝に帰宅した日の夕方に電話をしたら「おはよう」と出てきた友人や、最初の海外旅行のとき(97年8月)釜山から夜行列車でソウルに移動した日に、それまでは元気だった友人が昼過ぎになって急に体調を崩したりと、私の周りにもそういう人が少なくはありませんでした。そのためかどうか知りませんが、今まで海外で(日本との移動も含めて)39泊しているうちの5泊は列車や飛行機の中なんです。そのうち1回は上記の腹を下した友人なので、それ以外はワタシ1人のときです。なので、とりあえずは同行者に配慮した、やさしい旅程を作っているということになっています。

 一部の人には読むだけでも疲れるハナシは置いといて、残りの34泊のことにも触れておきましょう。私のよく行く国では、たいがいシングルでもツインでも料金は同じことが多いので、最初のうちは普通に泊まっていたけど、そのうち半ば無理やり同行者を誘って泊まったりしていました。香港のホテル(01年3月)は日本であらかじめ予約して行ったので、1泊7000円ぐらいのところを5連泊しても一人あたり20,000円しかかかりませんでした。しかも、ソウル(01年10月)では現地で知り合った人が旅行日程がほぼ同じで、宿も決めていないということだったので、そのまま一緒に4連泊してしまいました。1泊約3000円だったので一人に割ると6000円程度です。ここまで来ると、10,000円を超える豪華ホテルなんて泊まれないし、逆に体調を崩しちゃうんじゃないか、なんて思います。

 つづく

雨に打たれて・・・

 海外での、延べ滞在期間も2ヶ月を超えるようになると、さすがに現地の天気も「晴れ」や「曇り」というわけではない(寒いところに行ったことがないので、さすがに「雪」は見たことがないけれど)。
 初めて旅先で雨に遭ったのは、シンガポールだったような記憶がある。飛行機が着陸する前から、地上は厚い雲に覆われていて、土砂降りの中を空港へ着陸した。バスで最寄のモノレール(MTR)の駅へ向かうときも、雷鳴がとどろき、一瞬でも傘を差さずに外に出ると、びしょ濡れになるかというほどの大雨だった。幸い、駅のバス降り場には屋根がかかっていたので、濡れることはなかったが、いきなり熱帯特有のにわか雨「スコール」の歓迎を受けて、ぐったりとしていた。このあと、マレーシアに行ったのち、もう一度シンガポール空港に戻ってきたときも、同じような局地的なにわか雨に遭った。この頃は、旅行期間が短い(それでも、1週間ほど)こともあって、「傘を持って行く」という発想すらなかった。
 それから2年。真夏や、熱帯地方なら、たとえ濡れたとしてもすぐ乾くからいいとしても、10月の韓国の雨は冷たく、傘なしでは堪えきれないほどの雨が降っていた。その後も1週間ほど滞在する予定があったので、この機会に旅行用の折り畳み傘でも買っておこうかと、コンビニで1本調達した。日本で傘を買った経験がなく、同じ旅館に泊まっていた人に、「この傘が1000円もしなかった。さすが韓国、安いねー」と自慢したら、「十分、高いんじゃないの?」と反し打ちを食らった。日本に帰れば、「折り畳まない傘」を常用しているし、そのまま捨ててしまうのがもったいないので、その後の旅行には忘れずに持っていくようにしている・・・。おかげで、マカオでも、香港でも、上海でも、使わせていただきました・・・。

