9月28日(土):ロンドン
9 / 28 (Sat) : at London
'02ヨーロッパ&中国&韓国旅行記 >  前半:ヨーロッパ編 >  旅日記:9月28日




 今日は貴重で唯一のロンドン滞在日、なのに、目が覚めたのが7時過ぎ。着替えて、荷物を整理して、ホテルを出て、忘れ物に気付いて、出直したのが既に9時過ぎ。地下鉄駅の手前に、星巴克珈琲(何だか分からなければ、こちらを・・・)を発見。さすがに腹も減ったので飛び込むと、なにやらパンには二重価格が。よく見ると、テイクアウトと中で食べる場合で値段が違うらしい。一応「ここで、食べる!」と言ったはずなのに、支払ったのは安い値段。店員が何を行っているのかわからないふりをして、そのまま2階席に上がりました。これが悪かったのだかどうだか知りませんが、熱いコーヒーで舌を強烈に火傷。残すか、持って出るか考えましたが、最後まで粘った挙句、結局店を出たのが10時過ぎ。グリニッジに近いドッグランズにつく頃には、太陽が真上に来そうです・・・(夏時間なので、厳密には違いますが)。

週末のDocklands再開発地域

Docklands

 ロンドン地下鉄から、新交通システムみたいなDocklands Light Railway(通称DLR)に乗り換え、高架を走ること十数分。車内のとある張り紙が目に付きました。「(今日を含む数日間)一部区間で、バス代行運転」よく見ると、これから行こうとしている場所でした。仕方なく、代替バスの出ている駅で下車し、他の人と同じように歩くこと100mほど。そこには、ロンドン名物2階建てバスが待っていました。
 ドックランズの中心部(と思われる)CanaryWharfでバスを降りるも、高架のライトレールがこのあたり全線で工事している。しかも、週末なのでオフィスビルの集まるいったいがひっそりとしていて、いまいち普段の姿というものが伝わってこない。立て看板で発見した「ドッグランズ博物館」に行ってみても、休館日(だといいのですが・・・)らしく、入口が閉じられたまま。結局、何が何だかわからないまま、地下鉄でここを後にしました。

Docklands Docklands
ドッグランズ(新)ドッグランズ (旧)

ボクらのスポンサーになってください!

Docklands  薄汚れた運河にかかる橋のたもとで・・・。
 自転車をその場に乗り捨てた少年3人組が通り過ぎる大人に向かって、なにやらボードとペンを差し出している。「ただの寄付金集めだろ」と思い、最初は無視して通り過ぎた。いくら子供とはいえ、金を騙し取られるのは悔しいと思っていた。博物館を探して帰り道、もう一度その場を通るときについに周りを囲まれた。早口の英語で分からなかったが、ボードの紙を見ると子供のサッカーチームのための資金集めらしく、寄付した人の名前と金額を書く欄があった。とっさに、「英語がわかんなくてごめんね」と拒絶しその場を離れていったが、歩きながらヨーロッパのスポーツ文化について以前読んだ物を思い出した。その国のトップリーグのチームは、その街に親子何代も続くような熱心なサポーターがいて、広告収入だけでなく、年間指定席やファンクラブ会費で運営しているが、地方のずーっと下位のリーグでは街中の酒屋さんとか肉屋さんとかがわずかながら出資して、こうした金でユニフォームをかったり遠征費に使ったりしている。とかいう感じだった。もちろん、ここで寄付した金を3人で山分けして、ドロンしてしまう可能性はあるが、こうしたわずかながらの寄付金で彼らがサッカーを楽しむことができるのかもしれない。それよりも、「オレらは、日本人にも出資してもらった」・・・、ちょっと表現がおかしいですね、「ボクらは、日本人のサポーターもいるんだ」と誇りを持ってもらえれば嬉しかったりする。写真に撮らせてもらうことを条件に出資しても良かったかな?とも思ったが、その頃には戻るのも面倒なほど、随分遠ざかってしまっていた。


