10月12日(土):〜釜山
10 / 12 (Sat) : to Busan
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まだ3時半だぞ!

釜山高速ターミナル

 この日の朝は早かった。夜行バスなので、途中で時間調整ぐらいするだろうから、5時ぐらいまではバスの中で寝ることができるだろうと思っていた。だけど、釜山の市内に到着したのが3時過ぎ、郊外のバスターミナルで降ろされたのが3時半。「夜行」ゆえに、高速道路が空いていたらしく、「昼間」よりも時間がかからなかったのだろう。なので、「着いたらすぐ、ハンバーガーとホットコーヒーで・・・」という予定も軽く吹っ飛んだ。何せ、ターミナル内の店が開くまであと3時間半。もちろん地下鉄すらも動いていない。長袖シャツを2枚、重ね着して、少しでも温かいところを求めて、出発ロビーを歩き回った。
 5時をまわると、地下鉄駅に明りが灯り、吹きさらしのホームで待つこと20分。始発電車が車庫からやってくる。ここから市内中心部まで乗換なしで30分強。6時過ぎならいくつかの店は開いているだろうと思いつつ、「今度こそ、ハンバーガーだ」とよだれをたらしているうちに、いつの間にか、バッグを両足の間と腹の中に抱え込んだまま、力尽きて、眠りに落ちていました。

釜山市交通局 《韓》


明日の切符を求めて

国際旅客フェリーターミナル

 やっぱり寝過ごしていました・・・。2駅ほど。荷物を引きずりながら、反対ホームに移り、釜山駅まで戻り、今度はコインロッカーを探して歩き回りました。しかも、駅構内の『○ッテリア』の開店は8時。それまで1時間ほど、また駅の待合室で寝てました。
 朝食後、国際フェリーターミナルに日本に帰る船のチケットを求めに行く。地下鉄でわずか1駅分ですが、寝不足でボーっとしているので、もちろん地下鉄を利用します。出発前(もちろん9月のことです)に、ネットで調べていたときに、どうも日本で発券するのと韓国でするのとではずいぶん運賃に差が出てくるらしいのです。ただ、1日に1〜3往復ある便のうち、日本側の会社(某鉄道会社の「かぶとむし」という船です)の便はすでに満席。ただ、同様に運航している韓国側の会社の便は、一昨日ソウルの旅館からネットで確認しても、まだ空席がありますという「○」マークが。何だか怪しいな、と思いつつも、(後者の会社の)カウンターで「明日のチケット、ちょうだい!」と言ったところ、あっさりと購入できました。大丈夫かな、この会社(の便)は・・・。
 チケットを無事(?)確保できたことで、万が一の時の代替案(飛行機で福岡や、関西、最悪の場合成田へ飛ぶことや、今日の夜行便で下関へ帰ることなど)もすべて消え去りました。観光案内所で、今晩のホテルもすんなり確保できたことだし、ということで、「二件落着」。

未来高速 【韓日】


ワールドカップの事後活用例(その2)

釜山アジアード主競技場

Pusan Asiad Baseball Stadium  韓国で建設したすべてのワールドカップ用スタジアム(ちなみに、日本は3つは新築ではなく改修)のうち、唯一(といっていいほど)ワールドカップの方が二次利用だった、ここ釜山のスタジアム。その名も「アジアード主競技場」。メインスタジアムだけでなく、一緒に別の施設も建設し、周囲一帯を運動公園として整備するのは、8年前の広島のやり方と似ているなと思いながら、近くの地下鉄駅からシャトルバスに乗り込んだ。乗客のうち半分(3人ですが)が日本人という、路線バスを転用したものに乗ること10分ほど。住宅地や、商店街が広がるブロックのすぐ隣に運動公園が広がっていました。
 とりあえず、情報を求めて、丘の上にあるメインスタジアムへ直行し、入口を探す。係員専用の入口から入ろうとしてつまみ出されたり、誰もいないチケット売り場の前で「チケットが欲しいんですけど−」と叫んでみたり。どうも、様子がおかしいことに気がついて、丘のふもとの総合案内所みたいなチケット売り場で陸上競技のチケットを購入したときに尋ねてみると「競技は2時からです」とのコト。「4時間以上もあるじゃないか!(しかも、食堂も近所にないし・・・)」と怒りをぶちまけながら、しばらくのあいだ、途方に暮れていました。