'02中国旅行記『10/6上海:雨が降ってきた!』

○○とケムリは高いところにのぼりたがる

 メルボルン市内中心部の高層ビル「リアルト・タワー(Rialto Tower)」の、展望台へと上がる入り口脇に、「世界の高層ビル、タワー」の高さの比較をしたイラストがあった。このとき、現地で知り合った人と一緒にいたのだが、それぞれ「あっ!ここに行ったことがある」「懐かしいな〜」と言いあっていた。ただ、この方は、世界中というほどではないが、結構あちこちと旅行をした経験がある。それに引き換えワタシが(当時)行ったことのあるところといえば、日本プラス・マイナス2時間の時差の範囲内でしかない。それなのに、世界に名だたる「高いところ」に行っている、ということは、何かワタシを引き付けるものがあったのかもしれない。
 そう考えると、子供のとき「はとバス」ツアーで行った「東京タワー(333m)」は別としても、海外初日にして「釜山タワー(118m)」に上ったのは「ちょうど暇になったとき、身近にあった観光名所だったから」というだけの理由ではないかもしれない。その後、マレーシアでは一番高い「タワー」のクアラルンプールの「KLタワー(421m)」に上がって、隣の丘の上にあった当時世界最高のビルの「ペトロナス・ツイン・タワー(450m)」を見上げながら奇妙な思い(※:ふつう、「ビル」よりも「タワー」が高いはずなのですが・・・)に浸ったりした。ソウルの南山公園の上の「ソウルタワー(230m)」にするか、漢江の中のヨイドにある「大韓生命63ビル(60F)」の展望台にするか迷った末、「同じ入場料なら、山に登るロープウェイ代を払わなくて済む、後者にしよう!」という安易な理由で行き先を決めたりもした。上海の「東方明珠電播塔(468m)」に行くときは、ただでさえ国慶節で旅行者が多いのに、わざわざ人ごみの中に突っ込んでいくだけの価値があるのかと最後まで行くか止めようか躊躇していた。
 やっぱり、「まずは、高いところから、この街を俯瞰してみよう」というわけではないが、タワーやビルに登るということはその街を観光するうえで、重要なことなのでしょうか。それとも、単にワタシが「おのぼりさん」なのでしょうか。・・・、だけどよく考えたら、「上海」以外は、少なからず「同行者」がいたんだよな・・・。

'01韓国旅行記『10/6ソウル:韓国一の高層ビルから』
'02香港&オーストラリア旅行記『2/23メルボルン:リアルト・タワー』
'02中国旅行記『10/4上海:「おのぼりさん」でいっぱい!』
リアルト・タワー(Rialto Towers)
リアルト・タワーの展望台(Melbourne Observation Deck)
KLタワー(Menara Kuala Lumpur)

なぜか見てしまうテレビ番組

 ひとり旅のときは特に、なのですが、夕方ホテルの部屋に戻って、適当に片付けて、シャワーを浴びて、洗濯をすれば、眠たくなるまでの時間がまるまる自由時間になります。そうでなくとも、「独り言」や「鼻歌」で満足できるようなワタシではありませんので、たいがい部屋に備え付けのテレビを付けっぱなしにしておきます(もちろん、テレビがあるということが前提になりますが・・・)。英語ならともかくとして、ほかの言語だと何を言っているのか分からないので、コメディーなんかは避けています。ただでさえ意味が通じないのに、笑い声が起こったときに、自分だけ取り残されているような気がして、非常に癪に触るので。それに、もともと映画やドラマも好きではありませんし・・・。
 それはいいとして、こうした時間を有効に過ごすために、最近では長期間(といっても、3,4日以上)滞在する街では、コンビニとかで「テレビ番組ガイド」を購入しておくようになりました。テレビの番組欄だけではなく、地域の情報なども豊富に掲載されている上、そこまで高くないので、けっこう重宝しています。英語版だけでなく、香港に行ったときの漢字(繁字体)版でもだいたい書いてある意味が分かるので、あらかじめ目星を付けておいて、気になった番組を見たりしていました。
 なかでも、オーストラリアに行ったときは、平日の毎晩19時から30分間ほどの「Shafted」という一般人が参加するクイズ番組があり、出演者と一緒になって、問題を必死になって聞きながら回答していた。もちろん英語で番組は進行しますので、ワタシにとっては、「クイズ番組」というより、「英語のリスニング」といった感じでした。同様に、香港でも「智有必得」という、これまた毎晩(だったと思うのですが)クイズ番組があり、こちらは何を言っているのか分からないものの、字幕が出るので「何となく」答えが推測できたので、また別の面白さがありました。
 ところで、初期のころ韓国へ行くたびに、なぜだか毎回見るのですが、当時あっちの言葉が読めなかったので、番組名を忘れてしまったものがあります。「○○○119(119は日本といっしょで、救急・消防の緊急電話番号)」というところまでは覚えているのですが、どの曜日のどの時間帯のどのチャンネルで放送されるのかがわかりません。内容は、実際に起きた事件を再現した、ノンフィクションのような構成になっていました。「面白かった」というのは、いささか不謹慎ですが、言葉がまったくわからなくても見入ってしまうようなものでした。何か知っている方がおられましたら、連絡ください。こちらまで。

