10月6日(日):上海
10 / 6 (Sun) : at Shanghai
'02ヨーロッパ&中国&韓国旅行記 >  中盤:中国編 >  旅日記:10月6日




 ホテルから出かける前に、売店で昨晩書いた絵葉書用の切手を購入する。店員に、絵葉書を見せて指を舐めるしぐさをして、宛名のところに赤字で書いた「航空信 日本国(=日本への航空便)」のところを指差すと、どうも分かってくれたみたいで、5枚で16元分の切手を用意してくれた。これがまた曲者で、1枚あたり3.2元。切手にして3枚。絵葉書なので、宛名も文面もすべてオモテ面にあるので、きれいに貼り切れず、一部妙なところに貼ってしまいました・・・。でも、届けばいいでしょ?

払戻しで、たらいまわし

上海駅

 「払戻しに行けば、80元ほど手元に帰ってくるんだ!」という積極的な気持ちよりも、「どうせヒマだし、もう一度上海駅に行ってみようかな?」というぐうたら旅行者のような動機で、ちょっと遠回りをしながら上海駅近くの、昨日切符を購入したホテルの窓口へ行ってみた。
上海駅(Shanghai Station)  外国人用専用窓口なのに、どう考えても中国人としか思えないような集団(親戚一同か?)が占領していたためなかなか近づくこともできず、ワタシの番になったところで「駅へ行け!」のひとことだけ。駅に戻って、30ほどある発券カウンターの左端の列に並び、筆談で「払戻ししたい」という意図のことを書くと、「一番右側の窓口へ行け!」とジェスチャーで返される。右端のカウンターには、「English Speaker」と表示されていたので、「なんだ、外国人向けの窓口はここだったのか」と納得し、今度こそ「払い戻したいんですけど」と英語で伝えると、「19番の窓口に行ってください」と。そろそろ集中力も切れかかったものの、おそらくこれが最後だろうと、200mほど離れた建物の総合切符売り場へ向かう。ここの1階の片隅に、怪しい窓口がありました。他のところは、1つの番号につき窓口が1つなのに、ここ19番は窓口が3つ。しかも、その手前に柵があり、入口には警備員が2人。しかも、並んでいる人数が半端じゃなく、ざっと50人ほど。諦めて帰ろうともしましたが、何だか面白そうなので、強行突破し、おまけにヨコ入りもして、とりあえず70元だけ返してもらいました。それにしても、並んでいるときに、あちこちから怪しい手が伸びてきて、「オレが一緒に払い戻してやろう(あくまで想像)」とか、「ワシが高く買い取ってやるぞ(こちらも)」とか言って来たのは、正直に怖かったですね・・・。


大きな地図で見る


今日も飽きずに、新天地

上海新天地

 昨日の短い時間の見物時間では少々物足りず、また来てしまった新天地。レストランだけでなく、軽食やファーストフードの店もあったので、昼食を取る場所も探して、やって来ました。その前に、昨日入り損ねた(というより、なぜか出口からフリーパスで入って、一部展示室だけ見てしまった)「中国共産党第一次全国代表大会会址(長いので、以下「址」にします・・・)」へ、ちゃんと入場料を払って、正規の入口から入って見てまわる(ちなみに3元)。この次に、裏手にある「石庫門・屋里廂」という展示館へ(こちらは20元!)。もともと、上海の庶民が暮らしていたを復元したもので、中国の人らにとっては日常の・当たり前の家の中の様子を展示しているためか、客は少なく、見た目で外国人とわかるような人しかいなかった。そりゃそうですよね。「新天地」から一歩外に出れば、こうした家が残っていますので・・・。


 昨日も、一昨日も立ち寄った「上海書城」に行ってみた。というより、ここ以外でインターネットができるところを見つけきれなかったし(必死で探してはいませんでしたが・・・)、帰りに本を買って帰れるので便利だった。2階の片隅のネットカフェコーナーに近寄る前から、何だか様子がおかしかった。1階から吹き抜けになって、テラスになっているところには人垣が。近付くと、カフェの入口についたてがあり、サイン会をしている。よーくみると、並んでいる人は手に手に同じ本を持っているし・・・。有名人見たさではなく、ネットカフェが気になって、人垣を掻き分けて突入するとどうも喫茶は営業していない模様。メモ用紙を片手に、レジの係員に「ネットカフェは休み?」と尋ねると、首を縦に振った。今日はそのまま休むらしく、近所の店を教えてもらってもどこのことだか分からない。誰だか知らない有名人を恨めしく思いながら、とぼとぼと他の店を探して今にも雨が降りそうな上海の街へと出て行った。

雨が降ってきた!

上海科技館 自然博物展区

 2、3軒の本屋をハシゴ(?)しながら、Band(外灘)まで行く途中に、自然博物館に寄ってみた。というより、「確か、この辺に、博物館があったっけ?」と思いながら地図を見ると、これがあったので「ついでなので入ってみようかな?」という感じだった。だから、過剰な期待はしていなかった。建物は非常に古く、年季が入っていて、入ったところ正面にあった「ナントカ象」の巨大な骨格模型と(建物自体と)、どちらが古いんだろうか?と考え込んでしまいました・・・。

上海自然博物館 から外(東)を見たようす  博物館を出てしばらく歩くと、急に大粒の雨が降り出した。折りたたみ傘を持っていたものの、袋から出して差すまでのあいだにかなり濡れてしまった。周りの人はというと、透明のビニールが差をさしている人、カバンを頭の上に載せて走っている人、あきらめ顔で商店の軒先で雨宿りを決め込んでいる人・・・。シンガポールでスコールに遭ったことは(何度も)あったが、中国でこのような雨に降られたことはなかったので、つい周りの人の行動を観察してしまった。えっ?ワタシですか?外灘に行くのも忘れて、別の本屋に入って立ち読みばかりしていました。

  上海自然博物館 《簡》

旅先の祝日

 日本の盆正月やゴールデンウィークは、日本からの航空券の運賃が高騰し、アジアやビーチリゾートなど近距離の旅行先では日本人であふれ返るというハナシを聞いたことがある(わざわざ、この時期に旅行しないので詳しいことは分からない)。他にも、学生さんたちの長期休暇(夏、春休み)の期間中も、旅行先で日本人ばかり見かけるといった事態になってしまう。ワタシも会社員になって、ある程度ピークを外せるようになったとはいえ、今度は別の問題に出くわすことになった。韓国や中国など他の東アジア圏では、旧暦の盆正月を祝うので、国内移動のチケットの取得が普段よりもはるかに困難になってしまう(ただし、みんな帰省するので、「ホテルが満室にならない」ということもあるらしいのですが・・・)。
 今回、ヨーロッパの週末は「閉まる店が多い」というのもありましたが、移動日にあてていたため「運転本数が少ない」というダメージで済みました。
 問題は、ここ中国でした。ガイドブックには、中国の祝日というのは、あまり多くない上に子供や女性、軍隊関係などが半日だけ休みというのがいくつかあったので、「気にすることないな」程度に考えていた。けれども、上海に着いてホテルを予約していたとき係員が「休日だから、空室が少ないんだよね〜」と言っていたり、街中や観光名所にやたらめったらカメラを持った家族連れのお上りさんが多いので、「もしかしたら」と思っていた。すると、ちょうど今が「国慶節(=建国記念日)で1週間の休み」ということでした。よりによって、こんなときに・・・。
 とはいえ、似たような外見の旅行者(日本人も中国人も見た目は変わりませんので・・・)が多かったので、「防犯」という意味ではターゲットが分散して助かったのではないか、と思うのですが。

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欧州編
9/24〜10/2
韓国編
10/3〜9