 適当に時間が空いてしまったので、いったん荷物を持ってホテルにチェックインしておくことに。普通の路線バスで釜山一の繁華街「Seomyeon(西面)」まで出て、そこから地下鉄で釜山駅へ。荷物をピックアップして、ホテルに近く魚市場で有名な「Jagalchi(チャガルチ)」駅へ。迷いながらもホテルを探し出し、息をつくのも束の間、正午をまわっていることに気が付き慌てて地下鉄でシャトルバスが出ている駅のうち、会場に一番近そうな「Dongnae(東莱)」へ一気に北上。と思ったら、寝過ごしてしまい(本日、2度目)すっかり北の終点、バスターミナル(のある駅)の近くへ。慌てて反対ホームに走り、東莱のコンビニで昼食も調達し、会場に着く頃には14時を大きく過ぎていました。

陸上競技の楽しみ方

釜山アジアード主競技場

 バスを降りて、早足で陸上競技場へ向かう。そのいくらか手前の体育館の入口にゲートがあったので、「随分距離のあるところから、厳重に警備をしているんだな?」と思いつつ、荷物検査やボディチェックを済ませ、入場するとそこでは・・・、バスケットボールの準決勝戦をしていました・・・。なんで・・・?陸上のチケットを持っているのに?
 どうも、ワタシが場所を間違えていた(早とちり?)のと、係員が種目までチェックしていなかったので、そのまま入ることができたみたいです。もちろん、バスケットボールが見たいわけではなかったので、警備員の兄ちゃんに事情を(英語で)説明して、何とかメインスタジアムまで連れて行ってもらいました・・・。

Busan Asiad Main Stadium
釜山アジアード主競技場  スタンド席が、カラフルです

 陸上競技は、座席はブロック指定しかないので、ある程度自由に座ることはできます。ただ、そのブロックというのが、いわゆるゴール裏。投てき種目では目の前から助走して投げるので、選手が近くに見えていいのですが、バックスタンドでしている走り幅跳びや、ホームスタンドで行う表彰式、その他にもリレーなど、ちょっと、見難いんですね・・・。しかも、そのほとんどを同時並行で行っているので、競技者本人だけでなく、見ている側も集中力が必要となります。でないと、「今投げている人は、誰?」とか、「さっき飛んだ人は、ファールだったの?」ということだけならまだしも、「女子ハンマー投げって、いつやったっけ?」という状況に陥ります。そんなことより、ワタシの座っているブロックのすぐ近くに、選手団用の区画が用意されていたので、目の前の通路を各国のユニフォーム(というか、ウインドブレーカーやトレーナー)を着た人たちが通り過ぎていきます。みんな同じ格好をしているので、たいがいは無視するのですが、数日前にハンマー投げで金メダルを取ったM選手とか、つい1時間ほど前にアジア記録で優勝を勝ち取った某国の選手が通り過ぎるときは人だかりができてしまいます。遠くで一所懸命競技している人たちを見ているよりも、こちらの方が面白かったりもします・・・。

サラン ハムネダ~愛は天の川を越えて~ [DVD]

 釜山アジア大会の際に、北朝鮮から来ていた美女応援団と、韓国人記者との○○○なものがたりです。とはいえ「映画」ではなく、韓国テレビ局のドラマとして放送されたものらしいです。アジア大会そのもののが舞台ではあるのですが、どちらかというとあの「船」と南北関係を含めた人間関係・・・でしょうか。
 ただ、この騒ぎを、現地にいたときに、ワタシは知りませんでした。


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 アジア大会からの帰り道、食事と買い物の両方を済ませようと、地下鉄Seomyeon(西面)駅に近い「釜山ミリオレ」へ。釜山を代表する繁華街の1つなので、電車を降りて地上に出るだけでも、非常に混雑しているため時間がかかり、駅からミリオレまで続く道もまた混んでいる。基本的に「ミリオレ」は、中小の衣料品を販売する店舗が集合している建物なのだが、この釜山の店はその他のもの(貴金属とか、家電製品とか)を扱っているスペースが多い(気がする・・・)。他の店に比べて、「(日本の)デパート」っぽいつくりである。

韓国の100円均一ショップ

 あらかじめお断りしておきますが、ここでおハナシするのは「韓国の100円(相当)ショップ」ではなく、「日本の100円ショップの、韓国の店」です。
 昨年釜山ミリオレのフードコートで食事をして、他の売り場を見てまわっているとき、日本では最大手の某100円ショップ「Dソー」の開店準備をしているところに出くわした。というより、商品を運ぶためのダンボール箱が、日本の店頭で見かけるのと同じようなつくりだったので、一目見たところですぐに分かってしまった・・・。それにしても、この店は、商品の品揃えといい、陳列の仕方といい、店員の雰囲気といい、日本の店とそっくりなのだが、何かひとつ違う部分があった。それは、商品に値札がついていたこと・・・。ということは、均一料金ではないんだ・・・。


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中国編
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情報源