サッカーの母国を訪ねて
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 ワールドカップKorea Japanが終わり、2002-03年シーズンが始まったばかりのサッカーが見たくなった。
 現地の案内は彼に任せ、試合の選定やチケットの手配などをこちらが担当することにした。だいたい、試合は週末に開催されるため、土曜にあたる28日に滞在できるイギリスのリーグを中心に探し始めた。イギリス(というか、イングランド)のトップリーグに当たる「プレミアシップ(Premier League)」には、20チームが所属しているので、その半数の10ヶ所の会場で試合が行われるはずである。しかも、ロンドンには多くのチームの本拠地が集まっているためたいがい市内のどこかで試合をしているはずである。
 とはいえ、ざっと英語のサイトを見たところ、いちばん安い席でも日本と比べて非常に高く、それこそ「いい席」で見ようとすれば、それなりの金を出さないといけなかった。日本からの観戦ツアーで行くわけでもなく、現地でチケットを購入するとしても、いざとなれば英語を使える人がいるので、ずいぶん安く済むと思っていた前提がもろくも崩れ去ってしまった。
 以前は1部に所属していた有名チームが、全国に散らばっているチャンピオンシップリーグ(Championship League:日本でいう2部)の観戦も検討に入れたけれど、今度は逆に、地方都市で夕方から夜の試合を見るとなると、終了してからホテルをとっている大きな街に戻るのが大変であることから、最終的に断念した。

マンチェスター

Manchester

 広域的にサポーターを集める「ユナイテッド」。どちらかというと地域密着型の「シティ」。ユナイテッドの試合日には、マンチェスターへ向かう高速道路が渋滞する、という記事をどこかで読んだ覚えがある・・・。日本の野球でたとえると、ジャイアンツとスワローズ、でしょうか・・・(?)。それはいいとして、市内には「シティ」の新本拠地がメーン会場となる「Commonwealth Games」の垂れ幕や看板などであふれかえっていました。
 到着当日しかマンチェスターに滞在することができませんでしたが、サッカー観戦がおじゃんになったということと、急遽時間が空いてしまったので、ユナイテッドの本拠地スタジアムまで足を伸ばしてみました。

Manchester United Manchester Unitd 英語サイト Manchester Unitd 日本語サイト
Manchester City FC Manchester City FC 英語サイト

ノッティンガム

Nottingham

 友人が滞在していた街に「Nottingham Forest」という名前のクラブがあったということは知っていた。だけど、一番上のリーグには顔を出していないし、ここ数年下部リーグにとどまっているだけだった。このときは、その程度のものとしか考えていなかった。友人も、そのチームの存在は知っていたらしく、「週末になるとラジオで結果を話していたけど、見に行ったことはない」という程度だった。
 たまたま市内で購入したサッカーの年鑑のような本に、過去の欧州チャンピオンズリーグなどの記録が載っていた。そこには、この街を本拠地とするチームが、1979年、とその翌年の2連覇を果たしていることを知った。そう、遠くはない過去に一世を風靡しながらも、現在は下のリーグで細々と活動をしている中規模都市の市民クラブ。だけど、上のリーグには上がれない・・・。日本でいうところの(歴史の長さとかが違いすぎますが)、ベルマーレのようなものですかね?

Nottingham Forest 《英》

ロンドン

London

 この日は昼過ぎから浮き足立っていた。なにせ本来なら、市内のどこかでサッカー観戦をしているかもしれなかったから。
 このシーズンはロンドン市内に本拠を置くクラブは6つあった。イナモトのいたアーセナル(Arsenal)、イナモトの来たフルハム(Fulham)、ほかにもウェストハム(WestHam United)、チャールトン(Charlton Athletic)、トットナム(Tottenham Hotspur)、そして激動のシーズンオフを迎えることとなるチェルシー(Chelsea)だった。
 18時に友人と待ち合わせをしたのは、West Minster駅の近くだった。このときの議題は、「翌日のアムステルダムまでの足」だった。そのため、市内で一番大きいバスターミナルで資料を集めておきたかった。鉄道に関しては昨日もらっていたし、飛行機などは論外だった。・・・話がそれた。このバスセンターの最寄り駅「Victoria Station」は、チェルシーの本拠地「Stamford Bridge」にも近かった。試合開始前であったため、ブルーのレプリカユニフォームを着た集団でコンコースはあふれかえっていた。そして胸には「fly emirates」。

まさに、このチェルシーのユニフォームだらけでした

 首都にここまでトップクラスのクラブが集まっている国も、他にはないだろう。ましてや、日本とは比べるべくもなく・・・。

ロッテルダムとアムステルダム

Rotterdam and Amsterdam

 オランダのサッカーは、小野伸二選手がロッテルダムのフェイエノールト(Feyenoord)に移籍したころということもあって、日本でも有名になった直後ぐらいだった。とはいえ、オランダリーグ(エールディビジ:Eredivisie)はフェイエノールト、アムステルダムのアヤックス(Ajax)、アイントホーフェンのPSVの3強によって構成されている、という感じだったし、これからも当分続くであろう・・・。

 オランダには日曜の夕方に到着した。そのため、その日に試合が行われることすら想定していなかったため、何も考えていなかった。それが、たまたま、車窓からフェイエノールトの本拠地である「デ・カイプ(De Kuip)」を目撃してしまった(ついでに、写真も撮ってしまった・・・)ため、アムステルダムに到着しても、俄然気になり始めてしまった。
 アヤックスの本拠地「アムステルダム・アリーナ(Amsterdam Arena)」は新築だったかどうだか忘れたが(96年完成なので、数年は経っていたらしい)、どうも「スタジアムの地下に鉄道が乗り入れている」最新式のスタジアムだった、ということだけ覚えていた。そのため、自由行動ができる日に、それがどこだか探してみたものの、どの鉄道の、どの路線の、どの駅か、ということが最後までわからなかった。それ以前に、地下に駅がある、というウワサ(うろ覚え?)自体、正しかったのでしょうか・・・?。

Feyenoord Online 《日》
Ajax 《英》

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最終更新日2005年9月10日