入場無料の博物館のスゴさ

Science & Natural History Museum

ロンドン自然史博物館(Natural History Museum)  3日前にワケのわからない博物館に行ったため、ヨーロッパの博物館も大したことない、と思っていたのがそもそもの、間違いでした・・・。昨晩、ロンドン市内のガイドブックを見ていて、たまたま見つけた「科学博物館」。案内文の最後に輝く「入場無料」という、なんとも響きのいい文句。「どうせ、ハズレでも、損害はないし・・・」と思いつつ、期待も抱かずこの博物館へ。地下鉄の駅から地下道が延々と伸びていて、最後の出口が正面入口前と、迷わずたどり着けるところが何ともありがたい。建物に入ってすぐの受付で人だかりができているので、「やっぱり、入場料を取られるんだ・・・」と思っていると、ただの案内カウンターだったので拍子抜けし、とりあえず『館内ガイドブック(一応、日本語版)』だけ購入しておいた。地図を頼りに、歩き回るものの、巨大すぎて、自分がどこにいるのかすらわからない。一つ一つの展示物をゆっくり見てまわることもできず、最後の頃にはただただ通り過ぎるだけで、「見たつもり」になっていた。これだけ広いと、食事をするところも多く、軽食、喫茶から、本格的なレストランまで揃っている。「せっかく、タダで入れたのだから」、と奮発し、レストランで優雅に食事をしたところ、入館料を差しいひいたとしても「マズイ!」というほどの代物だったので、あえて、どこだかは紹介しません・・・。
 帰りに、その南隣の「自然史博物館」へも、立ち寄ってみた。元々、「大英博物館」の自然史の部門から独立したらしいのだが、さらに内部が、動植物系と地球科学系に分かれているので、これもまた歩いてまわるだけでも疲れてしまう。とりあえず、一通り見てまわったつもりではいるのですが、ほとんど覚えていません・・・。

科学博物館 《英》
自然史博物館 《英》


BigBenで待ちぼうけ

Westminster Abbey

 この日はロンドンでゆっくり(しかも、ひとりで!)滞在できる唯一の日。なので、朝から(実際は、食事後から)精力的に動き回ったつもり、です。ちなみに、同行者のD氏も精力的に、邦銀の現地支店をまわっていたそうです。お疲れさま。
 で、明日の移動方法すら決めていませんでしたので、夕食を一緒に取ろうと昨日の別れ際に決めていました。同じ場所では芸がないので、Big Ben(ビッグ・ベン)でお馴染みの国会議事堂(ウエストミンスター宮殿)、の向かいにあるウエストミンスター寺院のカドで18時と決めていました。もちろん定時に来るはずがありません。その辺はワタシはわかっています。他の観光客を見ていたりしているうち、15分遅れできょろきょろしながらやってきました。
 彼の宿の周辺が旅行者街となっていて、世界各国のレストランが集まっているので、とりあえずそこまで行くことに。先程までいた、ヴィクトリア駅を通過し、その前にいた博物館近くの駅も通り越し、Bayswater(ベイズウォーター)という街までやってきました。

ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院、聖マーガレット教会(Westminster Palace, Westminster Abbey and Saint Margaret's Church) 《英》

Big Ben Westminster
6時になっても、ヤツは来ません ”ロンドン”な街並み


大きな地図で見る

アムスへの道

Bayswater

 翌日、どうやって次の目的地Amsterdam(アムステルダム)まで移動するのかを、今ごろになっても決めていないワタシらも大した物だが、その前にどこで夕食を取るのか?ということを決めかねて、世界中からの貧乏旅行者が集まるような多国籍ストリートをうろうろと、行ったり来たりしていた・・・。モロッコ、チュニジア、エジプトといったアフリカ料理から、トルコ、インド(もちろんカレーです)、日本といったアジア料理、他にもメキシコなど(ヨーロッパを除いた!?)世界各地のレストランがあるのですが、旅行者の街なのでどこも至ってリーズナブルだったりします。スーパーに寄って、「自炊でもするか?」と考えてみたり、この後ワタシが東南アジア経由で中国に行くから、「中華」はやめておこうとか言いながら。結局この中から、迷いに迷った挙句、ベトナム料理の店でカレーを食べることになりました・・・。
 日本人のバカ旅行者二人組が、ロンドンまで来てベトナム料理を食ったということはさほど重要ではなく、明日どのようにしてアムステルダムへ移動するのか、ということのほうが大事でした。お互いの予算や、日中に移動しておきたいという(ワタシの)希望、他にもチケットの取りやすさなどから、
(1)直行する格安航空会社を利用する、で、だめだったら
(2)eurostarで海峡トンネルをくぐり、電車でなんとかアムステルダムまで行く。
というところまで絞り込みました。通りの中にいくつかあるネットカフェのうち、一番安そうな店に入り、さっそく調べてみたのですが・・・。
 結局どうなったのかは、こちらへ。

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はじめに 中国編
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