10月7日(月):上海〜北京
10 / 7 (Mon) : From Shanghai to Beijing
'02ヨーロッパ&中国&韓国旅行記 >  中盤:中国編 >  旅日記:10月7日




今度は国内線で

上海虹橋空港

 先日、上海に到着したときとまったく逆のルートで空港まで戻る。上海にはもう1つ東の郊外に新空港(=PuDong、浦東空港)があるのだが、私のお世話になる飛行機は行き帰りとも昔からある虹橋空港の便だった。とはいえ、今日の北京行きは浦東まで行くのが面倒なので、虹橋発のを選んだのですが・・・。テレビに接続したVCDで、歌手のプロモーションビデオのような物を大音量で流しているマイクロバスに揺られに揺られて約30分。このときにあることに気付いてしまいました。中国の車道は右側通行ですが、信号のある交差点で右折するとき、信号って関係ないみたいなんですよね・・・。思いっきり無視していましたし、道の真ん中に交通整理員が立っていても何も言いませんでしたから。
 空港には3時間前に着いてしまったので、早すぎてチェックインすらできず、(国内線なのに)「空港使用料」を払ったり、国際線のターミナルに行ってみたりとワケもなくヒマつぶしをしていました。チェックイン後も、なぜか厳重な手荷物チェックがあり、パスポートコントロールのようなものありと、「これって、国際線だっけ?」と思うようなものばかりありましたが、だいたいそういうものなのでしょうか?しかも、出発が30分も遅れ、「こんなことなら、市価の数倍の値段もするレストランで昼食を取っておけばよかったかな」と思いつつ、ひたすら手続きが始まるのを待っていました。


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  上海(虹橋・浦東)空港 《簡》


MU5151 国内線も揺れ放題

11:55(SHA)→14:00(PEK)

 先日、初めて中国の航空会社にお世話になったとき、「国際線だから揺れが激しいんだ」と自分を落ち着かせていた。
 が、どうもそんな物じゃないような気がしてきた。離陸時から、滑走をはじめたかと思うといきなりトップスピードになり、いつのまにか機体が浮いて、そのまま恐ろしい勢い(+傾斜)で上昇していった。そのまま、反り返って、尾翼から垂直落下してしまうんじゃないか、と思うほどだった。その後も、気流の激しい所を飛んでいるわけではないのに、細かな揺れを繰り返し、機内食が出ているときなど、飲み物がこぼれないように、左手で押さえながら急いで食べていた。ただ、唯一の救いは、4日前の来る時の便や、2日後の帰るときの便よりも長距離なのに、出入国の手間が省ける国内線だということ、表現を変えると、出入国手続きが省けるということ。ただ、それだけじゃないんですかね?
 ところで、今日が、1週間も続いた「国慶節」の大連休の最終日なのですが、空港もそれほどごった返すといったほどではなく、それ以前にこのチケットも2日前だというのに確保できたということは、日曜にみんな帰ってしまったのですかね・・・。一応、北京でテレビのニュースを見ていたときに、「過去最高の人出」みたいなことは言っていましたけども。


 上海での成功に気を良くして、北京でも同じようにホテル案内所に向かい、女の子ばかりいたため舞い上がったのか真っ先に出てきた言葉が「I need some Hotel, in Shanghai!(上海のホテルを探してるんですが・・・)」。もちろん一斉に「Shanghai?」と聞き返されました。初対面のイメージ悪し。
 それはいいとして、どうも北京のホテル相場は高いらしく、地下鉄駅近くと条件をつけたため安くても258元。それでもいいからと決めると、リムジンバスの終点に出迎えが来ているからとありがたいお言葉。だけど、夜行列車が90元足らずの国で、16元もするリムジンバスっていったい・・・。

中国で一番大きいといわれる本屋(北京版)

