9月30日(月):アムステルダム
9 / 30 (Mon) : Amsterdam
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「オランダの歴史」博物館

Amsterdams Historisch Museum

アムステルダム歴史博物館(Amsterdams Historisch Museum)  昨晩行き損ねたレストランに、今晩こそ行ってみようと、18時に旅館前集合ということで、D氏と別れ、近所のLeidse-Plein(ライツェ広場)の観光案内所に情報収集のため出掛けた。そこで、街中のトラム・地下鉄の1日券を購入した。ただでさえ、街中の地理に疎いうえ、ゾーン制のためにどこまでいくら払っていいのか分からない。ならば、いっそのこと前払いしておこうじゃないか、と思っていた。
 まずは、駅前広場に近い、「歴史博物館」へ。やはり、ヨーロッパらしく、入場無料のため、入口に陣取っている係員の仕事というのが、イマイチ分からない。展示物の案内表記も、英語もないことはないのだが、オランダ語がメインのため、よくわからないまま通り過ぎることが多かった。とはいえ、オランダの大航海時代の頃、東アジアのほうまで来た(行った?)ことに関する絵や地図などは、なかなか身近なこともあり興味深いものがあった。

VVV(観光案内所) 《蘭》
アムステルダム歴史博物館 【英蘭】


メトロ&トラムで郊外へ

Suburban Amsterdam  昼前にして、アムステルダムでやりたいことのネタが尽きてしまったので、駅前の観光案内所に行って、情報収集することに。その前に、地図の所に立って「ああでもない、こうでもない」とケンカしている日本人二人組がいたので、話し掛けてみると、「ゴッホ博物館に行きたいけど、行き方が分からない」と。たまたま、ワタシが泊まっていた旅館の近くだったし、トラムも乗ったことがあるので、知っていることを教えてあげた。このとき、初めて「アムスって、ゴッホで有名な街なんだ・・・」と気付いたワタシは、学校の美術の時間、何を聞いていたんでしょうか。そもそも、レンブラント広場や美術館に行くことだけは予定に入れていたんですけども。
 駅ビルで軽く昼食を取ったあと、この街唯一の地下鉄で南側の副都心まで行ってみた。とはいえ、3駅ほどで地上に出て、もはや地下鉄とは呼べなくなり、しかも路面電車に毛が生えただけの、郊外列車となって近郊住宅地の中を走っている、という感じになってしまった。副都心の駅で乗り換えて、更に西へ向かうと、いつの間にか郊外を時計回りに1周して、中央駅の西側の郊外に出てきた。ちょうど両替屋を見つけたので、明日までの手持ちの金に替えておき、都心部を横切るトラムに乗って、また中央駅まで戻ってきた。


ゴッホ博物館にも行きました

Van Gogh Museum / Museum Plein

Van Gogh Museum / Museum Plein  あらかじめ断っておきます。「美術館」には、入っていません。代わりと言っては変ですが、「ミュージアムショップ」には、行っています。ただ、それだけです。
 先ほど街中を通るトラムに乗っていたときに、気になる建物を発見した。西側から見ると、普通のスーパーの入口なのに、通り過ぎて東側から見ると一面芝生の屋根がある。今朝の日本人観光客が行きたがっていたゴッホ博物館に近いし、周りにも芝生の広場があるし、ということで興味半分に行ってみた。(左の写真参照)確かに、地階は普通のスーパーで、裏手には地下の駐車場への入口もある。で、屋根の部分が一面芝生になっていて、肌寒いというのに上半身裸になって寝そべっている人もいるし、イヌを連れてきている人もいる。「芝生広場」自体は珍しくないが、「屋根が芝生」というのは正直に言って驚いた。
ゴッホ美術館(Van Gogh Museum)  その後、歩いてLeidse広場へ戻る途中の、ある建物の歩行者用通路でモンゴル衣装に見を纏ったストリートミュージシャン二人組が、「ホーミー」を弾いていた(謡っていた?)。数人の見物人とともにしばらく聴いていたが、それにしても、薄暗く、反響のする場所だったので、音色はすごくきれいだった。おそらく、もう聞く機会はないと思う・・・。