「もしもーし、海外からでーす!」

 「2日に1回は電話を掛けてくるのよ!」と言われて旅に出るのだが、さすがにそこまで頻繁に「国際」電話を掛けるほどヒマではないし、金持ちでもない。何度も行く韓国からなら、要領がわかってきたので、毎日でも掛けることができるのだが、はじめて行く国(地域)となると下準備が大変になる。
 ただ「国際電話をかける」といっても、いろいろ方法があり、はじめの頃はいろいろと試行錯誤していた。一番楽なのは、ホテルの部屋からオペレーターを介した通話なのだが、そんな上等なホテルに泊まることがなかったし、手数料とか接続料とかで非常に高くつくということだけは、なぜだか知っていた。韓国によく行っていた頃は、公衆電話から現地のテレフォンカードを購入し、ただ単純に日本の国番号(+81)と市外局番の最初の(0)を除いたものをダイヤルしたこともあった。その後は毎回、クレジットカード番号を入力して、オペレーターを通さずにかけたということもあった。結局、あらかじめクレジットカードで支払うことを登録しておき、IDナンバーと暗証番号だけでかけることができるサービスに加入した。ただ、最初に現地の国のアクセスポイントに(フリーダイヤルで)かけるカタチとなるので、小銭を用意しておかないといけないし、カード専用公衆電話しかないところだと、このためだけにカードを購入しておかないといけない。また、IDはメモしているのだか肝心の暗証番号を忘れて出かけることがあるので、これを聞き出すためだけにわざわざクレジットカード番号を入力するという、以前の形式の通話をするハメに陥ることも(それも何度も)ある。それでも、毎回行く国のアクセスポイントの番号だけを調べておけばよいことと、クレジットカード番号までダイヤルする手間を省けることから、当分この方法を使いそうである。
 また、はじめの頃は日本との時差がない、またはあっても1時間という国(地域)ばかり行っていたので、いつかけるかということを気にすることがなかったが、オーストラリア(+2時間)や、とりわけヨーロッパ(−7,8時間)に行くようになると、「今、日本時間で、いつだっけ?」と考えているうちに、「もう、遅いから、(電話するのを)止めておこう・・・」ということになったりした。こうしたときに、「電子メールでも」、ということになると楽なのだろうが、今のところ、電話にとって変わるほど便利に送受信できるほどインフラは整っていない、ような気がする。

スポーツ大会との意外な関係

 メルボルンからシドニーへの道すがら、「あれ?どっちの街にも、『オリンピック公園』がなかったっけ・・・?」と気がついた。はるか昔ではあるが、南半球では初めてのオリンピックがメルボルン(1956年)で。そして、つい最近シドニー(2000年)で開催したばかりで。ただこのときは、「偶然だな」の程度にしか感じていなかった。
 そして、1年半後。ロンドンからアムステルダムへ移動した日に、「もしかして、ロンドンでも、アムステルダムでも、オリンピックを開催したことがあったよな」と。ロンドン(1908年、1948年)・アムステルダム(1928年)ともに、リアルタイムで覚えているわけではありませんが、たしかに「○×オリンピック」というフレーズを目にした記憶はあった。それに加えて、「(この後行く予定の)北京(2008年)ですることが決まったばかりだし、ソウル(1988年)でもやったことがあるし・・・」と、いうことを考えると、かなりの数の「オリンピック開催都市」に行ったことがあるんじゃないか、と思いまして。で、数えてみました。

ヨーロッパアジア・オセアニアアメリカ
行ったことが
ある開催都市
パリ、ロンドン
アムステルダム
メルボルン、東京
ソウル、シドニー、北京
行ったことが
ない開催都市
アテネ、ストックホルム、アントワープ、ベルリン、ヘルシンキ、ローマ、ミュンヘン、モスクワ、バルセロナセントルイス、ロサンゼルス、メキシコシティ、モントリオール、アトランタ
合計3/12 5/55/0
開催予定都市を含む。各地域は、最初のオリンピックを開催した年が早い順。

 やっぱり、ただの「気のせい」でした。それにしても、ヨーロッパでは結構いろいろな国で開催しているものですね。それに、アメリカ大陸にすら行ったことがなかったということが、数を稼げなかった大きな要因ですね。
 以上のことから、「ただの、大都市巡りが好き」という結論に落ち着きそうです。その証拠に、地方都市での開催が多い「冬季オリンピック」の開催地には、かろうじて札幌(1972年)にしか行ったことはあるものの、長野(1998年)にすら行ったことがありませんので・・・。

 つづく
Olympic

1:○○×× もくじ 1:○○××


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