10/9(火):〜ソウル、議政府 10  9 ): 〜 ,
To Seoul, Uijongbu





議政府 《Uijongbu》

 ソウル市の北隣で、中心部からは約20キロという近さ。その割に、一度峠を越えて「北」に向かうので、精神的に非常に遠く感じてしまう。地下鉄1号線から乗り入れている京元線の片方の終点(残りの半分は仁川へ行ってしまう)なので、ソウル市内でぶらぶらしている人には意外と馴染みのある地名かもしれない。
 ソウルから北に向かう、(いわゆる国境のところで途切れている2本の)線路のうちの東側「京元線」に乗り、ソウル市の隣に位置するのが議政府となる。地下鉄1号線の北の終点になるため、簡単に行くことができるし、馴染みの地名である割に、観光資源に乏しいため滅多に話題には上らない。おまけに、内陸部を北上するためか、どうも「寒い」イメージがあるのは私だけでしょうか。
 いったい何をしに行ったんだ?と聞かれても、過半数の人を納得させるだけの理由は特に持ち合わせていない。ただ、単に「夜行列車で都会に到着したらすぐに、ラッシュアワーの混雑を避けるため、その駅から郊外へ向かい、もうちょっと寝る」ということを、日本でしているのと同じように実践しただけだった。今回も、6時37分にソウル市東部の清涼里駅に着いてから、そのまま北部へ向かう郊外電車に何のためらいもなく乗り込んだ。ちなみに、こうすることで「通勤ラッシュから避けられるか」ということに関しては疑問符がつくが、「もう少し寝る」ということに関しては効果があると勝手に思っている。
 こうして、地下鉄1号線の終点という以外の情報を持っていない議政府に着いたのだが、時間的に早かったため駅前の地下商店街はドコモ開店していないため、ただの廃墟のようだった(実際にそうなのかどうかは分かりませんが)。ただ、その中の小さな商店の看板に「ミリオレ」と描かれていた事だけは、ずっと後になっても頭に残っていた。
 通勤・通学のため、駅に向かってくる人並みを避けながら、駅前のコンビニでおにぎりなどを購入し、雑踏の中之改札前のコンコースで簡単に朝食を済ませる。周りに同じようなことをしている人は、いなかった。


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半日だけの観光ガイド

観光公社、明洞

 鐘閣にある韓国観光公社で11時に再会する予定だった。少し早い時間に着いたので、近くの書店(永豊文庫)で買い物をした後、案内所のインターネットで今日から泊まる旅館をあさっていた。とりあえず時間になったものの、姿は見えず、1時間ほどは気長に待ってみようと思っていたら、日本から来られたという方に声をかけられた(面倒なので、三川さん(やっぱり仮名)という事にします)。一人旅なのだが、知人に現地の方にを紹介してもらって、その人たちに案内をしてもらっていると。ただ、この日の夕方までは一人だけなので一緒にソウルを回りましょうとのことだった。別に断る理由はなかったものの、再会して今晩からの宿を決めておかないと何もできなかった。公衆電話からPさんの携帯へ掛けようとするもつながらず、少し離れた公衆電話から掛けなおすと「今、向かっている」という返事だった。こっちが電話でも持っていれば、簡単に連絡が取れていたのだろうが、久しぶりに「(携帯から)連絡が取れない、もどかしさ」を感じてしまった。Pさんとは、再開したものの、すぐに今日から泊まる旅館を手配したので、このまま別れてしまった。
 4日前に泊まった所は料金の割に快適とはいえなかった。しかも、青海さんの「BSでワールドシリーズが見たい」というリクエストには答えられなかった。なので、部屋代が半分になることを考えると、もう少しグレードアップしても良かったが、いわゆる「ホテル」だと逆に居心地も悪くなる。そこで、各種ガイドでは有名な旅館で、市庁からすぐとロケーションも抜群で、おまけに建て替えたばかりという旅館ということになった。1泊35000Wと少し高くなったが、差額は1日あたり2,500Wである。荷物を置いてきたいということもあり、早速3人で向かったところ、周囲は繁華街のため少々騒がしそうだったが、部屋はこぎれいで、狭いもののオンドルとBS付きのテレビで、おまけにインターネット使い放題プラス洗濯もしてあげます、という至れり尽せりのサービスだった。さすがに、前の旅館とは違うと思ったが、それでも大邱の旅館はかなわないとも思った。
 近所で、いろいろ種類があって、みんなで食べれる所で昼食を、ということで4日前に行った明洞のミリオレのフードコートに向かう。これが引き金となって、帰るまでにあと3回も行くことになる。しかも、このときワタシが食べた物は、4日前と同じ店の、同じモノ。店が同じだということは知っていたが、同じモノというのは口に入れて初めて気がついた。食後は、自由行動ということで青海さんと別れる。
 雨が降り始めていたため、コンビニに入って折り畳み傘を買おうとして高いから断念したり、雨宿りということでハンバーガーを食べたりして、無意味に時間をつぶしたりしていた。ガイドというより、お喋り相手と化していた。

NANTA

乱打劇場(NANTA Theater)

 明洞からは地下街を歩いたり、地下鉄に乗ったりと、地上の様子がわからないまま、劇場の近くの駅まで行き地上に上がっても、お日様は拝めなかった。そのかわり、少々歩く間に、「水も滴る近づきたくない男」になった。傘はともかく、タオル程度でも持っておけばよかった。NANTAそのものについてはあまり細かくは紹介しません。が、あらかじめ日本で予約をしていくと便利だということだけ触れておきます。なにせ、演劇自体が何年ぶりに見たのかすら分かりませんし、内容よりも間近で見れたことに感動していたぐらいですから。
 で、その、ネット予約なのですが、画面は英語でした(その後どうなったのかは知りません)。完了画面を印刷して、それを受付に持っていき、そこではじめて料金を支払います。中央前列のVIP席とその他の席とがあり、一般の安い席を買ったはずなのに、渡されたチケットはVIP席。それも、前から2列目。まさに、砂被り、というより野菜被りといった所でした。ついでに、帰るときに例え雨が降っていても、チケット売り場前にあるコンビニで折り畳み傘ぐらいは売っているということは一応書いておきます。

 NANTA [K][E][J]
 雨足が強くなったことと、時間も遅くなったこと、それに劇場から旅館まで歩いて帰る途中に知っている食堂もフードコートもなかったので、コンビニで弁当を買ってから帰った。一日おきの夜行での移動だったので、疲れていたということもあった。
 旅館の部屋は、建て替えたばかりということで、内装はきれいなのだが、ソウルという大都市のど真ん中ということもあってか非常に狭かった。二人部屋なので、布団を2枚敷けばテレビ台とゴミ箱のスペースしか残りません。風呂はトイレ・洗面所と共同で、と書けば「何だ、ユニットじゃないか」という人がいるかもしれませんが、そこまで広くありません。1畳分もないスペースに、洗面台があり、そのヨコには便器があります。洗面台の上にはシャワーがあります。そうなんです。シャワーを使うときは、全てが濡れます。だから、この部屋に入るところに、ビニール製のカーテンがあります。
 ただ一つ、風呂が狭いのには困った。風呂とトイレと洗面所、あわせて1畳ほどのスペースである。もちろん湯船はない。シャワーだけ。便器から、トイレットペーパーから全部水を被ります。あとは、想像にお任せします。ついでに言えば、部屋も狭いです。布団を二つ敷けば、テレビ台のスペースしか残りません。でも、1泊1人あたり17,500Wということを考えるとそうそう簡単にほかにいいところは見つかりません。


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