10/14(日):ソウル〜 10  14 ):
From Seoul to JAPAN





始発のリムジンバス

 韓国最後の朝は、毎度のごとく、乗り遅れる夢を見た。朝早く起きて、決められた時間までに何かをしないといけないときには、必ずといっていいほどこうした夢を見るんですが、あいにく正夢になったことはありません。ただ、非常に寝起きが悪いことだけは確かです。
 荷物は寝る前にまとめていたので、着替えるだけで即チェックアウト。バス乗り場までの途中にあるコンビニで、念のためお土産用のおにぎりをもう少し調達し、停留所で止まっていたバスに飛び乗る。市庁の次の乗り場が「ソウル駅」だったが、駅とは道を挟んだ反対側に少し離れていて、ただポールが立っている程度だったので前日に見付けきれなかったのも無理がないと思えるほどだった。ただ、路線バスというだけあって、ソウル市内を走っているときはやたらめったら停まっては客を集めていた。それでも5,500Wもするので、やはり安いとは言い切れない。

再び仁川空港

 はじめて(前日を除いて・・・)仁川の空港に来たのに、何だか懐かしく、また「いつもの場所に戻ってきた」という感じがした。機能的に配置されたチェックインカウンターやメタリックシルバーの内装。今まで行ったことのある、香港やシンガポール、果ては関空にもどことなく似ていた。このように感じることが恐ろしかったが、別の意味では「無個性」なのかもしれない。
 すぐにチェックインを済ませ、最後のLotteriaの食事をする。出国検査前後に建物内をうろついてみたが、金浦空港にあったような「韓国らしさ」やどことなく薄暗い雰囲気はすっかり消えていた。それもそれでいいのだろうが、今度この空港に降り立ったとしても、街中まで出ないと「韓国へ来たな」と思えないようになるのだろうか、と思ったら寂しくもなった。

 仁川国際空港 [J]

久しぶりの飛行機

 韓国への入国は船だったので、飛行機に乗ることは半年ぶりということになる。また以前はよく乗っていたアシアナ航空を利用するのは2年ぶりということになった。行き先(=帰国地)は、地方空港なので、機材はとても小さい。東京・大阪や欧米に飛んでいくような巨大な飛行機と一緒に並んでいると、まるでトラックと自転車ぐらいの差があって、「本当に、これで飛べるのか?」と疑ってしまうほど小さい。それでも、人を乗せて、「浮かぶ」ことはできるはずなのだが、これから自分が乗ることを考えると、不安になってしまう。
 以前の金浦空港ではあった離陸のための順番待ちはなく、すぐに飛び立った。1ヶ国に1週間以上滞在することがなかったので、今回の旅は非常に長く感じた。こうした感傷に浸りながら、旅を思い返す間もほとんどなく、いつのまにか着陸態勢に入っていった。

祝・帰国

 2週間ぶりに日本に帰ったが、それよりも実家に近い某地方空港を使うこと自体久しぶりだったので、こちらも非常に懐かしい気がした。帰国するときでも、ここを使うときには荷物をすべて機内に持ち込むようにしているので、入国検査を済ますと、一番に税関に行く。ここでは、いつものごとくしつこくいろいろと聞かれて、晴れて「帰国」した。ただ、誤解の内容に言っておきますが、税関検査自体は嫌いではないんです。犯罪を未然に食い止めてくれる、ということを少なからず期待していますから。ただ、バッグを開けるだけ開けて、閉めてくれないのはまだしも、遊び道具(というか、洗濯物と、本のたぐい)ばかりなのに、「今回(の旅)はお仕事ですかっ?」ってマニュアル通りみたいな質問は困るんですけどね。いったい、どういう職業に見えるんですかね?
 空港からわが街まではそこそこの距離があるので、気分次第でリムジンバスか、最寄駅までのバスと電車とを使い分けている。今回は電車分の定期券を持っていないのでリムジンを選んだが、発券機とにらめっこしながら「1,500か・・・」と最初は納得し、日本円を入れてある財布を取り出す。たが、韓国の金に換算すると約15,000W!。ソウルからだと、慶州(約4時間)、浦項(約5時間)まで十分行くことができる。何だかバカらしくなってきた。


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