10月5日(土):上海
10 / 5 (Thu) : at Shanghai
'02ヨーロッパ&中国&韓国旅行記 >  中盤:中国編 >  旅日記:10月5日



Time is Money!

結局払い戻した、北京行き夜行列車の切符
 本来なら一昨日、遅くとも昨日のうちにチケットを買っておくべきだった。いくら何でも、中国の夜行列車、しかも連休の最終日に大都会に到着するような列車の切符を前日になって購入するというのが無理な話だった。初めから混雑している一般人向けの駅の中にある切符売り場へは向かわず、200メートルほど西に離れたホテルに入っている「外国人向け」の切符売り場へ直行する。座席の種類では、4段階のうち最も下のクラスの「Hard Seat(硬座)」しかないと言われたものの、90元すらしなかったので即決し、購入した。一晩しか寝ないのに、最上級や、そのすぐ下のランクの寝台席だと300〜500元もしてしまうので、こんな安いチケットを手に入れられたことはラッキーだったとも思った。しかし、切符に書いてあった「出発時刻 22:40」というのは、自分で調べていた所要時間12時間という列車でもなく、売り場に貼り出されていた臨時の時刻表にも載っていない。係員に「(この列車は、北京に)いつ着くの?」と聞いたら、「22時間後!」。
 駅への道すがら考えた。確かに、丸々一日、固い座席でじっとしているのは非常に辛い。一人だけなので、食事やトイレに立つときのことも気になる。それよりも、明日(6日)の夜、上海を発って、北京に着くのが翌日(7日)の夜。それからホテルを探さないといけない。しかも、北京観光はその翌日(8日)の日中のみ。いくら宿代+交通費で90元とはいえ、一日がつぶれてしまうのはもったいない。果たして、過酷な夜行バスにするのか、飛んでしまうのか。飛ぶとしたら、上海で延泊するのか。そして、この切符は払い戻すのか。上海での残り滞在時間も気にしながら、自分自身に相談していた。


やっぱり、飛ぼう・・・

中国○方航空事務所

 結局、北京でのホテルは現地の空港で探すとして、そこまでは国内線で飛んでいくことに決めた。席がないことが悪いのではなく、早めに確保しておかなかった自分が悪かったのだ、と半ば諦めながら・・・。上海を拠点とする国内大手航空会社の事務所が、一昨日リムジンバスを下りた「静安寺」駅の近くにあるということから、そこを目指してみた。どうも、あるホテルの内部に入居しているらしく、敷地の入口では厳重に警備していたが、係員に向かって右手で飛行機が飛んでいくポーズをとったら、分かってくれたらしくわざわざ事務所まで案内してくれた。どうも、このジェスチャーは中国でも通じるらしい・・・。
 鉄道の切符の入手困難さに比べて、連休の最終日の大幹線であるにもかかわらず、「明日の昼頃?たくさんあるよ。何時のがいいの?」という感じで、あっさり確保。しかも、「This is special discount!」といわれ、支払った額が680元(約10,000円)。鉄道に比べれば高いけど、日本の飛行機に比べればちょっと安いし・・・。ところでこのとき「カード払いで」と言うと、メモ用紙みたいなものを渡されて「そこの銀行でおろして来い」と言われた。室内の別のブースの銀行で、弁当を食いながら対応する係員に両方差し出し、レシートを発行してもらう。それをもってまた、航空会社のブースに戻り、チケットを受け取る。何だか、狐につままれた雰囲気を感じながら、「そういえば、もう1泊分伸ばしてもらわないといけないな・・・」と考えていた。


ウワサの新天地

上海新天地

 最寄の「黄陂南路」で地下鉄を降りて、大通り沿いに2ブロック歩くと、2、3階まではヨーロッパ風の石積みの外観を残したショッピングモール、その上は高層オフィスビルが乗っかった建物があった。1階のカドには、「スタバ」と「Deli France」。そういえば、この辺は「旧、フランス租界だったな」とバカなことを考えながら、ちょっと遅めの昼食を。この後、「新天地」を探してまわるのですが、大通りから一歩裏手に入ると、昔ながらの建物が残っているで、意外と探すのに手間取りました。
 上海に残る昔ながらの住居を外観だけそのまま残して、外国のカフェやしゃれたレストラン、土産物屋がテナントとして入っている、新しい観光名所「新天地」。昼間は昔ながらの上海のたたずまいの残した(というより復元した)街並みを身に来る海外からの旅行者が、夜になるとバーやレストランに集まる地元上海人で賑わうということが書かれていましたが、まさにその通りでした。他の観光地で見かけないぐらい多くの(西洋系の)外国人旅行者で、オープンテラスのカフェなどの席が埋まっていました。もちろん、かくいうワタシも「外国人旅行者」ではありますが。
 この中にある、中国共産党の最初の党大会が開かれたという博物館を探して、右往左往しつつも入口が分からず、適当にいろんな建物を出入りしているうち、そのまさに大会を行ったという部屋だけ見ることができた。それがいいのか、悪いのかすらわからず、他に見所はないのかな、と思いながら「新天地」の中を歩き回る。

大きな地図で見る
たしか、この辺だったと思うんですが・・・

上海新天地 【簡英】


中国のインターネットカフェ

上海書城

 昨日、下見だけ済ませておいた巨大書店に、今度こそと思い、買い物に出かける。まずは、一通り上のフロアから順番に目星をつけて、財布と相談することなく「いいな」と思った本をリストアップしていく。2階まで降りてきたところで、喫茶店を見つけその奥にネットカフェがあることも見つけてしまう。「そういえば、シンガポール以来、ネットにつないでいなかったな(それでも、3日前のことですが)」と思い、日本語フォントが使える(読む&書く)ことを確認して、さっそく1時間ほどインターネット。どういうわけか、外書コーナーにも見かけない欧米人風の客がちらほらと。逆に考えると、地元上海人はわざわざカフェに出かけて行って、ネットなんかしないんでしょうかね?日本語入力に手間取りながらも、何通かメールの返事を書いて、残った時間でネットサーフィンもして、1時間たったので本屋に戻ろうかな、と席を立つと、先程より欧米人風の客の比率が増えていました・・・。
 もう一度上の階へ戻り、気に入った本を順々に買っていく。財布のことなど気にせずに。それだけ安いということの裏返しでもあるのですが・・・。


 北京へ移動する日程の都合上、上海でもう1泊延長することになったので、今泊まっているところにかけあってみた。フロントで、「あのー、ほんとは、明日チェックアウトなんですけども、もう1泊、伸ばしても、いいですかね〜〜〜?」と(英語で)尋ねると、何も確認することなく、普通に「No Ploblem!」。こっちのホテルの予約システムって、どうなってるんだろう。

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欧州編
9/24〜10/2
韓国編
10/3〜9