ゴッホ美術館 【英蘭】

 もう一度街中に戻り、博物館の裏手から市役所前広場へと続く商店街を歩いた。CD屋に入っても、知っている歌手のものがないばかりか、アジア系のCDの取扱量は少なく、DVDもエリアコードがかかっているため買って帰れない(一応、オランダらしく、裏系のCDやDVDは多数取り揃えていました・・・)。ならばと、中古パソコンソフトを取り扱っている店をのぞいてみても、オランダ語で書いてあるため、どういうソフトで使用条件が何で、ということも分からない。「買い物も、ラクじゃないな」と思っていた頃、古本屋を見つけた。といっても、写真集や地図も多かったので、「見て」楽しめるモノが多く、しかも意外と安かったので、2年前のオランダの地図を破格値で購入した。この後、普通の本屋でも、同じように「新古書」扱いにして売っている店があり、しばらく眺めていたら店員が近付いてきて、「そろそろ、閉めるんですけど・・・」と。「まだ18時前だぞ!」と思いつつ、「どうしようかな?」と思っていた本を、衝動買いしてしまいました。
 18時に旅館の玄関前に、ということで出かけたはずなのですが、やはりD氏は帰ってきません。いったん3階の部屋に戻り、ベランダの戸を開けて、他の用事をしていました。(この旅3回目。しかも3日連続!)
Amsterdam city and canal Amsterdam
アムステルダム市内の運河B&Bの部屋から

Deutsch、Dutch どっち?

 はじめに言葉のお勉強を・・・
◆Deutsch《独》:ドイツの、ドイツ語の(学生のとき使っていたDeutsch辞典から。発音は「イチュ」)
◆Dutch《英》 :オランダの、オランダ語の(そのへんの転がっていた辞書から。発音は「ッチ」)
ついでに言いますと、オランダ語はお隣にあるドイツ語とかなり似ていて、何となく単語の意味が分かるところもあるんです、と、学生のときにドイツ語をとっていた2人が言っているのであながち間違いじゃないでしょう。これを踏まえた上で・・・

 昨晩チェックインしたときに、ここのオーナーに「近所にいいレストランはないか?」と聞いたら、「安くて美味しいドイチュレストランがすぐ近くにある。ここを出て、Turn Rightだ!」と勧めてくれるがまま、宿を出て右に進み、2ブロックほど行った所にあったオーガニックレストランで、「Turn Rightと言いながら、指では左を指していたけど、このレストランでいいんだよね」とか文句をたれながら、(ヨーロッパにしては)安くて美味しい料理を頂いた。
 この日の夕方、宿代を払うために下りていって、「昨晩はありがとうございました。あの、オーガニックレストラン」と礼を言うと、「そこじゃない」と言ってくる。やっぱり、「Turn Left」だったらしい。言われたままTurn Leftし、目印であった「歩道にテラス席」のあるレストランに入る。だけども、ドイツっぽい料理もなく、ウエイターの兄ちゃんに「そこのB&Bで、近所のドイツ料理と紹介されて来たんだけど、ここのことだっけ?」と尋ねても、「ここじゃないし、この近所にもないよ」とつれない返事。仕方ないので、聞き返すために戻ってみると、「Deutschじゃないよ。Dutchだよー。Deutsch料理なんて、マズくて食ってらんないよー。」だってさ・・・(あくまでも、B&Bのオーナー談)。
 確かに、あとから考えてみると、「Deutsch《オランダ語》Reataurant《英語》」という表現もおかしいですからね。結局先程の「歩道にテラス席」のある店に何食わぬ顔をして戻ったのでありました。ここのDutch料理は非常に美味しかったことだけは付け加えておきます。

アムステルダムの防塞線(Defence Line of Amsterdam) 《英》


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はじめに 中国編
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