北京図書大厦

 このホテルではカードを受け付けてくれないというので、両替するために近所の銀行へ。まだまだ16時前と十分活動時間が余っているので、地下鉄に乗って北京市内もう1つの繁華街(ちなみに、本家は、今いるWang fu jiang(王府井)らしいです)のXi dang(西単)に、行こうとしたが、地下鉄の駅がどこだか分からない。交差点近くの階段を下りてもただの地下通路だったり、地下街の入口だったり。ひたすら西へ歩いて、「そろそろ故宮が見えるんじゃないのか?」と思い始めた頃、やっとそれらしき入口が・・・。地下鉄に乗るだけでも、かなり苦労します。
 中国(特に北京)の大通りは、半端ではないほど道幅が広く、駅から地上に出るまで道路に対して垂直に歩く距離が非常に長い。Xi dang(西単)駅の近くに、北京最大(ということらしい)の本屋があり、北京の観光情報の収集も兼ねて視察に入る。1フロアが非常に広く、一回りするだけでも疲れるのに、これが4階まで続いている。ちなみに3階の一角はCDコーナーになっているが、それでも街中のCD屋がすっぽり入るぐらいの広さがある。歩きつかれて、何がほしいのかすら考えられないので、とりあえず北京の地図と、全部買ったら重たくて運べそうになくなるのでとあるシリーズものの本(「学術用専門書」とでも表現しておきましょうか・・・)の一部を買って帰る。

世界の書店をたずねて―23カ国115書店紹介レポート

  同様の本屋(広州版)('02 広東旅行記 02/7/15) 《日》
  同様の本屋(上海版)('02 中国旅行記 02/10/3) 《日》


中国の(未来的)フードコート

東方天地

 そういえば、上海の「正大広場」のフードコートもそうでしたが、ホテルに近い巨大ショッピングモール、東方天地の「美食街」でもシステムは同じでした。あらかじめ入口近くにある売店で、ICチップ入りのカードをデポジット込みで購入し、それをそれぞれの売店に持って行って精算をして、最後に余ればまた戻してくれるという感じだった。これだと、食べ物を扱う店員が直接金を持たなくていいので衛生的なのだが、「まさか、中国で(失礼・・・)」と思っていたので、このシステムを理解するまでは非常に戸惑った。
 ところで、海外のフードコートではたいがい、中華、タイ・マレー系、ほかにも日本食、洋食、たまに韓国料理、メキシコ料理といった感じで店が分かれているのですが、中国ではその中華料理の部分が、四川、福建、広東、他にも台湾系、内モンゴル風と細分化されています。中華以外の料理はどこででも食べることができるので、四川の辛くなさそうな拉麺にしてみました(ちなみに、翌日は雲南の炒飯でした)。

  東方天地 《簡》


※1:上海の新空港

 99年に開港したPuDong(浦東)空港は、上海市街地から東へ約50kmの海岸沿いにあるため、市内からバスを使っても1時間以上かかるという「新空港特有の不便さ」がある、らしい・・・。開港当時から、国内航空会社は新空港への移転を渋ったため(か?)、外国航空会社と一部の国内線だけというこれまた使い勝手の悪い不便な空港だったが、ワタシの帰国直後(入国に利用した中国●方航空は10/27〜)に、国内航空会社の国際線もこちらに移転したようです。

※2:国内線に乗ったのは・・・

 確かに、初めて飛行機に乗ったのは、パスポートすら持っていなかったとき(7年前)なので、国内線でした。
 その後、海外旅行に目覚めてから、自分にとって飛行機に乗ることは「海外への移動手段・国をまたぐ交通手段」とほぼ同じ意味になっていました。そして久しぶりに国内線に乗ったのが、日本から遠く離れたオーストラリア。もう、日本での国内線の乗り方なんて覚えていません・・・。


本日のお宿

空港の窓口(案内所)で北京市内の宿を確保、リムジンバス降り場までお迎えが来ているとはいえ、ちょっと高めの258元。それでも、超高級ホテル「北京飯店」の裏手という、非常に立地のいい場所。そのおかげか、南向きの窓から見えるのは、北京飯店の高い建物だけ、となりの建物も、北京飯店のリネン室(?)、職員用食堂、みたいなものばかり・・・。
数年後、Google Earthで確認したら、一帯全部 更地 になってました。オリンピックを控えた、立ち退きか・・・?
 


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欧州編
9/24〜10/2
韓国編
10/3〜9